
国語で習った「五段活用」とかが関係しているみたいだけど・・・
学習者に聞かれてもどう説明すればいいかわかりません。
おしえてください。
こんな疑問にこたえます。
本記事の内容
- 【瞬時にできる】動詞のグループの分け
- グループ分けの教え方のポイントとコツ(ます形・辞書形)
本記事の信頼性
- 2012年日本語教師養成講座420時間修了
- 日本語教育能力検定試験 合格
- 現役オンライン日本語教師
2011年に日本語教育能力検定試験に合格し、2012年に養成講座420時間を修了しています。
2012年と2018年に台湾で計2年の日本語教師経験があります。
2019年5月から中国系のオンライン日本語学校で講師をしています。
この記事を読めば、動詞のグループ分けをマスターできます!
検定試験対策本のグループ分けの説明は少し複雑ですよね。
教師も、学習者と同じシンプルな分け方を理解すればOKです。
学習者が間違いやすいポイントでもあるので、ぜひ身に付けましょう!
動詞のグループ分けをマスターするだけで、授業に自信が持てますよ。
Contents
日本語動詞のグループ分けとは?(3つのグループに分類)
日本語教育でつかわれている動詞のグループ分けです。
- 動詞を3つのグループに分ける
- 「五段活用」や「上二段活用」などの表現は使わない
- 動詞の数の多さは 1>2>3 グループの順
では、どうしてグループ分けが必要なのでしょうか?
学習者はこんな疑問を持っています。



日本語教師が瞬時に動詞グループを分けるコツ
- 「する」と「来る」→ 3グループ動詞
- 動詞を「ない形(~ない の形)」にする(ex 食べない 書かない)
- 「ない」の前の文字で分類
「する」と「来る」は3グループ動詞なので、覚えておきましょう!
3グループ動詞はこの2つだけです!
3グループ以外の動詞は、ない形にして分類します。
- (あ段)+ない → 1グループ
- (い段 or え段)+ない → 2グループ
「書く」→「書かない」 かはあ段なので、1グループ動詞ですね。
「寝る」→「寝(ね)ない」 ねはえ段なので、2グループ動詞ですね。
実際は1グループか2グループどちらだったかな?と考える時がほとんどです。
なので、ない形の「ない」の前があ段かどうか考えるだけでOKです!
ない形を作れば、すぐにグループ分けができますね!
動詞グループの見分け方:教え方のポイント
動詞のグループ分けを教える前に
動詞のグループ分けを教える前に、準備をしましょう!
- 3グループは「来る」と「する」の2種類のみ!
- 50音表(あいうえお表)を準備する
- 「ます形」or「辞書形」どちらから作るかは、使用テキストによって違う
- 例外は2~3個だけにする
詳しく見ていきましょう。
まずは3グループ動詞かどうかを見分けます。
その後1グループか2グループに分けていきます。
「い段」や「え段」というより、50音表を見た方がわかりやすいです。
ます形から分類するか辞書形からするかは、使っているテキストにより異なります。
定番の「みんなの日本語」は、ます形から分類しています。
また、グループ分けのルールには例外もあります。
例外をたくさん出すと混乱するので、2~3個までにしておきましょう。
①ます形から分類:「ます」の前の文字は?(みんなの日本語etc)
- 1グループ: 「い段 + ます」
- 2グループ: 「え段 + ます」(☆例外:「い段+ます」)
「書きます」→ きはい段なので、1グループです。
「食べます」→ べはえ段なので、2グループです。
1グループ⇒2グループ⇒2グループの例外 の順で教えるとわかりやすいです。
ルール通り ⇒ ルール通り ⇒ 例外 の順ですね。
②辞書形から分類:最後の文字に注目!
- 2グループ: 「~る」で終わる
- 1グループ: 「~る」以外で終わる(☆例外あり:「~る」で終わるもの)
「食べる」→ 「る」で終わっているので2グループです。
「書く」→ 「く」で終わっている(る以外)ので1グループです。
2グループ⇒1グループ⇒ 1グループ例外 の順で教えます。
ルール通り ⇒ ルール通り ⇒ 例外 の順ですね。
まとめ:日本語教育の動詞のグループ分けは国語よりシンプル
- 動詞の分類は3つだけ!
- 3グループは「する」「来る」だけ!
- 動詞の数の多さは 1>2>3 グループ
- ルール通り ⇒ 例外 の順で教える
- 国語で習ったものは一度忘れてOK!
動詞のグループ分けを理解できましたか?
見分け方を知っているだけでも、授業に自信がもてますね!
大切なのは、「学習者にどう伝えるか」です。
シンプルにわかりやすく理解してもらえるといいですね!
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