ハイキュー好きの日本語ノート【第6話】~威圧感のある終助詞?!「な(なあ)」~

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ハイキュー好きの日本語ノート【第6話】~威圧感のある終助詞?!「な(なあ)」~

こんにちは!

ハイキュー大好きなオンライン日本語教師のちゃそです🏐

今回はアニメ「ハイキュー!!」第6話の気になる表現に注目してみました!

今回は終助詞の「な(なあ)」の使い方を簡単にまとめています。

  1. 同意を求める(同意させる)「な(なあ)」
  2. 終助詞「な(なあ)」他の用法
  3. 同意を求める「ね」との違い

アニメの名シーンを振り返りながら、日本語の魅力を一緒に学びましょう!


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同意を求める「な(なあ)」

参照:©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS


影:お前さ

日:はい

影:一体何にビビッてそんなに緊張してんの?
  相手がでかいこと?初めての練習試合だから?
  俺の後頭部にサーブ打ち込む以上に怖いことって…何?

日:特に思い当たりません

影:じゃあもう緊張する理由はないよなあ
  もうやっちまったもん 一番怖いこと
  それじゃあ とっとと通常運転に戻れ バカ野郎!


青葉城西との練習試合で緊張しすぎてグダグダな日向。

揚げ句の果てに、サーブをミスって影山の後頭部に直撃させてしまう。

そんな日向を見てキレた影山と、それにおびえる日向のシーン。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

な、なんか影山の圧がすごいね・・・!

この「な(なあ)」は自分の意見への同意を求める使い方です。

「おれの言ってること、正しいだろ?正しいよな????」

と、圧を強めに同意を求めています。

お悩みくん
お悩みくん

同意を求めるっていうより、同意させようとしているね…

◆終助詞の「な(なあ)」は、自分の意見が正しいと相手に同意させる表現

  • 相手に納得させて確認や同意を求めるもの
  • 自分の意見に同意させようとしている

話し手が聞き手より優位な立場に立っていて、聞き手に「納得させている」感じです。

→だから、ぞんざいに聞こえます。

そのため、男性の方がよく使います。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

クレバー代表ツッキーとか、人当たりが良くて優しい武田先生はあんまり「な」を使わない印象!


終助詞「な(なあ)」他の用法

「な(なあ)」は、基本的には独り言で詠嘆的に述べる表現です。

独り言で使うのが普通なので、丁寧形のあとに続くことはあまりないです。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

「今日はいい天気ですなあ」とか言えるけど、なんかちょっとおじいちゃんぽいよね



独り言のばあい、いろいろな使い方があります

例えば(分け方はいろいろですが)

発見:出会ったり新たに知ったことがらを、感動とともに受け止めるという意味を表す
「この本おもしろいなあ」
「この花、きれいだなあ」
過ぎ去った事態について詠嘆的に述べる場合
「今週は忙しかったなあ。」
「今日はよく運動したなあ。」
「か」とともに独り言の疑問文を構成する
「あれ?間違えたかな」
願望の気持ちを表す
「もっと上手になりたいなあ」
「あったらいいな小林製薬」

などがあります。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

独り言で、感動したり感情を出す時に使うんだね

お悩みくん
お悩みくん

この場合は、男女・年齢関係なくよく使うよね!





ここで、最初に見た影山のセリフを思い出してみましょう。

これは独り言の用法とは違って「自分の意見への同意を求める使い方」でしたね。

ぞんざいな印象があって、主に男性が使うと言いました。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

じゃあ女性の場合はどうするの?

この場合、女性は「ね」を使うことが多いです。

じゃあもう緊張する理由はないよなあ→緊張する理由はないよねえ

もうやっちまったもん→もうやっちゃったもん

ちゃそ
ちゃそ

「な」に比べると、少し柔らかくなった感じがしますね


同意を求める「ね」

「ね」にも同意を求める用法がありますよね←

お悩みちゃん
お悩みちゃん

この「ね」と「な」の違いは何?優しさ?

「な」と「ね」の違いは、聞き手への配慮です。


「私の意見合ってるよ?」→合っているかどうかは、最後は聞き手が判断する

「おれの意見、合っているよ?」→合っていると同意しろよ!って感じ



極端に言うと「な」は自分中心な感じです。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

そもそも「な」は「独り言」で使われる表現だもんね

お悩みくん
お悩みくん

だから同じ同意を求めるものでも「ね」の方が優しく感じるんだね




もちろん、女性が絶対に「な」を使わないわけじゃないです。

「ね」だらか必ず優しいわけでもなく、威圧感を感じる使い方もできます。


それに、男性でも「な」をあまり使わない人もいます。

話している場面、状況、その人の性格、地方によって変わることもあります。



影山と日向のような

  • 男子高校生で同級生
  • ライバル的な存在のチームメイト
  • ミスを連発する日向に影山がキレている状況

であるから、この「な(なあ)」が自然と使われているんですね

このように話している場面、状況、その人の性格、地方によって変わることもあります。

ちなみに私の出身、関西地方では女性でも「そうやんなあ?」と「な」で同意を求めます。

ずいぶんと前ですが、地元の友人にイケメンオーナーがいるバーに連れていってもらったとき。

初めての店だったので、あまり親しくない人へ配慮のつもりで「そうやん」を使っところ、友人にぶりっ子してるのかと思われたことがあります笑

ちゃそ
ちゃそ

言葉と心情の関係は複雑だね~


まとめ:終助詞「な(なあ)」は奥深い!

ハイキュー!!第6話を見て気になった、同意をさせる終助詞「な(なあ)」についてまとめました。

終助詞「な(なあ)」は

  1. 基本的には独り言で使う用法
  2. 今回のシーンは「自分の意見に同意を求めている(させている)」用法

でした。

この2つから、「自分」が中心になっている表現と言えます。

そして②はぞんざいに聞こえます。だから

  • 男性に多く使われる言い方
  • 目上の人には使わない
  • 丁寧体に付く用法も限られている

といえましたね!

お悩みちゃん
お悩みちゃん

二人は本音を言い合える男子高校生のチームメイトってことかな!

最後まで読んでくれてありがとうございます!

この記事がハイキューをもっと楽しむきっかけになればうれしいです。

感想やお気に入りのシーンがあれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね!



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