様態そうだの使い方:ポイントは【見た目・直感・可能性】

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様態そうだの使い方:ポイントは【見た目・直感・可能性】
お悩みちゃん
お悩みちゃん

様態「そうだ」の意味、なんか多くない・・・?
しっかりまとめて把握したいです!

こんにちは!オンライン日本語教師のちゃそです。

日本語教師をしていると、そうだ・ようだ・みたいだ・らしいの使い分けがよく話題になりますよね。

どれも「他から得た情報を表す」「話し手が見たり聞いたりしたりしたことから判断した様態を表す」ものです。


その中で「様態そうだ」は、基本的には

外観(見たこと)から直感的に判断したことを述べる

表現ですが、意味は大きく分けて3つです。

  1. 見た目から、その様子や性質を直感的に表す
  2. 今の見た目や様子から判断して「もうすぐ何かが起きる」「変化の寸前である」を述べる
  3. 見た目や状況などから判断した「将来の予想・起きる可能性が大きいこと」を述べる

お悩みちゃん
お悩みちゃん

むむむ?なんだかそれぞれちょっとずつ違うなあ…

では、下の4つの例文を見てみましょう!どれに当てはまりますか?

  1. そのケーキ、おいしそうですね。
  2. あ、コートのボタンが取れそうですよ!
  3. このバッグ、かわいいけどビーズがすぐ取れそう…。
  4. 天候がよかったから、今年は甘いミカンができそうだ!
お悩みちゃん
お悩みちゃん

①はよく使うよね!テキストでもよく見る!様子や性質を表すものかな

お悩みちゃん
お悩みちゃん

②は”まさに今取れそう!”って感じだよね!
でも③は今じゃなくて、これから取れるかもしれないって感じだし…

お悩みちゃん
お悩みちゃん

①②③は今、見ている感じだけど、④は見て判断するとは違うような…?

では、それぞれ詳しくみてみましょう

これを機に、「様態そうだ」をおさらいしちゃいましょう!



①形容詞+そうだ

形容詞について、見た目からの直感的な判断を表します。

話し手が現状のモノや人を見て、その様子や性質を推量して述べる表現です。

例①
そのケーキ、おいしそうですね。

ケーキを見て、見た目から「おいしい」と味を想像しています。


例②
A:(写真を見て)Bさんの友だち、ちょっと怖そうだね。
B:見た目は怖そうだけど、本当はめちゃくちゃ優しいよ!

AさんはBさんの友だちについてよく知らない

だから、写真の見た目から「怖そう」と想像して話しています。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

初級のテキストで一番よく見る使い方だよね!



②動詞ます形+そうだ「兆候」

話し手が、目の前で起きようとしていることや様子を見て、直感的に自分の感じたことを述べる表現です。

兆候とは、何かが起こる前のサインや前触れのことです。

「もうちょっとで」「今にも」などと一緒によく使われて、事態が切迫している感じを表します。

例①
あ、ボタンが取れそう

ぶら下がるボタンを見て、まだ取れていないけど「もうすぐ取れる!」と直感的に判断して話しています。

例②
あの古い家はもうちょっとで倒れそうだ。


古くボロボロな家を見て、まだ倒れていないけど「もうちょっとで倒れる」と判断して述べています。


例③
この子、もう寝そうですね。

目がとろーんとした赤ちゃんを見て、「もうすぐ寝るだろう」と判断しています。


例④
その子は、今にも泣きだしそうな顔をしている。

目に涙をためて悲しそうな顔をしている子を見て、「あ、もう泣く!」と判断して述べています。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

これも「見て、直感的に判断した」と言えそうだね



③動詞ます形+そうだ「予想・将来の可能性」

今の様子・状況から将来の展開、可能性を述べる表現です。

そのような出来事が起こる可能性が大きいという判断を表します。

例①
A:このカーディガン、ビーズの刺繍が素敵ですね。
B:でも、そのビーズ、すぐ取れそうですよ。

カーディガンのビーズを見て、引っ掛かりやすいとか、縫い方が甘いとか

考えて「すぐに取れてしまうかも」という可能性を話しています。


例②
星がでているから明日は天気になりそうだ。

雲がないきれいな星空を見て、「明日は晴るだろうな」と予想して話しています。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

なるほど。見て判断して「将来こうなるかも!」と起きる可能性が高いことを話しているんだね!

ちゃそ
ちゃそ

そうです!でも、判断基準は実際に目に見えていないこともいいです

お悩みちゃん
お悩みちゃん

む!むむ!どういうこと…?

例を見てみましょう

例③(職場で)
A:どのぐらいかかりそうですか?
B:あと10分ぐらいで終わりそうです。
A:一人で出来そうですか?
B:はい、だいじょうぶです。

仕事の進み具合を状況から予想して話しています。

例えば「あと資料が1枚だけ…じゃあ10分ぐらいで終わるかな?」というようにです。




次の例も見てみましょう。

例④
天候がよかったから、今年は甘いミカンができそうだ!

今目の前で見ているものというより、今年の良かった天候を思い出したり、ミカンの育ち具合を見たりして

状況から「甘いミカンができる」可能性が高いと判断して話しています。



例⑤
A:午後の講義、中世期の哲学についてだよ。
B:ええっ。授業中みんな寝そうだね・・・。

Bさんにとって、以前受けた中世期の哲学の授業はつまらなかったのか、難しかったのでしょう。

午後でお昼を食べた後だし、きっとみんな寝てしまうだろうと判断して「寝そうだね」と言っています。


状況や経験に基づいた直感的な推測をして、「こうなる可能性が高い」という意味合いを持っています。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

何というか、どれもデータなどを分析して、じっくり考えて判断しているという感じではなさそうだね?

ちゃそ
ちゃそ

そうですね。状況や経験から、自分が直感的に「そうなる可能性が高い」と推測したことを話している感じですよね




まとめ:外観・兆候を表す表現

様態の「そうだ」は、目に見える外観や状況から直感的に判断したことを述べる表現です。

  1. 見た目から、その様子や性質を直感的に表す
  2. 今の見た目や様子から判断して「もうすぐ何かが起きる」兆候を表す
  3. 見た目や状況などから判断した、将来の予想・起きる可能性が高いことを言う

※他の分け方もあると思いますが、私が理解しやすいのはこの分け方だと思ったのでこうしています


「直感的」というと、どうしてもコナン君がなにかを閃いたときの「ピキーン!」という感じを想像しそうですが
(わからない方は「コナン ピキーン」でググってみてね!)

私は「感覚や経験に基づいて、今、判断した」という感じでとらえています。


「動詞+そうだ」に使う動詞など、また詳しいことは別記事でまとめようと思います

深堀りすると沼にハマってしまいそうです。

でも、「そうだ」は勉強を進めた生徒さんが気になる部分でもあります。

まずは全体をさっとでも把握しておけると、質問が来たときに便利だと思います!


もっとわかりやすい説明ができるように、勉強していきます!

この記事をかくのに使ったもの↓

特に1番上と2番目はわかりやすくておすすめです!

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