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『開(ひら)く』って、『窓が開く』も『窓を開く』も両方言えますよね?
これって自動詞?他動詞?
オンライン日本語教師のちゃそです!
自動詞と他動詞って、悩みますよね。
「開(あ)くー開(あ)ける」のように自動詞他動詞のペアがあるものもあれば、そうでないものもあります。
「開(ひら)く」のように、1つの動詞で自動詞としても他動詞としても使える動詞もあるんです。
これを「自他同形動詞」と言います。
ほかにも、自動詞・他動詞のペアがあるもの(つく⇔つける)、ペアがないもの(行く、書く)など、
自動詞・他動詞は大きく3つの種類に分けられるんです!
| 種類 | 特徴 | 例 |
| 有対動詞 | ペアがある | つく⇔つける |
| 無対動詞 | ペアがない | 行く、書く |
| 自他同形動詞 | 1つで両方使える | 開(ひら)く |
今日はこの3つを一緒に見ていきましょう!
「自動詞他動詞とは?」という方は、こちらの記事もどうぞ👇
① 有対動詞|ペアがある自他動詞

「有対動詞」は、自動詞・他動詞のペアがある動詞です。
ペアの自動詞側を「有対自動詞」、他動詞側を「有対他動詞」と呼びます。
たとえば、こんなペアです👇
| 有対自動詞 | 有対他動詞 |
| 割れる | 割る |
| つく | つける |
| 消える | 消す |
| 開く(あく) | 開ける |
| 決まる | 決める |
| 育つ | 育てる |
| こわれる | こわす |
| 落ちる | 落とす |

初級のテキストによく出てくる自動詞・他動詞のペアだね!
くわしくはこちらの記事もどうぞ👇
② 無対動詞|ペアがない動詞
「無対動詞」は、自動詞・他動詞のペアがない動詞です。
- 自動詞だけでペアの他動詞がないものを「無対自動詞」
- 他動詞だけでペアの自動詞がないものを「無対他動詞」
と呼びます。
無対自動詞(自動詞だけでペアなし)

「行く」「泳ぐ」「走る」のように、自動詞なのに対応する他動詞がない動詞です。
たとえば、こんな動詞があります👇
行く、来る、走る、泳ぐ、歩く、降る、ある、いる、わかる・・・
「『行く』の他動詞って何だろう?」と考えても、思いつかないですよね。
これはペアがない動詞だからです。
無対他動詞(他動詞だけでペアなし)

「書く」「読む」のように、他動詞なのに対応する自動詞がない動詞です。
たとえば、こんな動詞があります👇
書く、読む、作る、置く、殴る、食べる・・・
『本を書く』に対して、『本が書く』とは言わないのように、ペアになる自動詞がないんですね。

「本」というキャラクターがいて、その本が何かを書くなら言えますけどね!笑
③ 自他同形動詞|1つで両方使える動詞

「自他同形動詞」は、1つの動詞で自動詞としても他動詞としても使える動詞です。

私が疑問に思った「開(ひら)く」がまさにこれだね!
- 窓が開く(自動詞)
- 窓を開く(他動詞)
自動詞としても他動詞としても、どちらも言えるものです。

「開(ひら)く」と「開(あ)く」は同じ漢字でも、読み方で分類が変わるので注意です
ほかにも、こんな動詞があります👇
| 自他同形動詞 | 自動詞としての使い方 | 他動詞としての使い方 |
| 開(ひら)く | ドアが開く | ドアを開く |
| 終わる | 授業が終わる | 授業を終わる |
| 自他同形動詞 | 1つで両方使える | 開(ひら)く |
和語(「ひらく」「運ぶ」「終わる」のような訓読みの言葉)の中で、自他同形になっている動詞はあまり多くありません。
一方、「勉強する」「オープンする」のような「○○する」の形の動詞(漢語語幹や外来語語幹をもつスル動詞)には、自他同形のものが多いようです。
| 自他同形動詞 | 自動詞としての使い方 | 他動詞としての使い方 |
| 開店する | 店が開店する | 店を開店する |
| オープンする | 店がオープンする | 店をオープンする |
| 完成する | 作品が完成する | 作品を完成する |
| 反射する | 光が反射する | 光を反射する |
| 発展する | 論が発展する | 論を発展する |
【失敗談】「自他動詞=ペアの話」だと思ってた
ここからはちょっと私の失敗談をシェアします。
日本語の動詞の分類はいろいろありますよね。意志動詞・無意志動詞、1グループ2グループ3グループなどなど。
その分類のひとつに、自動詞・他動詞があります。
自他で分類すると、動詞は「自動詞」か「他動詞」のどちらかに分かれるんですよね。
でも、テキストの初級で扱う自他動詞って、自他ペアになっているものが多いですよね。
「電気がつく⇔電気をつける」「ドアが開く⇔ドアを開ける」みたいに。

人の動作か、物の変化に注目する点で比較しやすいですもんね
だから新人の頃の私は、「自動詞他動詞=ペアになっているもの」だと思い込んでしまっていたんです💦
でも、ペアがあるのは一部の動詞だけで、ペアがない動詞のほうがむしろ多いんですよね。
「書く」も「行く」もペアはないけど、ちゃんと自動詞か他動詞に分類できます。

今思えばめちゃくちゃアホな勘違いなんですけど、当時は本当に混乱していました…😖
まとめ
自動詞・他動詞の3つの種類について説明しました。
自動詞・他動詞は大きく3つの種類に分けられます
| 種類 | 特徴 | 例 |
| 有対動詞 | ペアがある | 割れる⇔割る、つく⇔つける |
| 無対動詞 | ペアがない(自動詞だけ・他動詞だけ) | 行く、書く |
| 自他同形動詞 | 1つで両方使える | 開(ひら)く、オープンする |
「自動詞他動詞=ペアになっているもの」というイメージが強かったんですが、もっといろんな種類があるんですよね。
学習者から思いがけない質問が出てきたときも、「ペアがないタイプかな?」「自他同形かな?」と考えてみると、答えのヒントが見つかるかもしれません。
他動詞についてはこちらの記事にまとめています☟
最後まで読んでくれてありがとうございます!
この記事を書くために使ったもの紹介