動詞の辞書形の作り方【日本語教師の基礎】

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動詞の辞書形の作り方【日本語教師の基礎】
お悩みちゃん
お悩みちゃん

「書きます→書く」「食べます→食べる」、ます形から辞書形を作るとき、「く」で終わったり「る」で終わったりする。グループごとにルールをまとめたいです!

オンライン日本語教師のちゃそです!


初級のテキストでは「ます形」の文が多く出てきますよね。

だから、ます形から辞書形の作り方をしっかり押さえておきたいです。

まず、辞書形はすべて「う段」で終わります。

2グループと3グループは全部「-る」ですが、1グループは「う・く・ぐ・す・つ・ぬ・ぶ・む・る」とバリエーション豊富です。

お悩みくん
お悩みくん

いつも1グループが複雑になるイメージですね!笑

さらに初級で辞書形を使う文型は

  • V-ることです:「趣味は映画を見ることです」
  • V-るのが好きです:「ゲームをするのが好きです」
  • V-ることができます:「日本語を話すことができます」
  • V-る前に:「寝る前に本を読みます」
  • V-るつもりです:「来年留学するつもりです」
  • V-るようにしています:「毎日運動するようにしています」
  • V-ると:「ボタンを押すとコピーできます」
  • V-るために:「日本語を勉強するために来ました」

などなど、たくさんあります!(V-る=辞書形)

今回は3グループ・2グループ・1グループそれぞれの「ます形→辞書形」の作り方をまとめます。

あわせて、教科書でどのように扱われているかも紹介します。


基本の動詞の活用全体については、こちらの記事にまとめています👇






3グループ動詞のます形→辞書形

3グループの活用は不規則です。

「します」と「来ます」の2つだけなので、そのまま覚えてしまえばOKです

ます形辞書形
ます
来(き)ます来(く)
お悩みくん
お悩みくん

どちらも「る」で終わりますが、「し➡す」「き➡く」と語幹が変わるところは注意です



2グループ動詞のます形→辞書形

2グループは「ます」➡「る」に変えるだけ!シンプルなルールです。

ます形辞書形
食べます食べ
ます
起きます起き
ます
ます
お悩みちゃん
お悩みちゃん

2グループはいつもシンプル♪




1グループ動詞のます形→辞書形

1グループは、ます形の「ます」の前の音「-i(ます)」を「-u」に変えます。

ます形辞書形
きます(kakiます)(kaku
飲みます(nomiます)飲む(nomu
行きます(ikiます)行く(iku
待ちます(matiます)待つ(matsu
作ります(tsukuriます)作る(tsukuru
話します(hanasiます)話す(hanasu
お悩みくん
お悩みくん

ローマ字じゃなくても、50音表を見ながらやってもいいです



「辞書形」から「ます形」を作るときは、この逆をすればOKです!👇

この前本屋で見つけた本に「子どもはよく『死』を『死』と言い間違える」とありました。

「読んだ➡読む/飲んだ➡飲む」のパターンに当てはめて、「死んだ➡死む」と類推するんだそう。

「ぬ」で終わる動詞は少ない(死ぬ・往(去)ぬ)だけで、今「往(去)ぬ」もあまり使わない。

1グループのバリエーションを子どもなりに発見しようとしてるのがすごいですね!

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一つずつ覚える?まとまりで覚える?

ここまで、1グループ・2グループ・3グループに分けて意向形の作り方を紹介しました。

一つずつ覚えるのもいいですが、動詞の活用全体で見ると、規則性があります。

ちゃそ
ちゃそ

なかなか覚えられないという人や、規則性を先に知りたい学習者には、まとめて覚えてもらう方が有効的かもしれません



ちゃそ
ちゃそ

1グループは「-a -i -u -e -o」と活用して、今回の意向形は「-u」に当たりますね




2グループ活用説明
お悩みちゃん
お悩みちゃん

2グループは「る」の部分を変えるだけ。ほかの活用も同じく変えるだけでシンプル!




