ハイキュー好きの日本語ノート【第10話】～俺がいればお前は最強だ！から見る条件～

こんにちは！

ハイキュー大好きなオンライン日本語教師のちゃそです🏐

今回はアニメ「ハイキュー!!」第10話の気になる表現に注目してみました！

今回は以下の5つの使い方を簡単にまとめています。

アニメの名シーンを振り返りながら、日本語の魅力を一緒に学びましょう！

気になったシーン①

（烏養）
あの１年セッターは まあ天才ってやつなんだろう

それと比べられたら 凡人はたまったもんじゃない

町内会チームとの試合中に、日向に完璧に合わせるトスを上げる影山。

それを見て、試合前に菅原が影山に言った「圧倒的な実力の影山の陰に隠れて安心…してたんだ」の意味が理解できた烏養さんのセリフです。

～ってやつ（～というもの）

あの１年セッターは まあ天才ってやつなんだろう

「～ってやつ」の「～」に入る言葉を強調します。

「～」には「愛情」など抽象的な概念を表す名詞が入ります。


強調させるものなので、使わなくても意味は同じです

V-た ものじゃない

それと比べられたら 凡人はたまったもんじゃない

「できる」「わかる」のような可能を表す動詞を受け、それが「不可能だ」という否定の気持ちを強調します。

話ことばで使われるのが普通で、くだけた言い方では「もんじゃない」となります。

「堪る（たまる）」＝なんとか我慢できる、何とかもちこたえる　と言う意味です。

「堪ったもんじゃない」は、我慢できない、しんどすぎ！超イヤだ！という感じですね。

気になったシーン②

（影山）
今のお前は…ただの ちょっとジャンプ力があって素早いだけの下手クソだ

大黒柱のエースになんかなれねえ

でも！俺がいればお前は最強だ！

エース東峰を見てから、「おとり」という役割に自信がもてない日向へ激をとばす影山のセリフです。

～ば（条件）

俺がいればお前は最強だ！

「Xという条件があれば、必ずYできる」という意味です。

Y（後件）には良いことがくることが多いです。

Y（良いこと）が成立するために、何が必要かを「～ば」で述べています。



「俺がいる」という条件が揃うとき→「お前は最強だ」と認めています。

また、東峰みたいに一人で3枚ブロックをぶちぬけないと落ち込む日向に、こう言っています。

そのスピードとバネと 俺のトスがあれば どんなブロックとだって 勝負できる！

「そのスピードとバネと俺のトスがある」という条件が揃うとき「日向はどんなブロックとだって勝負できる」と言っています。


既に日向にはスピードとバネ、そしてセッター影山がいます。

だからお前は、どんなブロックとも勝負できるんだぞ！と



自分にないもの、体格やパワーを持っている旭さんを嫉妬ばかりしてないで

自分の力で勝負しろ！お前はできる！と言っているのでは・・・！

気になったシーン③

町内会チームとの試合後、完全に復活した烏野3年生組。

菅原：旭はでっかいくせに ほんと気は小さいなあ

澤村：ちゃんとお前も復活したな スガ

菅原：うじうじ くよくよ いじいじしてて すみませんでした

～くせに

Nのくせに
Naなくせに
A／V　くせに

「XくせにY」の形で、Xから当然予想されることとは違うYが続きます。

Yにはマイナス評価の表現が来ることが多いです。

「～という立場・身分・状況なのに、それにふさわしくない」と、対象についての不満や不快感、非難や軽蔑などの気持ちを表しています

旭さんは、見た目はロン毛で髭もあるし、体格も大きくてワイルド。

でも中身は気が弱い小心者だなと、ちょっとからかっていますね。

うじうじ、 くよくよ、 いじいじ

オノマトペ3連発です！


「うじうじ」勇気がなかったり、具合の悪いことがあったりして、しなければならないと知りつつためらっているさま。

「くよくよ」済んだことをいつまでも気にするさま。些細なことを思い悩むさま。

「いじいじ」態度や行動があいまいで、ひっこみ気味でいるさま。


ネガティブ3ですね！

まとめ：一人では何もできなくても、力が合わさって最強に！

ハイキュー!!第10話を見て気になった表現について話しました。

今回はハイキューの醍醐味！

一人では何もできなくても、一人ひとりの個性と力が合わさると、とんでもない力を発揮する！

そんなことがよく伝わるストーリーでした。

最後まで読んでくれてありがとうございます！

この記事がハイキューをもっと楽しむきっかけになればうれしいです。

感想やお気に入りのシーンがあれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね！

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