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こんにちは!
ハイキュー大好きなオンライン日本語教師のちゃそです🏐
今回はアニメ「ハイキュー!!」第11話の気になる表現に注目してみました!
アニメの名シーンを振り返りながら、日本語の魅力を一緒に学びましょう!
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気になったシーン
合宿所で、烏養監督と菅原が話すシーン
菅原:俺ら3年には来年がないです。だから一つでも多く勝ちたいです。
次へ進む切符が欲しいです。それを取ることができるのが俺より影山なら迷わず影山を選ぶべきだと思います。
烏養:あっ…
菅原:大地と旭とは1年の時から一緒にやってきました。
一緒のコートに立ちたいです。ワンプレーでも多く。
影山が疲れた時、何かハプニングがあった時
穴埋めでも代役でも、3年生なのに可哀想って思われても、
試合に出られるチャンスが増えるなら何でもいい。
正セッターじゃなくても出ることは絶対に諦めない。そのためにはよりたくさんのチャンスが欲しい。
あ…生意気言ってすみません。
烏養:俺はお前を甘く見てたみたいだ。正直、今お前にビビってる。
菅原:はい?
烏養:俺はまだ指導者として未熟だが、お前らが勝ち進むために俺にできることは全部やろう。
菅原:はっ、お願いします!
スガさん…!(´;ω;`)
自分は引く、でも諦めるわけじゃない!
チームの勝利を優先しつつも、自分の試合出場への思いを忘れないスガさん。
その決意と覚悟が本当にかっこいいですよね!
このシーンでは、仮定条件の「~なら」が使われていますね。
仮定条件「~なら」のポイント
「~なら」=実情や状況がそのようであれば、その場合どうするかを述べる表現です。
スガさんのセリフにある「~なら」は、影山の方が勝つ可能性が高いという状況を仮定して、その場合どうすべきか自分の意見を伝えています。
一つでも多く勝ちたいです。次へ進む切符が欲しいです。
それを取ることができるのが俺より影山なら 迷わず影山を選ぶべきだと思います。
これは、「多く勝つためには影山がセッターの方が可能だ」という状況を事実と仮定して、「影山を選ぶべき」と自ら提案しています。
穴埋めでも代役でも、3年生なのに可哀想って思われても、
試合に出られるチャンスが増えるなら何でもいい。
正セッターじゃなくても出ることは絶対に諦めない。
ここでも、試合に出られるチャンスが増えることを前提とした場合、「正セッターじゃなくてもいい」と語っています。
仮定条件「~なら」
それが事実であることを前提に、その場合どうするか話す
「~なら」と「~たら」の仮定条件の違い
- ~なら
- それが事実だと仮定して、その場合どうするかを述べます。
自分の意見や意向を述べたり、相手に依頼や忠告などをしたりする場合に用います。
- ~たら
- そのことが起こったとして、その時どうするか、何が起きるかなどを述べます。
わかるようなわからないような…?
少しだけ詳しく見てみましょう
~なら
「実情がそのようであれば」「それが事実であれば」という意味の仮定条件を表します。
相手の言ったことやその場の状況を踏まえて、自分の意見や意向を述べたり、相手に依頼・忠告などをしたりする場合に用います。
例)
A:今日午後から雨が降るらしいですよ。
B:雨が降るなら、傘を持って行っておいたほうがいいですね。
相手から聞いた、雨が降ることを前提に、どうするか話しています。
また「なら」は、時間的な前後関係は問わないのが特徴です。
例)
A:パリへ行くなら、おしゃれな靴を買おう。
B:パリへ行ったら、おしゃれな靴を買おう。
Bは、「パリへA行く⇒靴を買う」という前後関係があります。
パリへ行ってから、靴を買いますよね。
Aは、「パリへ行く前に靴を買う」でも「パリへ行ってから靴を買う」でもどちらの意味にも取れます。
「たら」は「パリへ行く⇒靴を買う」の順だけど、
「なら」は前後関係は表されないんだね
ポイント「~なら」
・それが事実であることを前提に、その場合どうするか話す
・前文と後文に時間の前後関係があるときにも、ないときにも使える
~たら
何かが起きた場合や仮にある状況が実現したときに、その結果として何かが起こるという意味で使います。
実際に起こるかはわからないが、もしそうなった場合にはどうなるかという仮定を示します。
例)
A:(外を見て)雨降りそうですね。自転車で大丈夫ですか?
B:ああ、雨が降ったら、バスで帰ります。
雨が降ったその場合に、どうするかを言っています。
雨が降る前のことについては言っていません。
「出来事が起こった」ことが原因やきっかけになって、その後何が起こるのかを話しているんだね
よく例に出されるのが
飲むなら乗るな 飲んだら乗るな
ですよね。
「飲むなら乗るな」は、今日の夜飲み会があって、お酒を飲む予定だとします。
飲む予定がある⇒じゃあ乗るな という意味ですね。
「飲んだら乗るな」は、お酒を飲んだ後は乗るなという意味ですね。
菅原の覚悟と決意
スガさんのセリフでは、「影山の方が勝てる」という状況を前提に、「影山を選ぶべきだ」という結論を出しています。
このシーンでは、スガさんの決意と覚悟が非常に印象的です。
自分も試合に出たい。
でも、自分だけでなくチーム全体の勝利を優先したい。
だからと言って、自分がセッターとして諦めたわけではない。
勝ち進んで1回でも多く試合ができれば、自分にも出場のチャンスが増える。
そのためには、自分が引いて影山を正セッターにするという決断をしました。
そして、影山が疲れた時やハプニングがあった時に備えて、自分が準備を怠らない覚悟も示しています。
こんなこと言われたら、泣くわ…(´;ω;`)✨
自暴自棄にならず、「チャンスが来たら出る」「そのチャンスが増えるなら正セッターじゃなくてもいい」と言えるスガさんの強さに脱帽です!
まとめ:「~なら」でより勝てる方法を選んだスガさんに拍手!
ハイキュー!!第11話を見て気になった表現について話しました。
仮定条件「~なら」
- それが事実であることを前提に、その場合どうするか話す
- 前文と後文に時間の前後関係があるときにも、ないときにも使える
ハイキューは天才的な人と、飛びぬけた才能はなくても頑張ってきた人どちらも描かれています。
天才はもちろんすごいですが、そうでない人の力も必ず必要になる。
みんなの力を合わせてこそのチームだということを描いています。
でもやはり、天才にはなかなかかなわない。
その現実を受け入れつつも、自分も頑張る!と奮起しているスガさんは本当にすごいです!
一人ひとりの力が合わさってこそ、勝てるんだよね!
弱い部分も自分。できる部分も自分!すべてが自分の一部なんだよね!
最後まで読んでくれてありがとうございます!
この記事がハイキューをもっと楽しむきっかけになればうれしいです。
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