動詞「ない形」の作り方【日本語教師の基礎】

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動詞「ない形」の作り方【日本語教師の基礎】
お悩みちゃん
お悩みちゃん

「書く→書かない」「食べる→食べない」、ない形ってグループごとにルールが違いますよね。
ちゃんとおさらいしておきたいです

オンライン日本語教師のちゃそです!

動詞の活用形は日本語ネイティブにとってはすぐ思い出せますが、初級学習者には覚えるのが大変ですよね。

今回は、1グループ・2グループ・3グループそれぞれのない形の作り方です。


初級でない形を使う場面はいろいろあります。

  • 〜ないんです
  • ~ないでください
  • ~ない形+ようにしています

などなど・・・


ない形の作り方を質問されたときにすぐ答えられるように、グループごとのルールをまとめておきました

あわせて、教科書での扱われ方もご紹介します。



動詞のグループ分けについては、こちらの記事にまとめています👇





1グループ動詞のない形

1グループの動詞は、辞書形の語尾(u)を「(a)ない」に変えます。

辞書形の語尾ない形
ーuaない書く(kaku)→書かない(kakaない)
※ーうない買う(kau) →買わない(kaない)
お悩みちゃん
お悩みちゃん

基本は、う段→あ段にして、「ない」をつければいいんだね

お悩みくん
お悩みくん

でも「買う・会う」のように「う」で終わる単語は、「ーない」になるよ!

2グループ・3グループ動詞のない形

2グループはすべて「る」で終わるので、「る」を「ない」に変えるだけです。

辞書形ない形
食べ食べない
ない
起き起きない
ない
ない
お悩みちゃん
お悩みちゃん

2グループはいつもシンプル!



3グループは不規則動詞で、「する」と「来る」だけなのでそのまま覚えます

辞書形ない形
するしない
来(く)る来(こ)ない
お悩みくん
お悩みくん

来(く)る→「ない」は、学習者が間違えやすいのでちょっと注意です





一つずつ覚える?まとまりで覚える?

ここまで、1グループ・2グループ・3グループに分けてば形のルールを紹介しました。

一つずつ覚えるのもいいですが、動詞グループの活用全体で見ると、規則性があります。



なかなか覚えられないという人や、規則性を先に知りたい学習者には、まとめて覚えてもらう方が有効的かもしれません。


ちゃそ
ちゃそ

1グループは「-a -i -u -e -o」と活用します



2グループ活用説明
お悩みちゃん
お悩みちゃん

2グループは「る」を「ない」に変えるだけ。ほかの活用も同じく変えるだけでシンプル!



3グループ活用説明
お悩みくん
お悩みくん

3グループは不規則だけど、「する・来る」2つだけなので覚えるが勝ち!


このように、よく使う基本の6つの活用については、こちらでまとめています👇





教科書でみる「ない形」

「実際の授業でない形がどう出てくるのか?」を知っておくと、教えるときのイメージが湧きやすいかなと思います。

「いつ・どんな形でない形を導入するか」は、教科書によって少し違います。

今回は3つの例を紹介します。



① いろどり 生活の日本語

国際交流基金の「いろどり」では、初級1の第13課で出てきます。

(いろどりは、入門→初級2→初級2の順にレベルが上がります。)

引用:いろどり 生活の日本語 初級1第13課





入門の第5課でも「食べないです」「食べません」が登場しますが、ない形の作り方そのものは教えていません。

「ます形→ません」の形が出て、「食べないです」も「食べません」と同じ意味として紹介する程度です。


作り方が明示されるのはこの初級1の13課になってからです。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

ある程度、いろいろな「ない形」の動詞に触れた後に、活用ルールを確認してみる感じかな?

「職場で困ったことがあったとき、上司などに状況を伝える」というCan-do目標で

  • 電気がつかないんですが…
  • パソコンが動かないんですが…

といったフレーズがでてきます。

引用:いろどり 生活の日本語 初級1第13課




② ニュー・システムによる日本語

海老原峰子先生の『ニュー・システムによる日本語』です。

こちらは、第1課から「ない形」が出てきます!



「行く」と「来る」の活用(ない形・ます形・辞書形・ば形・意向形・て形)を【6つの公式】まとめて確認して

活用形いく(1グループ)くる(3グループ)
ない形いかないこない
ます形いきますきます
辞書形いくくる
ば形いけばくれば
意向形いこうこよう
て形いってきて



その後、「ます型」「普通体」「んです型」という形で確認します。

ます-型普通体んです-型
いく肯定
否定
いきます
いきません
いく
いかない
いくんです
いかないんです
くる肯定
否定
きます
きません
くる
こない
くるんです
こないんです

ちゃそ
ちゃそ

こちらの教科書は、日本人が「~んです」を幅広い場面でよく使うので、慣れるために最初から「ます-型」「んです-型」として教えています!


そして

A:郵便局へ行きますか?/行くんですか?

B:いいえ、郵便局へは行きません。/行かないんです。

のような会話で、ない形を含んだ表現が登場します。

お悩みくん
お悩みくん

早い段階で動詞活用全体の規則を見せるスタイルだから、第1課からこういう文型が出せるんですね


教え方の例はこちらでも紹介されています↓




③ みんなの日本語

『みんなの日本語』では、第17課でない形の活用ルールが導入されます。

そして、ない形の作り方とあわせて、ない形を使った文型もまとめて紹介されます。

(私が持っている本が2010年発行版なので内容が変わっていたらすみません)

  • 〜ないでください:「写真を撮らないでください」
  • 〜なければなりません:「パスポートを見せなければなりません」
  • 〜なくてもいいです:「レポートは出さなくてもいいです」
ちゃそ
ちゃそ

「ない形の活用+それを使う文型」がセットで第17課に詰まっている感じです




3つの教科書、ない形の扱い方がそれぞれ違いますね!

  • 慣れてから活用規則を確認する
  • 最初から活用をマスターする
  • ない形を使って作れる文型を一度にいくつか勉強する

どれにもいいところがあって、おもしろいと思います。






まとめ:ない形の作り方

動詞の「ない形」の作り方について説明しました。

  • 1グループ:「-u」→「-aない」(書く→書かない、飲む→飲まない)
  • ※「-う」で終わる1グループ動詞は「-わない」(買う→買わない)
  • 2グループ:「る」→「ない」(食べる→食べない)
  • 3グループ:する→しない、来る→来ない


「ない形」だけを扱って覚えるのもアリですが、ない形・ます形・辞書形・ば形・意向形…と活用全体をまとまりで見ると、規則性が見えてきます。

学生さんに伝えるときも、一気に全部見せて圧倒させるか、少しずつ分けて見せるか

教科書のスタイルや学生さんの様子・復習のタイミングなどを見ながら使えるといいですね!





他の活用形についてはこちらにまとめています👇





最後まで読んでくれてありがとうございます!

この記事を書くために使ったもの紹介

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