

中国人向けのオンライン日本語教師になろうと思っています。
日本人は会話レッスンを担当するって聞いたけど、どんなことをするんですか?
会話レッスンって何ですか?教えてください~
会話授業は、言葉の通り会話の練習をするレッスンです。
語彙や文法解説をする授業ではありません。

実は私、始めた当初はこの意味をちゃんと理解できていませんでした・・・!
日本語の文法や単語を覚えることは大切です。
でも実際に日本語を話せるようになるには、会話練習が必要不可欠です。
オンラインレッスンの学生さんのほとんどが中国で生活しています。
日本語ネイティブと話す機会がほとんどないんです。
そこで、学生さんがリアルな会話や実践的な練習ができる場をオンラインで提供します。

文法や語彙は、中国人教師や自分で学んでいる人がほとんどです。
しっかり会話する時間を作りましょう!
失敗談も併せて解説します!
まずは楽しく話すこと!

勉強する、練習するための授業ですが、まずは楽しく話しましょう!
日本人同士だって楽しく話せる雰囲気じゃなければ、緊張して話せなくなりますよね。
相手に興味を持って、明るい声や表情で担当しましょう。
特に中国では教師=厳しいイメージが強いそうです。
相手を委縮させないように気をつけます。

教師が明るいと、自然と学生さんも明るくなる気がします。
会話授業って何するの?

授業時間や使用テキスト、所属するプラットフォームによって違いはありますが、こんな感じです。
- 挨拶する
- 目標の確認
- ことばの確認
- 会話例を練習
- ロールプレイや自由会話をする etc
- まとめ
挨拶する
まず会ったら挨拶するのが基本ですよね。
元気ですかとか、ご飯食べましたか?とか、軽い会話をして空気をほぐします。
初めて担当する学生さんなら、もちろん自己紹介をします。
リピーターさんなら、毎回同じことばかり聞かれてダルい!と思われないように気をつけます。

授業に入る前に、学生さんが話す気持ちを作るための大切な時間だと考えています!
目標の確認
「どんな場面で何ができるか」を一緒に確認します。
例えば「自分が健康のために気をつけていることを話すことができる」とか「体調が悪いときの対処法をアドバイスする」などです。

学生と、今日の授業で目指すところを一緒に確認できます
わたしは恥ずかしながら養成講座の教育実習の時、これが理解できずに苦しみました。
目標:文型「~ようにする」「~たり~たりする」を使えるようになる と教案に書いていました。
担当の先生から「この文型が使えたから、何ができるの?」と言われて、頭が???になりました。
今考えると、文型が使えるようになるだけで、どんな場面で使われるのか・それで何ができるのかがすっぽり抜けていました。
ことばの確認
今日の会話活動に必要な言葉を確認します。
ほとんどの学生さんが予習してきますが、そうでない人もいます。
イラストを使ったり、中国語訳を見たりして一緒に確認します。

時間に余裕があれば、ことばに関連する質問やおしゃべりをします。
会話例の練習
会話例をいくつか練習します。
どんな文型や表現が使われているかをチェックします。
ここで、教師の発表会をしないように注意します。
穴埋めなどで練習しながら、確認します。

質問があれば説明しますが、できていればそのまま進めます
オンライン教師を始めたばかりのころ、聞かれてもいないのに解説を始めてしまいました。
接続の形とか、わざわざ書いていました・・・。
学生さんは優しいので「文型について詳しく教えてくれました」という評価を書いてくれましたが・・・
それは中国人教師の授業でもやるし、自分でも勉強できることです。
聞かれていない時、難しそうにしているなと感じた時以外は、もっと会話時間を取るべきでした。
ロールプレイや自由会話をする
ロールプレイをしたり、自分のことを話したりします。
ロールプレイなら実際のシチュエーションを想定して、話してみます。
今日習ったことだけでなく、自分が言いたいことについて新しい表現が出てくることもあります。
絶対に今日習ったことを使うと強制するのではなくて、目標達成のために他の表現を使っていてもOKです。

もっと良い表現があったり、自然な表現があったら伝えるようにしています。
以前は「習ったことを使う練習の場だ!」と思っていました。
なるべく今日勉強した文型を使ってもらおうと必死になっていました。
そのせいで不自然な質問をしてしまったり、文型を使うための質問を作っていました。
当然ですが、日常生活ではテキスト通りに会話が進むわけではないです。
今は、なるべく実際にありそうな会話をすることを心がけています。

言いたいことが日本語でわからない場合は、辞書を引いてもらったり、中国語で書いてもらって一緒に翻訳機を使ったりして解決しています
まとめ:目標をもう一度確認する
最後にもう一度今日の授業の目標を確認します。
そして、会話をしてみます。
授業の初めよりよくなっていることがあれば伝えます。
よく間違えたところや難しかったところも一緒に確認します。

すべて終わって時間があれば、今日のテーマについてもっと話したり、学生さんが話したいことを話しています。
補足:イメージがわかない人は「いろどり」をチェック

そういわれても、テキストがないとイマイチよくわからないかも・・・
そんな方は、国際交流基金の「いろどり」をチェックしてみてください。
国際交流基金が作っている無料で使える教材です。
「いろどりとは?」のページで使い方までしっかり解説してくれています。

動画での説明もあって、わかりやすいです!
無料で使える国際交流基金の教材>>いろどり|生活の日本語
まとめ:リアルな会話をする時間を提供しよう!

会話授業のやり方は、テキストや学校によって違うと思います。
ただ、「会話」と銘打っているのであれば、たくさん話してもらいたいです。
今は自分で勉強できるツールもたくさんあります。
オンライン会話授業は、その知識をアウトプットしてもらう貴重な場です。
中学高校の英語の勉強を思い出してください。
結構勉強したばずなのに話せない人多いですよね。(私もその一人です)

読んだり書いたりはできても、話すとなるととっさに出てこないことが多いです・・・
オンライン授業でたくさん話して、会話力を伸ばすお手伝いができればうれしいです。
学生さんには楽しくアウトプットする機会を提供したいですね!