3グループ活用説明
お悩みくん
お悩みくん

3グループは不規則だけど、「する・来る」2つだけなので覚えてしまうのが早いです!



こうやって全体で見ると、辞書形だけバラバラに覚えるよりも、活用全体をまとまりで覚えた方がラクですよね。


このように、よく使う基本の6つの活用については、こちらでまとめています👇






教科書でみる「辞書形」

「実際の授業でます形がどう出てくるのか?」を知っておくと、教えるときのイメージが湧きやすいかと思います。

3つの教科書での扱われ方を紹介します。


① いろどり 生活の日本語

国際交流基金の「いろどり」では、入門 第5課で辞書形の話が出てきます。

いろどり 生活の日本語 初級1第5課 文法ノート
ちゃそ
ちゃそ

「話し言葉で使われるカジュアルな言い方で、友だち同士や目下の人に使われます。」と説明されています



そして、「辞書形」の作り方が明示されるのは、初級1 第1課です。

「て形」の活用規則を導入する流れの中で、動詞のグループ分けのために「辞書形→ます形」の対応が整理されています。

いろどり 生活の日本語 初級1第1課 文法ノート


動詞のグループ分けについてはこちらの記事でもまとめています👇



初級1の第2課では

  1. 「V-ることです」
  2. 「V-るのが好きです」

のように、辞書形を使った文型が2つ登場します。




② ニュー・システムによる日本語 第1課

海老原峰子先生の『ニュー・システムによる日本語』です。

ニュー・システムによる日本語では、第1課から

  • 「動詞には3つのグループがある」こと
  • 6つの基本活用形(ない形・ます形・辞書形・ば形・よう形・て形)

を全体像として見せます。

お悩みくん
お悩みくん

まとまりで動詞活用を覚えるんだね!


そして、6つの活用形それぞれに1つずつ「公式(文型)」を結びつけて教えていきます。

(1課で使う動詞は「行く」と「来る」です。)



「行く」と「来る」の活用(ない形・ます形・辞書形・ば形・意向形・て形)を確認してから

「ない形+んです/~ます・ません/辞書形+んです」という公式を当てはめます。


会話の例はこんな感じです。

A:どこへいきますか/いくんですか。

B:かいしゃへいきます/いくんです。


引用:ニューシステムによる日本語p81

お悩みちゃん
お悩みちゃん

「ます」も「んです」もよく使うからこそ、1課から慣れてもらうんだね!





③ みんなの日本語 第18課

『みんなの日本語』では、第18課で辞書形が体系的に導入されます。

第18課では、「ます形」から「辞書形」の作り方を確認して、辞書形を使う文型がまとめて登場します。

  • N/辞書形+ことができます:「日本語を話すことができます」
  • 趣味は辞書形+ことです:「趣味は本を読むことです」
  • 辞書形/N の/〈期間〉+まえに:「寝る前に本を読みます」
お悩みちゃん
お悩みちゃん

ます形からスタートした学習者にとって、第18課が「辞書形デビュー」の課という位置づけだね!



3つの教科書、「ます形」の扱い方がそれぞれ違いますね


どれにもいいところがあって、学習者やクラスのスタイルに合わせて選べるといいなと思います。





まとめ:ます形→辞書形の作り方

動詞の「辞書形」の作り方について説明しました。

ます形から辞書形の作り方は

  • 3グループ:します→する、来ます→来る
  • 2グループ:「ます」→「る」(食べます→食べる)
  • 1グループ:「ます」の前の音「i」→「u」(書きます→書く)


辞書形を使う文型は初級でもたくさんあるので、作り方をしっかり押さえておくと、役立ちます。

一つずつ覚えるのもアリですが、ない形・ます形・辞書形・ば形・意向形…と活用全体をまとまりで見ると、規則性が見えてきます。



動詞の活用全体については、こちらの記事にまとめています👇



他の活用形についてはこちらにまとめています👇






最後まで読んでくれてありがとうございます!

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