広告

学生が「今、教室にいています」と言いました。
「食べる→食べています」はいいけど「いる→いています」は変ですよね?
なぜダメなんでしょうか?教えてください!
オンライン日本語教師のちゃそです!
先日オンラインレッスンで、学習者が「今、教室にいています」と言いました。
すぐに「教室に”います”、です」と伝えましたが、もし「なぜ「いています」はダメなんですか?」と聞かれていたら、すぐにうまく説明できただろうか…と少し不安になりました。

理屈はわかっていても、いざ言葉で説明しようとすると案外難しいですよね
結論は、「いる」は状態動詞だから「~ている」をつけない、です。
でも、そもそも
- 状態動詞って何?
- なぜ、状態動詞には「〜ている」をつけられないの?
- そして、「食べる」のような動詞には、なぜ「〜ている」をつけるの?
この記事では、こんな疑問をざっくりと整理してみようと思います!
「動き動詞」と「状態動詞」
まず、「いる」は状態動詞だと言いましたが、状態動詞とは何でしょうか?
日本語の動詞には、「自動詞・他動詞」、「意志動詞・無意志動詞」など、いくつかの分け方があります。
今回、鍵になるのは、その中の一つの「動き動詞」と「状態動詞」という分け方です。
「歩く」「食べる」のように、動きを表すのが、動き動詞。
「ある」「いる」のように、存在や性質を表す(そのものがどんな様子かを表す)のが、状態動詞です。

文字通り、「動き」を表すのか、「状態」をいうのか、だね!
「〜ている」を使うのは動き動詞
「食べている」「歩いている」のように、今やっていることを表すときに「~ている」を使うのは動き動詞です。
ちょっと想像してみてください。
目の前にご飯があります。
それを手に取って、口に入れて、噛んで、飲み込んで、食べ終わる。
これは、一瞬でできるでしょうか?

早食いしたとしても、一瞬では無理かな?

「食べる」には、食べるという動きが始まって、一定時間続いて、食べ終わるという動きがありますね。
このように動き動詞は、時間の流れの中で、始まり→続き→終わる動きを表しています。

「食べる」という言葉の中には、食べ始めたり、食べている途中だったり、食べ終わることだったりと動きが展開する過程があるんだね!
「食べる」や「食べた」のような言葉は、この動き全体を一つのまとまりとして扱う形です。
- 食べた(タ形)
- 食べる(ル形)
ル形(スル形)の「食べる」は、「現在形」と言いたくなるかもしれませんが、「非過去形」と呼ばれています。
動き動詞のル形は、”現在”ではなく、基本的には、”未来“のことを表すからです。
次の会話を見てください。
A:ご飯、いつ食べる?
B:今食べる。
「今」という言葉が入っていても、まだ食べ始まっていないですよね。
「今から・これから」食べるという、未来のことになります。


「食べる」が未来のことなら、現在のことをいう時はどうするの?
その時使うのが、「食べている」ですよね!✨
『動作・出来事の継続』とか『進行中』と呼ばれる「~ている」です。
ポイント
『動き動詞』は、一定の時間で動きが開始し、ある期間継続し、終結するといった時間的な展開がある。
「今」という一瞬では動き全体を捉えられないので、「ル形」は未来のことになる。
「今」ことを言いたいときは、「~ている」を使う。
(※状態動詞にも「〜ている」がつくことがあります。これについては後でまとめる予定です。)
状態動詞「いる」は現在
動き動詞は、時間の流れの中で展開する動きがありましたね。
一方、「いる」のような状態動詞には、時間的な展開の過程がありません。

状態動詞について、文法書にはこう説明されていました。
状態は、動きとは違い、時間的な展開の過程のない、静的な事態である。
「いる」が使われる場面を思い浮かべてみましょう。

学生が教室にいます。
教室で学生は勉強しているかもしれないし、本を読んでいるかもしれません。
でも「いる」が伝えるのは、その学生が教室に存在するという状態です。
「いる」は、状態を表していて、動きはありません。
だから、「いる」は、ル形のままで、現在のことを言えます。


「食べている」みたいに、「〜ている」をつける必要がないんだね!

だから「今、教室にいています」という文はおかしいんだね
ポイント
状態動詞のル形は、基本的に現在を表す。
“現在”のことを言うときはル形でOK。
まとめ
「今、教室にいています」という言い方がなぜダメなのかについて説明しました。
状態動詞「いる」には「~ている」をつけないからでしたね。
- 動き動詞(食べる)は、時間とともに展開する動きがあるので、そのままでは今のことを言えない。
だから「食べている」を使う - 状態動詞(いる)は、動きの展開がないので、そのままで今のことを言える。
だから「〜ている」は必要ない
日本語の「~ている」は意味が多くて大変ですよね。
今回は「進行中」について取り上げました。
私もまだまだ勉強中です!よかったら一緒にがんばりましょう♪
最後まで読んでくれてありがとうございます!
この記事を書くのに参考にしたもの