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オンライン授業終わったー!授業評価も書いた!さあ寝よ寝よ。
授業が終わってから「ふり返り」をすることが大切なんだよ!
え?「ふり返り」って?何をすればいいの・・・?
オンライン日本語教師として、授業のふり返りをすることが大切です。
ふり返りをすることで、次の授業に活かすことができるからです。
でも現実は、日々授業と準備に追われて、なかなか充分に時間が取れないかもしれません。
今回は「日本語教師として知識を増やす」そして「学生のことを理解する」ためのふり返りをご紹介します。
- 学生の誤用(日本語のミス)をふり返る
- 会話の内容をふり返る
とにかく、次の授業につなげるんだ!という気持ちで行いましょう。
- 同じ授業をしたとき、もっとわかりやすくできるように
- 同じ学生を担当した時、もっと楽しく話せるように
- もっと楽に授業できるように
やっていきましょう!
学生の誤用を掘り下げる
授業中に間違えたところは、既にフィードバックが終わっていると思います。
さらに掘り下げて、なぜ間違えたのかもう一度考えてみます。
- 中国語(母語)が干渉している
- 日本語学習者が間違いやすいポイント
- 学生個人が間違いやすいポイント
日本語教師として知識を増やすことにも繋がります!
①中国語(母語)が干渉している
「電気を開ける」「試験を参加する」「薬を食べる」
これは中国の学生がよく間違えるところです。
これは、中国語の言い方が関係しています。
中国語ではそれぞれ「开灯」「参加考试」「吃药」と言います。
そのまま日本語に翻訳したんですね。
中国人向けオンライン日本語学校の学生は、ほとんど中国人です。
母語の干渉を知っていると、他の学生を担当する時にもいいですよね。
グループレッスンでも話題に取り上げることができます!
②日本語学習者が間違いやすいポイント
動詞や形容詞の活用は、中国の学生に限らず難しいところです。
大学時代、韓国留学中に「食べられる」か「食べれる」か聞かれて、無知な私は「え?ええ?えどっち?」となった苦い思い出があります。
この誤用はもちろん、みんなが難しいわけなのできちんと押さえておくべきです。
難関ポイントがわかっていれば、定着できるような練習を工夫することもできますよね。
例えば、動詞活用は自分でやらないとなかなか定着しないです。
語彙力があるのに、動詞の場合「辞書形」だけを覚えていて、活用ミスをしてしまう人もいます。
発音もきれいだし、いろんな文型を使えるのでコミュニケーションには支障がないです。
でも、いつも活用ミスが多くて聞いている方はもどかしくなります。
動詞活用の教え方は以前から悩みのタネでした。
この本を読んでから、頭の中が整理されました。
最初からこれで教えられたらいいのにな~と思います。
YouTubeもあるのでまずはこちらをどうぞ。
③学生個人が間違いやすいポイント
②と共通する部分もありますが、学習者によっては得手不得手があるのが当然です。
動詞の活用には慣れてきたけど、形容詞になると間違いやすいとか、助詞が苦手だとか。
その学生の誤用の癖を見つければ、後の授業でも注目することができます。
どこが弱いのか、どうやって気をつければいいのか。
それを伝えるのもオンライン日本語教師の役目です!
学生との会話をふり返る
会話の内容を授業中にメモして、それをまとめておきます。
授業中は、学生さんのことを知るための貴重な情報が収集できます。
- 情報収集できる
- 会話が広がる
- 信頼される
信頼関係を築けると、もっと良い会話ができると思います!
①情報収集してまとめる
授業中の会話で得られることがあります。
- 学生さんに関する基本情報
- 普段の生活に関する情報 など
出身や趣味、好き嫌いを話すチャンスがあります。
その時は必ずメモしておきましょう。
中国系プラットフォームではいろんな学生を担当します。
一人一人とじっくり面談するような時間はありません。
勉強の目的も授業中に探っていくしかありません。
小さな情報でも、後の会話につながる可能性があります
②情報から会話が広がる
例えば「来週旅行に行く」という話を聞きました。
来週以降、授業が始まる時に「旅行どうでしたか?」と感想を聞くことができます。
楽しい思い出話で盛り上がるかもしれません。
「楽しかったです。」「~を食べました。」「〜なくて残念でした」
テキストで習った表現を実際の会話で使うチャンスができます。
「どんな時にどう使う」のかを身をもって知る貴重な機会になります。
教師も会話を広げられるし、学生もウォーミングアップになるので一石二鳥です
③会話を覚えていると信頼される
以前話したことを覚えていると、信頼されやすいです。
これは、日本語教師に限らず日常生活でもそうですよね。
「前に話したこと覚えてくれてたんですか!」と感激してくれた学生さんもいます(´;ω;`)
何度も同じことを質問されると、「何も覚えてないんだな」と嫌になるかもしれません。
授業をする前に、一人の人間としての関係性を大切にしたいです。
気持ち悪くならない程度に出すのもポイントです!(笑)
「そういえば~・・・?」みたいに話し始めるといいかも!
もちろん教師としての信頼は会話だけで築けるものではないと思います。
授業スタイルやわかりやすさも重要です。
そのためには日本語教育の知識を増やすことも大切です。
でも、まずは会話からでも信頼関係が築けたほうがリピート予約されやすくなります。
④余裕があれば、行動してみる
さらに、学生さんがおすすめしてくれたことを実際にやってみるのもいい方法です!
以前マーラータンをすすめられたことがあります。
私の町は田舎なので、都市部へ出た時に実際に食べてみました。
その感想を伝えると、とても喜んでくれました!
「どうでしたか?」「おいしかったですか?」「何を入れましたか?」など授業で練習した表現を自然に使っていたのでうれしかったです。
この学生さんたちは、みなさん1年以上リピート予約してくれています。
まとめ:相手を知って信頼関係を築こう
授業のふり返りについてお話ししました。
なかなか忙しくて、全てをこなすには時間が足りないかもしれません。
オンライン日本語教師はサービス業的な要素もあると思っています。
相手に合ったサービスを提供できなければ、飽きられてしまいます。
もちろん、予約も入りません・・・
そのためには、まずは相手を知ることだと思います。
少しずつ信頼関係を築いて、楽しみの中に学びがある授業を提供したいですね。