受身文の助詞「に」「から」「によって」の使い分け|例文つき解説

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受身文の助詞「に」「から」「によって」の使い分け|例文つき解説
お悩みちゃん
お悩みちゃん

「先生プレゼントをもらった」 と 「先生からプレゼントをもらった」 ってどちらも言えるけど、何が違うの?
受身文って、どんな助詞を使えばいいのー?

オンライン日本語教師のちゃそです!

受身文って助詞がいくつかあって、どれを使えばいいか説明するとき悩みますよね。


受身文で“動作をする人”を表すとき、基本的には助詞「に」で表します

先生褒められた

友だち名前を呼ばれた

ですが、「から」「によって」が使われる時があります。 

ちゃそ
ちゃそ

それぞれ、こんな風に使い分けられます👇

  1. 「に」が重なるとき→「から」
  2. 「作った人」を言いたい→「によって」
  3. 体に触れる動作→「に」
  4. 体に触れないような動作→「に」「から」どちらもOK

一つずつ、詳しく見てみましょう!


Xでもまとめました




「に」じゃなく「から」を使うとき

「に」が重なって、まぎらわしいときに「から」を使います。

誰かに「渡す・あげる・与える」 などの動詞です。

「に」が2つ出てきてしまうと、文がわかりにくくなるからです。

✖ 先生クラス全員 プレゼントが渡された。

〇 先生から クラス全員 プレゼントが渡された。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

「<人>あげる」のような「受け手」を表す「に」とかぶってしまう場合だね!



「によって」を使うとき(作った人を言いたい)

「作る・建てる・描く・書く」 など、作った人を言いたいときは、「~によって」を使います。

硬めの言い方で、歴史や絵画作品の説明文やなどによく出てきます。

  • 金閣寺は 足利義満によって 建てられた。
  • この絵は ピカソによって 描かれた。
お悩みちゃん
お悩みちゃん

英語の授業のとき「by~」を翻訳すると「~によって」になって不自然だなと感じた思い出が…!



「に/から」どちらも使えるとき(非接触の動作)

体にふれないような行動では、「に」も「から」もどちらも使える場合があります。

  • 知らない人 に/から 話しかけられた
  • 田中さん に/から 飲み会に誘われた
  • 彼女は みんな に/から 愛されている
ちゃそ
ちゃそ

この場合は、どっちでもOKです


⚠ 接触がある動作は「に」を使う

体にふれるような動作では「に」がふつうです。

?前の人から足を踏まれた。

〇前の人足を踏まれた


?妹から髪を引っ張られた。

〇妹髪を引っ張られた。

お悩みくん
お悩みくん

👉 この違いは、「直接体にふれるかどうか」で考えるとスッキリしますね!



まとめ:動詞で判断しよう

受身文で動作主(動作をする人)を表す助詞について説明しました。

  • 基本は「に」で表す
  • 「<人>あげる」のような動詞で「に」が続く場合→「から」
  • 「建てる・作る」など作ったことを表す動詞→「によって」
  • 「話しかける」「愛する」など体にふれない動作→「に」「から」
  • 「足を踏む」など体にふれる動作→「に」

👉 状況や動詞の種類で使い分けられているんですね!


最後まで読んでくれてありがとうございます!

この記事を書くために使ったもの紹介






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