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オンライン日本語教師のちゃそです🏐
大好きな『ハイキュー!!』のセリフから日本語の表現を学ぶシリーズです!
今回は逆接「〜のに」を取り上げます。
「〜のに」は、「Aだと思ってたけど、B!?」というように、予想と違うことが起こったときによく使われる表現です。
特に、びっくり!・悔しい・がっかりなど、感情がにじみ出る場面でよく使われます。
この記事では、「のに」の意味と使い方を説明しながら
実際にマンガ『ハイキュー!!』の中で、どのように使われているのかを見ていきます!

今回は、春高予選!青葉城西対VS烏野のセリフから✨
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ハイキューで学ぶ「~のに」
では、実際のマンガの場面を見てみましょう!
引用:『ハイキュー!!』第16巻 第139話 宿敵(古舘春一/集英社)
烏野:「去年までは大した縁もなかったのに」
青城:「格下だったはずなのに」
烏青:「こいつらとはフルで戦る宿命」
春高予選。烏野と青葉城西はファイナルセットまでもつれこみます。
お互い勝つつもりで闘志を燃やしている場面です。

たったひと言「のに」に、なんだか強そうな感情がこもってそうだね!
文法解説:「〜のに」ってどんな意味?
「~のに」は、“思ってたのと違うことが起きた!”ってときに使う言葉です。
「XのにY」の形で、XもYも事実だけがきます。
- 実際に起こったこと(事実)に使う
- 「思ってたのとちがう!」というときに使う
- くやしい/びっくり/がっかり などの気持ちがこもりやすい
- 文の終わりには「〜しよう」「〜してね」などお願い・意志・希望は入れられない(事実だけ)
但し④に関しては「風邪を引いてるのにそんな格好で出かけるな」のように例外もあります。
例文もみてみましょう
- たくさん勉強したのに、テストでいい点が取れなかった。
- → がんばったから、いい点が取れると思った。でも取れなかった。…悔しい!
- 雨が降ってるのに、だれも傘をさしてない!?
- → 雨が降ったら普通、傘さすよね?でも誰もさしてない。なんで!?びっくり!

「のに」には「予想と違うやん!!」っていう気持ちの動きが入ってるんだね!
ハイキューで読む「のに」の背景
セリフに含まれる「のに」の背景を、詳しく見てみましょう!
引用:『ハイキュー!!』第16巻 第139話 宿敵(古舘春一/集英社)
- セリフ1:「去年までは大した縁もなかったのに」(烏野視点)
- → 烏野と青葉城西は、もともと接点の少ない学校だった。
→ でも影山が入ったことで、及川と影山の因縁が生まれ、チーム全体にも火がついた。
→ 今では「どうしても勝ちたい相手」に!
- セリフ2:「格下だったはずなのに」(青城視点)
- → 去年までの烏野は、強くも弱くもない、データ的にも青城より“格下”。
→ でも、日向&影山の速攻、新たな戦術で予想を超える強さを見せている。
→ だからこそ、宿敵だと認めたくない気持ちと、認めざるをえない悔しさがある。
- セリフ3:「こいつらとはフルで戦う宿命」
- → もはやただの対戦相手じゃない!
→ 縁なんてなかったはずが、今では“宿命”“宿敵”とまで言わせるほどに。

烏野は「縁がなかったが今は宿敵になった」という意外さに
青城は「去年までは自分たちの相手にもならなかった相手が宿敵になった」という悔しさと意外さが『のに』に含まれていますね!
まとめ:逆接「~のに」から読み取れるキャラ達の感情
逆接「~のに」をハイキューのシーンから読み解きました。
- 驚き
- 悔しさ
- 認めたくない気持ち
- でも、心の中ではもう“特別な相手”になっている
そんな感情が感じ取れました。

ただの逆接じゃない。“のに”は感情の言葉だね!
烏野、青城、どちらも負けられない熱い思いが伝わってきますね!
文法のルールだけではなく、感情と一緒にことばを読むことで、表現の深さがもっと見えてくる――
この記事がそんなきっかけになればうれしいです!
最後まで読んでくれてありがとうございます!
感想やお気に入りのシーンがあれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね!
この記事を書くために使ったもの紹介
引用元について
本記事で使用している画像・セリフは著作権法第32条に基づき、教育・批評を目的として引用しています。
- 作品名:『ハイキュー!!』
- 著者:古舘春一
- 出版社:集英社
- 引用巻数・話数:第16巻 第139話 宿敵