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新人日本語教師
李さんは、いま中国にいますか?
学生
いいえ、日本で住んでいます
新人日本語教師
日本「に」住んでいます ですよ
学生
あ、そっか!えっと、それから、日本に勉強しています。
新人日本語教師
(う~ん、そこは日本「で」なんだけど・・・。)
こんな疑問に答えます
- 場所「に」 と 場所「で」の使い方
- 導入のコツ
まずは基本の使い方をマスター!
<存在>の「に」 と <動作>の「で」
- (場所)に <存在する>
- (場所)で <動作する>
「(場所)に」の(場所)は、「大学に留学生がいます。」のような”存在する場所”のことです。
ちゃそ
~に います/あります のことですね。
「(場所)で」の(場所)は、「大学で勉強します。」のような”動作をする場所”のことです。
「住む」は動作ではない?! 動詞 ≠ 動作
ここで、動詞の意味について考えてみます。
動詞の意味 ≒「います/あります」なら【存在】
存在という意味の動詞の代表は「あります・います」ですよね!
じゃあ、動詞を「あります・います」に変えて、同じような意味になるか考えてみましょう。
日本に住んでいます。 ≒ 日本にいます。 (住んでいます≒います)
日本で勉強しています。 ≠ 日本にいます??? (勉強しています≠います)
「住んでいます」は、一定期間日本にいて、さらに日本に住所があります。
お悩みちゃん
あります/います と同じような意味で考えられそうだね
「勉強しています」は「勉強する【動作】」がメイン
「勉強しています」も、一定期間日本にいます。
でも、意味の中心は「勉強する」ことなんです。
「勉強する」という動作をしながら、「いる」んですね。
なので、「日本で」勉強しています になります。
「助詞+動詞」セットで導入すればOK!【教え方のコツ】
そうは言っても、初級の学習者にこのイメージを説明するのは大変かもしれません。
助詞を間違いやすいものは「助詞+動詞」でまるごと覚えてもらいます。
そうすれば学習者も間違いに気づきやすいです。
新人日本語教師
李さんはどこに住んでいますか?
学生
東京で住んでいます。
新人日本語教師
「住んでいます」は、「~で」ですか?
学生
あ!「東京に」!住んでいます。
まとめ:存在か動作か
- (場所)に <存在する>
- (場所)で <動作する>
その動詞は「広い意味」で「存在」だと言えますか?
ぜひ、そこに注意してみてください!