広告

『まで』と『までに』の違いって何ですか?学習者に理解してもらうには、どう説明すればいいんでしょうか?
オンライン日本語教師のちゃそです!
先日オンライン授業中、生徒さんに「『まで』と『までに』は何が違いますか?」と質問されました。
私はとっさに「『まで』は範囲、『までに』は期限です」と説明しました。
そのあと、説明するために例文を考え
- 何時までに会社へ行かなければなりませんか。
- いつも何時まで仕事をしますか。
と会話をして、なんとか納得してもらいました。

もっと分かりやすく説明できないかな。もっと伝わりやすい例文はなかっただろうか・・・
そう思って資料を読んでみると、授業で説明するときのヒントになりそうな考え方がありました!
この記事では、時間+「まで」と「までに」の違いと、例文を考えるときのヒントを紹介します。
※この記事では、基本的な考え方をざっくりと紹介します。細かい用法や例外については扱いません。
「まで」と「までに」の違い
まずは、次の2つの文を比べてみましょう。
- 2時まで宿題をします。
- 2時までに宿題をします。
どちらも自然な文ですよね。
では、何が違うのでしょうか。
日本語ネイティブなら理解できると思いますが、簡単に説明します
「まで」=その間ずっと続く

2時まで宿題をします。
「まで」は、その間ずっと状態や動作が続くことを表します。
つまり、2時まで宿題をする時間が続くという意味です。


「その間、ずっと勉強する」って感じだね
「までに」=その時点が期限

2時までに宿題をします。
「までに」は、その時点を期限として、動作や出来事が終わることを表します。
つまり、2時を期限として、それより前に宿題を終えるという意味です。


「2時」が最終ラインだから、2時より前に終わってもいいんだよね
このように、同じ「宿題をする」という動詞でも、「まで」と「までに」で意味が変わります。

「2時まで宿題をする」なら、例えば12時から2時までずっと宿題をしているイメージ。
「2時までに宿題をする」なら、宿題を終わらせるイメージですね!
例文で使う動詞を工夫してみよう
ここまで、「まで」と「までに」の意味の違いを見てきました。
とはいえ、「まで」と「までに」は一文字しか違わないため、学習者にとっては混乱しやすい表現ですよね!

「まで・までに」の後に同じ動詞が続くと、「どっちがどっちだ?」と混乱してしまうかも・・・💦
そこで、「まで」と「までに」の違いをわかりやすくするために、使う動詞を意識してみます。
例えば、次の2つの文を見てみましょう。
①3時まで、ジムで走ります。
②3時までに、レポートを提出します。
この2つの動詞には、どんな違いがあるでしょうか?
3時まで走ります

「走る」は、一定時間続く動作です。

「走っている」の形にすると、”進行中”とか”動作・出来事の継続”って意味になる動詞だね!
そのため、
①3時まで、ジムで走ります。
と言うと、3時まで「走る」時間が続くという意味が伝わりやすくなります。

「走る」は、ある程度時間の幅がいる動詞です。継続する動作です。
3時までに提出します

「提出する」は、一回きりで終わる動作です。

提出したら、そこで終わり!
そのため、
②3時までに、レポートを提出します。
と言うと、3時を期限として、それより前に提出を終えるという意味が伝わりやすくなります。

継続する動作じゃなくて、それをしたら「終了」という意味の動詞ですね
動詞の結びつきを意識しよう
では、次はこんな文を見てみましょう!
? 3時までここに来ます。

なんか不自然だよね?
「来る」は一回きりで終わる動作なので、「その間ずっと続く」という「まで」の意味とは合いません。

「3時まで人がここに来続ける」って意味ならわからなくもないけど・・・
それは文脈がしっかりないとわからないよね
逆に、この「までに」の文はどうでしょう。
✖2時までに、会議を続ける。
「続く」 は継続する動作ですから、「~から〜まで」はいいですが、「までに」ではおかしくなります。

一緒に使う動詞にも特徴が表れるんだね!
もちろん、「宿題をする」のように、「まで」と「までに」のどちらにも使える動詞もあります。
動詞だけで使い分けが決まるわけではありません。
ただ、授業で最初に例文を作るときは、違いが分かりやすい動詞を選ぶことで、学習者も理解しやすくなると思います。

ネイティブは感覚で理解できても、学習者にとって「まで/までに」はたった一文字の違いですからね
例文に使いやすい動詞の例
「まで(継続)」「までに(終了)」と理解しやすい動詞を合わせて出してみるといいです
| 「まで」 | 「までに」 |
| 続ける | 終わる |
| 滞在する | 終える |
| 待つ | 出す |
| 勉強する | 提出する |
| 雨が降る | 仕上げる |
| 開いている | 書き上げる |
| やっている | 返す |
など
まとめ
「まで」と「までに」の違いについて説明しました。
意味の違いは
- まで:その間ずっと状態や動作が続く
- までに:その時点を期限として動作や出来事が終わる
最初は、「宿題をする」のように、同じ動詞を使って比べると、「まで」と「までに」の意味の違いが見えます。
そして、「一定時間続く行為・動作」や「一回きりで続かない行為・動作」を表す動詞を使った例文も取り入れると、授業でも説明しやすくなりそうです!
私もまだまだ勉強中です!よかったら一緒にがんばりましょう♪
最後まで読んでくれてありがとうございます!
この記事を書くのに参考にしたもの