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こんにちは!
ハイキュー大好きなオンライン日本語教師のちゃそです🏐
今回はアニメ「ハイキュー!!」第7話の気になる表現に注目してみました!
今回は以下の2つの使い方を簡単にまとめています。
- ~たりするな
- ~なんか・・・ない
アニメの名シーンを振り返りながら、日本語の魅力を一緒に学びましょう!
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【第7話】金田一に声をかける影山
青葉城西との初めての練習試合に勝った烏野高校。
試合後に、何か考え込んでいた金田一にトイレで会った影山が声をかけます。
金田一→金 影山→影
影:金田一
・・・・・・・
金:謝ったりすんなよ!俺も謝んねえ
影:おう
金:お前は俺ん中では これからも横暴な王様で むかつく奴で 最高にぶっ倒したい相手だ!
影:おう
金:だから謝んな!
影:おう
金:仲直りなんかしねえ 別にもともと 仲よくねえしな!
影:おう
影山は、中学時代のことを謝ろうとしたのかな?
V-たりするな
金:謝ったりすんなよ!俺も謝んねえ
影:おう
「~たりするな」はそのようなことはするなという忠告のような言い方です。
金田一は、「謝る」というようなことはするなよ、と影山に忠告しています。
「謝る」ことを禁止するというよりは、なんか「謝る類のことをするな」という感じあるよね
Ⅰ-2-2.和らげ 上述のように<同類の暗示>から派生する<和らげ>の用法は,忠告・禁止文,疑問文,条件文などに見られる。
(中略)
次の禁止文の場合,「怒るというようなこと」という非厳密的な言い回しを選ぶことにより,禁止を和らげ,忠告のニュアンスを打ち出していると思われる。この例の場合,「たり」の使用により想起されるセットがゼロであってもよいように思われる。
(50)「オレはなんとなく悪い予感がしていた。来週はもっとひどいことが起こる。月曜日の朝,もういっぺんだけ,あいつに忠告してやるしかない,『ジョークが言えなくても,せめて怒ったりするな。理屈っぽいこと言うな』って。それが最後の忠告だ。……オレ,そんなこと考えていた」(中学生)
「謝るなよ」というと「謝る」ことを禁止するけど
「謝ったりするなよ」というと、謝ることもそうだけど、こちらに悪いと思って罪悪感を感じ続けたり、プレーに弱気になったり、そういうことも含めてするなよと忠告しているように感じました。
中学時代、金田一たちは、天才的だけど自己中な影山のプレーについていけませんでした。
監督にも「正直いないほうが助かる」と言いに行くほどだったんだよね
そして、最後の試合では全員、影山トスを無視しました。
影山はこのことをだいぶ気にしてるみたいだよね
もちろん、こうなったのは影山の自己中さに我慢の限界が来たからなのですが…
でも、今日の練習試合で、烏野でチームワークを発揮している影山を見た金田一。
中学ではこちらに合わせようとしてくれなかったことへの不満
高校では周りに合わせようとしている影山の努力を見た驚き
もしかしたら、トス無視事件について、金田一には少し罪悪感があったのかもしれませんね。
ここからは私の意見ですが…
中学で自己中の王様と言われた影山が、今、変わってきている。
反省して、変わろうとしているのが見えた気がした。
だから「謝るなよ」と謝ることを止めるだけじゃなく
この先、過去のことで気を病んだり、こちらに気を遣ったりもしてくるなと。
『お前は俺ん中では これからも横暴な王様でむかつく奴で 最高にぶっ倒したい相手だ!』
これは、トス無視事件でチームから孤立させたことでお前を倒したんじゃない
これからバレーで勝負して倒すからな!という、金田一なりの葛藤とやさしさなのでは!!!!と思いました
き、金田一~!お前ってやつは・・・(´;ω;`)ウゥゥ!
~なんか・・・ない
「~なんか」は検討の範囲を外れている物事を取り立てて、それ以外のものを暗示する取り立て助詞です。
今回の使い方は「考えも及ばないほど問題外」という意味です。
話し手は「~」の部分を低評価しています。
『仲直りなんかしねえ』
→金田一の中では「影山と仲直りする」ことはありえないことだと言っています。
さらに「別にもともと仲良くねえしな」で、直るほどの仲でもないと言っています笑
要するに「お前と仲直りする気はない」と言っています。
「だからお前も謝るな」と。
こんなぶっきらぼうな言い方だけど、金田一なりの影山への気遣いとやさしさですきっとこれはあああああ!(´;ω;`)ウゥゥ
中学時代、トスを無視した。影山を拒絶した。
そのせいで(甲斐があって)、影山が変わったのを目の当たりにした。
嫌なことされた相手が、深く反省しているのを見るとちょっともどかしいですよね!
許したいけど許したくないような・・・特にこんな高1の思春期まっさかりに!
素直に言えない金田一なりの精一杯の表現に心打たれました…!
青春だねえ~
お互い成長だねえ~
まとめ:バレーで勝負だ!
ハイキュー!!第7話を見て気になった表現について話しました。
- V-たりするな(忠告)
- ~なんか…ない(問題外)
少し強い言い方やぶっきらぼうに聞こえましたが、金田一なりの葛藤と気遣いが裏に隠れていると思うと涙が・・・!
熱い友情とはいかないけど、学生時代にこうやって誰かと本気で関われるっていいね!
最後まで読んでくれてありがとうございます!
この記事がハイキューをもっと楽しむきっかけになればうれしいです。
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