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日本の企業と取引のある生徒さんが、仕事で取引先の人に「〜てください」とお願いしたら、「失礼だよ」と注意されたそうです。
「丁寧な表現だと思って使ったのに、どうして?」って聞かれて、うまく答えられなかったんです。
オンライン日本語教師のちゃそです!
「〜てください」は初級の初めの方に習いますよね。

お店での会話なんかで、よく出てくるよね
でも、使う場面によっては、「失礼」と受け取られることがあります。
なぜそうなるのでしょうか?
この記事では、「〜てください」が持つ3つの意味と、失礼になってしまう理由、その対処法をいっしょに整理していきましょう!
「〜てください」の3つの意味
「〜てください」には、大きく分けて3つの意味があります。
- 依頼
- 指示
- 勧め
詳しくみましょう
依頼
話し手のために何かをしてほしいとお願いする表現です。
「〜てください」の場合は、基本的に上の立場の人が下の立場の人へ、または対等な関係で使われます。

・すみませんが、ちょっと手伝ってください。
・すみません、冷房を切ってください。

「すみませんが~てください」の形が多いかな?
指示
基本的に、上の立場の人が下の立場の人に対して行う表現です。
聞き手は基本的には断ることができません。

先生:次の行を、田中さん、読んでください。
生徒:はい、わかりました。
医者:この薬は1日3回、毎食後に飲んでください。
患者:1日3回ですね。わかりました。

依頼と指示は境界線が曖昧な感じがするね。場面によってはどっちにも取れそう!

授業中に先生が学生に「ここを読んでください」っていうのは指示だよね!
勧め
相手のためになる行為を勧める表現です。
聞き手は「ありがとうございます」「いただきます」のように感謝で答えます。

A:このワイン、おいしいですよ。どうぞ飲んでください。
B:ありがとうございます。いただきます。
・おしぼりです。どうぞお使いください。
・お疲れさまでした。今夜はゆっくりお休みください。
返事に注目するとわかりやすいです。
依頼・指示には「いいですよ」「わかりました」と答えます。
勧めには「ありがとうございます」「いただきます」と答えます。
返事が違うということは、「〜てください」の使われ方が違うということですね!

返事が違うだけで、意味が違うってわかるんですね!
同じ「〜てください」でも、状況によって意味が変わってきます。
特に「依頼・指示」の場面では、使い方によっては失礼に聞こえることがあります。
それはなぜなのか、次で見ていきましょう!
「〜てください」は本当に丁寧?
では、冒頭のお悩みに戻りましょう。
学習者は、なぜ取引先の人に「~てください」を使って「失礼」と言われてしまったのでしょうか?
「〜てください」が失礼に聞こえる原因は、大きく2つあります。
- 言い切りの形だから
- 頼むのが当たり前でない場面で使ったから
詳しくみましょう!
①言い切ってしまう
「ください」は「くださる」の命令形なんです。
そのため、「〜てください」で言い切ってしまうと、語調が強くなり、命令的に聞こえることがあります。

でも、お店で「これ一つください」って言うのは失礼な感じはしないと思うんですけど…。
それは、お店では「頼む」のが当たり前の場所だからです。
「〜てください」は、相手がそうするのが当然の状況では自然に使えます。
そのような場面で「~てください」を使っても失礼にはなりません。
② 頼むのが当たり前でない場面で使う
さっきも言いましたが、相手がそうするのが当然の状況であれば、失礼ではありません。

【お店で】
すみません、このケーキ一つ包んでください。
【銀行で】
すみません、千円札に両替してください。

お店は物を売るのが当然だし、銀行も両替する業務があるよね
ですが、頼むのが当たり前でない場面や、目上の人・取引先に対して使うと失礼に聞こえることがあります

【駅の売店で】
千円札を両替してください。
【学生が教授に】
先生、来週までに、推薦状を書いてください。

業務外のことをわざわざお願いするのに、「~てください」だと押し付けがましい感じがするかも

教授に向かって「書いてください」だと、なんか、嫌な学生に感じるね笑
「~てください」以外の表現

「~てください」が使えないなら、どうすればいいんですか?
「〜てください」で言い切るのではなく、疑問の形にしたり、
「〜てくださいませんか」「〜ていただけませんか」のような形にすることで丁寧さが上がります!
例)
❓駅の売店で:すみません、千円札に両替してください。
❓教授に:先生、推薦状を書いてください。
❓取引先に:すみませんが、来週までに見積もり書を送ってください。
✅駅の売店で:すみません、千円札に両替してくださいませんか。
✅教授に:先生、推薦状を書いていただけませんか。
✅取引先に:お手数ですが、来週までに見積もり書を送っていただけませんか。
肯定疑問(〜ますか)より否定疑問(〜ませんか)のほうが、より丁寧な依頼になります。
さらに「〜てくれる・〜てくださる」を使うより「〜てもらえる・〜ていただける」を使うほうが丁寧度が上がります。
整理するとこうです↓
| くれる | もらう(もらえる) |
| ~てくれ | |
| ~てください | |
| 〜てくれますか | 〜てもらえますか |
| 〜てくれませんか | 〜てもらませんか |
| 〜てくださいますか | 〜ていただけますか |
| 〜てくださいませんか | 〜ていただけませんか |
ちなみに、「〜てくださいませんか」と「〜ていただけませんか」どちらが丁寧なのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています↓
まとめ
「〜てください」について説明しました
- 「てください」は「てくださる」の命令形!
- 言い切ると命令的に聞こえることがある
- 頼むのが当たり前でない場面では失礼になることがある
頼むときは、「~ませんか」と疑問の形にすることで丁寧さが上がります。
「ください」を導入する時は、使う場面や相手をしっかりと確認しておいたほうがいいですね✨
私もまだまだ勉強中です!よかったら一緒にがんばりましょう♪
最後まで読んでくれてありがとうございます!
この記事を書くのに参考にしたもの