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「家(いえ)でゆっくりします。」と「うちでゆっくりします。」
どちらも合ってると思うけど…
家(いえ)とうちの違いって何ですか?
オンライン日本語教師のちゃそです!
授業で生徒に「家(いえ)」と「うち」の違いを聞かれて、答えに困ったことはありませんか?

私もこないだ初級の生徒さんに聞かれて、ちょっと焦りました💦
どちらでも使える場合がありますが、若干ニュアンスの違いがあります。
この記事では「家(いえ)」と「うち」の違いを、例文とイラストを使ってイメージできるように説明します!
初級の生徒さんに「家/うちでゆっくりしました」の「いえ」と「うち」の違いについて質問されると思ったけど案の定されてドキっとした!笑
— ちゃそ@オンライン日本語教師 (@chaso_japanese) August 19, 2025
建物としての家か、私の家か pic.twitter.com/F86HotXXAq
「家(いえ)」と「うち」とは?

まず、それぞれの基本的な意味を整理しましょう。
- 家(いえ)
- ⇨ 建物そのもの、あるいは家系や家柄といった形式的な「家」。
例:「新しい家を建てた」「家の格式」「家を継ぐ」
- うち
- ⇨ 自分が属する家庭や仲間、親しみを込めた「家族」「所属」。
例:「うちの学校」「うちの娘」「今日はうちでごはん」

ざっくり言うと、家は建物そのもの、うちは家庭って感じかな
置き換え可能な場合

「家」と「うち」、どちらを使ってもOKな例を、見てみましょう!
- 家(いえ/うち)で遊ぶ
- ⇨建物として言うなら「家」、家庭的な感じを出したいなら「うち」
- 家(いえ/うち)を建てる
- ⇨建物を強調したいときは「家」、マイホーム感を出したいときは「うち」
- 新築の家(いえ/うち)
- ⇨「家」は建物自体、「うち」は家庭感を加えるニュアンスの違いがある

「家」という場所とか、建物について話すこともできるし、「うち」を使うと自分の家とかhomeって感じが出るね
「家」しか使えない場合

家系・形式・物理的な場所を強調するときは、「家(いえ)」のみ使います。
- 家の格式 → 家柄や伝統の話
- 家と家との結婚式 → 家同士の結びつきを表す
- 家を継ぐ → 家系を受け継ぐニュアンス
- 家出する → 家がある場所から離れて出る

「家」は建造物として、あと家柄や家系などの「形式的」な家の意味なんだね!
「うち」しか使えない場合

自分や自分の所属、その親しみを表す場合は「うち」だけが自然です。
「うち⇔そと」の関係の「うち」の意味ですね!
- うちの学校→自分が所属する学校
- うちの職場/社長/娘…など→自分に直接関係ある身内や集団
- ”私”の意味:「うち(わたし)、まだ宿題やってない」

私の居る場所って感じだね!

小学生の頃、自分のことを「うち(ウ\チ)」って呼んでました…!
まとめ:家は建物・形式、うちは内側・所属
「家(いえ)」と「うち」の違いについて簡単に説明しました。
- 「家」:建物・家系・形式的な「家」
- 「うち」:家庭・仲間・所属・自分自身(わたし)
置き換え可能な場合もありましたね。
特に初級では「うちでゆっくりします」とか「家に帰ります」とか、どちらも使える場面が多いですよね。
学習者に聞かれたら、媒介語が使えない場合はちょっと焦りますよね。
そんな時のために、イラストを準備しておくと便利だと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございます!
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