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「~を」がつく動詞は全部他動詞じゃないんですか?「道を歩く」って「~を」なのに自動詞なんですか?教えてください
オンライン日本語教師のちゃそです!
日本語の自動詞・他動詞について勉強するとき、「他動詞は「~を」を使う」と習いますよね。
例えば
ご飯を食べる。 字を書く。 本を読む。
「食べる」「書く」「読む」は、すべて他動詞です。
では、次の動詞はどうでしょう?
道を歩く。 横断歩道を渡る。 空を飛ぶ。
「歩く」「渡る」「飛ぶ」は「~を〇〇」の形ですが、自動詞です。

あれ?「~を」を使っているのに、他動詞じゃないんだね?
今回は、このような自動詞で「を」を使う移動動詞について整理してみましょう!
自動詞と他動詞の基本についてはこちらの記事で詳しく説明しています↓
「~を」=他動詞ではない
「~を」を使っているからといって、必ずしも他動詞とは限りません。
では、どんな場合があるのでしょうか。
今回は、移動を表す動詞と一緒に使う「を」を見ていきます。
通過する場所の「~を」

「を」は通過する場所も表せます。
- 道を歩く
- 公園を走る
- 橋を渡る
- 横断歩道を渡る
- 空を飛ぶ
- トンネルを抜ける など
「〇〇を」は、移動するときに通る場所を表しています。
そのため、「歩く」「走る」「渡る」「飛ぶ」「抜ける」は自動詞ですが、「~を」を使います。
離れる場所・起点の「~を」

「~を」は、離れる場所・起点も表せます。
- 家を出る
- 大学を出る
- 故郷を離れる
- バスを降りる
「~を」は、離れる場所や、出発する起点を表しています。
そのため、「出る」「離れる」「降りる」は自動詞ですが、「~を」を使います。
ちなみに、「家を出る」のような「を」は、「家から出る」のように「から」を使って表すこともあります。
(※起点を表す「を」「から」については別の記事でまとめる予定です↓)
「公園を散歩する」と「公園で散歩する」

でも、「公園を散歩する」って言うけど、「公園で散歩する」とも言えるよね?
そうですね!では何が違うのでしょうか?

「公園を散歩する」は、公園の中を歩いて移動することに注目した言い方です。
「公園で散歩する」は、公園という場所で散歩するという動作の場所に注目した言い方です。

「移動している場所」か、「動作をする場所」か、という違いだね!
動作全体がその場所で行われるわけではない(ただ場所を通り抜けていく場合)は、「で」は使えません。
空{〇を/✖で}飛ぶ。
橋{〇を/✖で}渡る。

通過する場所のことしか言えないときは、「で」は使えないのか
ちなみに場所を表す「で」と「に」の使い分けについては、こちらの記事で詳しく解説しています↓
おまけ:自動詞・他動詞クイズ
最後に、今回の記事の内容をクイズで確認してみましょう。
次の①〜⑤の下線部で、他動詞ではないものはどれでしょう?
① ビールを飲む
② 橋を渡る
③ テレビを見る
④ 服を着る
⑤ 実家を出る

全部「~を〇〇」の形だね!
正解は② 橋を渡る、⑤ 実家を出るです。
「橋を」は通過する場所、「実家を」は離れる場所・起点を表しています。
そのため、「渡る」「出る」は自動詞です。
まとめ
「~を」といえば、「ご飯を食べる」のように、他動詞と一緒に使うイメージがあります。
でも、今回見てきたように、自動詞でも「を」を使うことがあります。
今回紹介したのは、
- 通過する場所 → 道を歩く、橋を渡る
- 離れる場所・起点 → 家を出る、故郷を離れる
「を」がある=他動詞とは限りません。
「を」を使っているのに、自動詞か他動詞か迷ったときは、今回のような「移動を表す動詞+「を」」の使い方かもしれません。
まずは、「この『を』は、動作の対象ではなく、通過する場所や離れる場所を表しているのかな?」
と考えてみると、整理しやすくなりそうですね✨
関連リンク
使い分けが問題になりやすい格助詞について
時間を表す格助詞「に」のルール
「は」と「が」の違い
私もまだまだ勉強中です!よかったら一緒にがんばりましょう♪
最後まで読んでくれてありがとうございます!
この記事を書くのに参考にしたもの