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他動詞って「〜を」を使う動詞ですよね?「ドアを開ける」とか。
でも「大学を卒業する」も「〜を」を使うけど、自動詞って聞きました…
他動詞ってそもそも何ですか?
オンライン日本語教師のちゃそです!
「他動詞・自動詞」って、教師でも説明に悩むテーマのひとつですよね。
見分け方として、例えば「開(あ)けるー開(あ)く」なら
- 他動詞:田中さんがドアを開ける
- 自動詞:ドアが開く
のように「~を」を使う方が他動詞ということが多いですよね。
ですが、「〜を」や「〜が」だけで説明していると、後で例外が出てきて困ることもあります。
そこで今回は「他動詞ってそもそも何?」という根本のところから、ゆるっと整理してみます。
他動詞って何?
他動詞とは、動作の影響を受ける、または感情が向けられる対象がある動詞です。
例えば
- 食べる → 何を?(ご飯を、パンを)
- 書く → 何を?(手紙を、字を)
- 開ける → 何を?(ドアを、窓を)
- 愛する → 誰を?(家族を、ペットを)
- 嫌う → 誰を/何を?(彼を、目立つのを)
動作を受ける相手や物がないと、「え、何を?」となってしまいます。
このように、必ず対象が必要な動詞が他動詞です。
引用:『ハイキュー!!』第18巻 158話 助太刀(古舘春一/集英社)

「動作の対象」⇒動作の影響を受けるもの、または感情が向けられるものが必要な動詞なんだね

たとえば「田中さんがドアを開ける」という文なら、
・動作をする人 → 田中さん
・動作 → 開ける
・動作の影響を受けるもの → ドア

「ドア」は田中さんの「開ける」という動作の影響を受けて、「開く」んだよね!
「(田中さんが)家族を愛している」という文なら
・動作をする人 → 田中さん
・動作 → 愛する
・感情が向けられるもの → 家族

「家族」は田中さんの感情が向けられている対象ですね
「〜を」があれば他動詞?
結論からいうと、「~を」を使う動詞でも他動詞じゃないものがあります!
「他動詞 = 〜を」と覚えてしまうと、迷うことがあります。

助詞だけで判断するのは、ちょっと危険なんです
助詞「~を」では判断しきれない例を2つ紹介します。
「〜を」があっても他動詞じゃないもの
「〜を」を使っているのに他動詞じゃない動詞があります。
例えば
- 道を歩く
- 空を飛ぶ
- 大学を卒業する
- 部屋を出る
- バスを降りる
これらは全部、自動詞です。
ここで使われている「〜を」は、動作の対象を表す「を」ではありません。
「道を歩く」「空を飛ぶ」 → 通過する場所を表す「を」
「大学を卒業する」「部屋を出る」「バスを降りる」 → 出発点・起点を表す「を」

たとえば「空を飛ぶ」の「空」は、飛ぶときの通過点です。
「バスを降りる」の「バス」は、降りるときの出発点(起点)です。
どちらも、空やバスそのものが何か変わったり影響を受けたりするわけではありませんね!

ここでの「〜を」は動作の対象を表していないので、他動詞ではないんです
「〜に」を使う他動詞
他動詞の動作の対象に「~を」を使うものが多いのは確かです。
ですが、それ以外にも「〜に」を使う他動詞があるんです。
- 犬が足に噛みつく
- 子どもが親にさからう

「噛みつく」は足に物理的な働きかけ、「さからう」は親に言葉や態度での働きかけています。
「〜に」で表される対象は、こういう働きかけが向けられる相手です。

じっくり考えると混乱しそうだけど、要するに「~に」でも動作の対象を表す場合があるってことだね!

助詞で見わけられるものも多いけど、助詞だけで他動詞かどうか判断しない方がよさそうだね
まとめ:他動詞は「動作の対象」が必要
今回は日本語の他動詞について整理しました。
- 他動詞は、動作の影響を受ける、または感情が向けられる対象が必要
- 「〜を」があっても、対象を表していないなら自動詞
- 「〜に」でも、対象があれば他動詞
「動作の対象が必要かどうか」で考えると、迷いにくくなります。

相手や影響を受けるものが必須ってことだね
自動詞・他動詞のペアについては、こちらの記事で詳しく紹介しています👉
最後まで読んでくれてありがとうございます!
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