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「海外旅行にはパスポートが必要です」と「海外旅行にはパスポートが要ります」って、どちらも正しいですよね?
じゃあ、「要る」と「必要だ」って、何が違うんですか?
オンライン日本語教師のちゃそです!
「要る」と「必要だ」って、どちらも使える場面が多いから、違いを説明するのが難しいですよね。

「必要」のほうがちょっと硬い感じはするけど・・・
この記事では、どんな場面で使われているのかを確認しながら「要る」と「必要だ」の違いを見ていきます!
「要る」と「必要だ」はどう違う?
まず、「要る」と「必要だ」の意味は共通しています。
どちらも、あるものが不可欠・なくてはならないことを表します。
海外旅行には、パスポートが要ります。
海外旅行の際には、パスポートが必要です。

どちらも、「海外旅行をするためにパスポートが不可欠だ・なくては困る」という意味ですね!
では違いはなんでしょうか?
『類義語使い分け辞典』では、「要る」と「必要だ」には、
- 主観性
- 文体
に違いがあると説明されています。
「必要だ」は「要る」の漢語的表現で文章語。
「要る」と同じ使い方をするが、「要る」ほどの主観性はなく、客観的に不可欠だという判断・論理を述べる。」
つまり、「要る」は「必要だ」よりも主観性が強いことが分かります。
また、「要る」は話し言葉的で、「必要だ」は文章語です。

「要る」のほうが主観性が強いってことは、自分の話をするときに使いやすいのかな?

「必要」は客観的+文章語ってことは、やっぱり硬い表現で使われやすそうだよね
ただ、きれいにはっきりと分けられるわけではないと思います。
使われている場面をみてみましょう!
例文で使い方を見てみよう
主観性や文体に注意して、例をみてみましょう!
お弁当いる?
親と子ども(学生)が話しています。

親:明日は土曜だけど、お弁当いるの?
子:うん!午後、部活あるからいる!
これを
親:明日は土曜だけど、お弁当必要なの?
子:うん!午後、部活あるから必要!
と言うこともできます。

どっちでもいい気がするけど、「いる」の方が使いやすい気がする
- 日常会話
- 自分の予定
について話しているこの場面では、「いる」のほうが使いやすそうです。
傘いるかな?
夫婦が天気予報を見ながら話しています。

夫:今日、傘いるかな?
妻:午後ちょっと降るみたいだし、持って行ったら?
ここでも
夫:今日、傘必要かな?
と言うことはできそうですよね。
ですが、日常会話の中で、天気や自分の予定を考えながら、傘を持って行くかどうかを話している場面です。
「いる」のほうが使いやすいでしょう。
メールアドレスの登録が必要です
一方、説明や案内の場面では、「必要」が使われやすくなります。
例えば、アプリの案内です。

こちらのアプリをご利用いただくには、メールアドレスの登録が必要です。

パンフレットの文章とか、スタッフさんが丁寧に説明している場面って感じだね
もちろん、口頭での説明で
このアプリを使うには、メールアドレスの登録が要ります。
と説明することもできます。
ただ、Webサイトの案内やパンフレット、説明文など、情報を説明・案内する場面では「必要」が使われやすいでしょう。
パスポートが必要です
ここまで見て、注意したいのが「要る=主観的なことだけ」というわけではないことです。
例えば
海外旅行の際には、パスポートが必要です。
これも日常会話の中で
海外旅行に行くなら、パスポートいるよ。
と言うこともできます。
海外旅行に行くときにパスポートが不可欠なのは、客観的にみて当然のことですよね。
でも日常会話なら「いる」でもおかしくないですよね。
同じ内容でも、どんな場面で誰と話しているかによって「要る」「必要だ」の使いやすさが変わります。

客観的か主観的かできれいに分けられるわけじゃないんだね
「要る」はもっと広く使える
ここまでは、「要る」と「必要だ」を比べたときの違いを見てきました。
でも、「要る」には、もう少し広い使われ方があります。

A:飴、いる?
B:うん、ほしい!ありがとう
とか
A:今度旅行行くんだけど、お土産いる?
B:えー!いいの?お願いしようかな✨
このような「要る」は、「あるものが不可欠・なくては困る」だとは言えませんよね。

「飴食べる?」とか「お土産買って来てほしい?」って意味だよね?
他にもこんな会話ありますよね。
A:このバッグいる?
B:え!いるいる!ちょうどこの服に合うのほしかったんだ。
この場合、「このバッグ必要?」とすると、ちょっとニュアンスが違ってきます。
そしてほしい!という意味でBが「必要必要!」というとちょっと不自然です。

こういう会話で使われる「いる」は「必要だ」に置き換えると不自然になりますね
まとめ
「要る」と「必要だ」は、どちらもあるものが不可欠・なくては困ることを表します。
- 個人的な話・日常会話 → 「要る」が使いやすい
- 説明・案内・改まった場面 → 「必要だ」が使われやすい
という傾向がありました。
ただ、これはきれいに分かれるものではありません。
| 要る | 必要だ | |
| 基本的な意味 | 話し手・当人によって、対象となるものが不可欠・なくては困る状態。 | 話し手・当人によって、対象となるものが不可欠・なくては困る状態。 |
| 主観性 | 主観性がある | 客観的に不可欠だ |
| 文体 | 話し言葉的 | 文章語的 |
| 使いやすい場面 | 個人的な話・日常会話など | 説明・案内・改まった場面など |
| 使える範囲 | 広く、客観的なことにも使える | 「要る」と重なる部分が多い |
基本的な意味は同じなので、どちらも使える場面がたくさんあります。
「要る」と「必要だ」を使い分けるときは、意味だけでなく、誰が誰に、どんな場面で話しているのかにも注目してみるとよさそうです!
私もまだまだ勉強中です!よかったら一緒にがんばりましょう♪
最後まで読んでくれてありがとうございます!
この記事を書くのに参考にしたもの