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「先生にプレゼントをもらった」 と 「先生からプレゼントをもらった」 ってどちらも言えるけど、何が違うの?
受身文って、どんな助詞を使えばいいのー?
オンライン日本語教師のちゃそです!
受身文って助詞がいくつかあって、どれを使えばいいか説明するとき悩みますよね。
受身文で“動作をする人”を表すとき、基本的には助詞「に」で表します。
先生に褒められた
友だちに名前を呼ばれた
ですが、「から」「によって」が使われる時があります。

それぞれ、こんな風に使い分けられます👇
- 「に」が重なるとき→「から」
- 「作った人」を言いたい→「によって」
- 体に触れる動作→「に」
- 体に触れないような動作→「に」「から」どちらもOK
一つずつ、詳しく見てみましょう!
Xでもまとめました
せっかく調べたから貼る!受身の助詞だよ pic.twitter.com/gdHHJnKLpQ
— ちゃそ@オンライン日本語教師 (@chaso_japanese) June 7, 2025
「に」じゃなく「から」を使うとき

「に」が重なって、まぎらわしいときに「から」を使います。
誰かに「渡す・あげる・与える」 などの動詞です。
「に」が2つ出てきてしまうと、文がわかりにくくなるからです。
✖ 先生に クラス全員に プレゼントが渡された。
〇 先生から クラス全員に プレゼントが渡された。

「<人>にあげる」のような「受け手」を表す「に」とかぶってしまう場合だね!
「によって」を使うとき(作った人を言いたい)

「作る・建てる・描く・書く」 など、作った人を言いたいときは、「~によって」を使います。
硬めの言い方で、歴史や絵画作品の説明文やなどによく出てきます。
- 金閣寺は 足利義満によって 建てられた。
- この絵は ピカソによって 描かれた。

英語の授業のとき「by~」を翻訳すると「~によって」になって不自然だなと感じた思い出が…!
「に/から」どちらも使えるとき(非接触の動作)

体にふれないような行動では、「に」も「から」もどちらも使える場合があります。
- 知らない人 に/から 話しかけられた
- 田中さん に/から 飲み会に誘われた
- 彼女は みんな に/から 愛されている

この場合は、どっちでもOKです
⚠ 接触がある動作は「に」を使う

体にふれるような動作では「に」がふつうです。
?前の人から足を踏まれた。
〇前の人に足を踏まれた
?妹から髪を引っ張られた。
〇妹に髪を引っ張られた。

👉 この違いは、「直接体にふれるかどうか」で考えるとスッキリしますね!
まとめ:動詞で判断しよう
受身文で動作主(動作をする人)を表す助詞について説明しました。
- 基本は「に」で表す
- 「<人>にあげる」のような動詞で「に」が続く場合→「から」
- 「建てる・作る」など作ったことを表す動詞→「によって」
- 「話しかける」「愛する」など体にふれない動作→「に」「から」
- 「足を踏む」など体にふれる動作→「に」
👉 状況や動詞の種類で使い分けられているんですね!
最後まで読んでくれてありがとうございます!
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