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オンライン日本語教師のちゃそです🏐
先日N1を受験予定の生徒さんに「~ずにはいられない」の使い方について質問を受けました。
この文型は、感情や欲求が強く、意志では抑えられず自然に行動してしまうことを表します。

でも、教科書の説明だけでは、実際にどのような場面で使われるのかイメージしにくいこともありますよね
そこで今回は、『ハイキュー!!』第26巻 第232話「戦線」に登場する清水潔子のモノローグ
「挑まずにはいられない」
を手がかりに、JLPT N1文法「~ずにはいられない」の意味や使い方を考えてみたいと思います!
引用:『ハイキュー!!』第26巻 第232話 戦線(古舘春一/集英社)
- この記事で扱う日本語表現
- V-
ない+ずにはいられない(※する→せずにはいられない)
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「~ずにはいられない」とは?
「~ずにはいられない」は、「感情や欲求を抑えることができず、自然に行動してしまう」という意味を表します。
例えばこのように使います。
友達が心配で、電話せずにはいられなかった。
先生の表情がおかしくて、笑わずにはいられなかった。
この映画を見たら、誰でも感動せずにはいられないだろう。

自分の意志でコントロールできないほど、気持ちが強くなっているんだね

「気持ちが抑えられず、どうしても〜してしまう/自然に~してしまう」って感じだね
「~ずにはいられない」と「~ざるを得ない」の違い
「~ずにはいられない」は、よく「~ざるを得ない」と比較されます。
どちらも「ある行動を避けられない」という意味を持っていますが、その理由が異なります。
~ざるを得ない
事情や状況など、外的な要因によって行動が避けられない表現です。
最近健康のために控えていたけど、今日は接待なので、お酒を飲まざるを得ない。
接待という会社の都合で、お酒を飲まなければなりません。

例えば、本当は飲みたくなくても、飲む必要がある・避けられないという時に使います
~ずにはいられない
感情や身体的欲求など、内的な要因によって自然に行動してしまう表現です。
彼女にフラれて毎晩寂しくて、お酒を飲まずにはいられない。
この場合、「寂しい」という自分の内側の感情から、お酒を飲んでしまうという意味になります。

「~ずにはいられない」は「(抑えられずに)~してしまう」ような場面だよね
「挑まずにはいられない」に至るまで
「~ずにはいられない」は、内側からわき上がる気持ちによって、どうしても行動してしまうことを表す文型でした。
清水潔子は普段、谷地さんの前以外ではクールで無口なマネージャー(そして美人)
では、そんなクールな潔子さんが「挑まずにはいられない」ようになるまでは、どうだったのでしょうか。
練習して積んできたものは、想像以上にあっけなく終わる
中学時代の部活の経験から、頑張っても報われないことがあることを経験しています。
そして、努力してもあっけなく終わることに、自分が思っている以上に恐れていたようです

「努力は必ず報われる」とは限らないから、挑戦することを恐れちゃってたんだね
澤村に誘われたバレー部のマネージャー、仕事はきちんとこなしていたものの、当初の潔子さんは
『どこか他人事で、自分は最前線で戦っているわけではないという安堵』を感じていたようです。

同じ部活だけど、選手とはどこか一線を引いていたんだろうね

頑張っても想像以上にあっけなく終わることへの恐れから、自分は最前線に立たないようにしていたのかもですね
でも、部員たちの努力や成長、挑戦し続ける姿を見て、その距離は少しずつ変わっていきます。
潔子さん自身もまた、マネージャーとしてだけでなく烏野高校バレー部の一員として自覚するようになっていったのです。
引用:『ハイキュー!!』第26巻 第232話 戦線(古舘春一/集英社)
もちろん、積み重ねたものが終わってしまうことへの恐れが消えたわけではないでしょう。
それでも、彼女は言います。
練習して練習して練習して積んできたものは 想像以上にあっけなく終わる
それがどうした
敗北を確信しているわけじゃない 勝利を確信しているわけじゃない
挑まずにはいられない
引用:『ハイキュー!!』第26巻 第232話 戦線(古舘春一/集英社)
烏野高校バレー部の一員として、マネージャーである自分もまたチームとともに戦いたい。
「挑まずにはいられない」は、その気持ちを抑えることができなかった潔子さんの、内側から自然にあふれ出た言葉だったのではないでしょうか…!

き、潔子さん(´;ω;`)♡あなたは紛れもなく烏野高校排球部に必要不可欠なひと!!!
ここが私の最前線
春高の初戦直前、日向のシューズが取り違えられてしまい、それを一人で取りに行った潔子さん。
会場へ戻り、オレンジコートを目の前にした潔子さんはこう描かれます
私はコートに立たないし ユニフォームを着るわけでもない
でも 今
ここが私の 最前線
引用:『ハイキュー!!』第26巻 第232話 戦線(古舘春一/集英社)
そしてシューズを谷地さんへ託し、3年生と拳を合わせます。
引用:『ハイキュー!!』第26巻 第232話 戦線(古舘春一/集英社)
ここには
- マネージャーの仕事を次の世代へ「託す」姿
- 3年生の一員として、仲間たちとともに戦っていること
が描かれています!
コートに立たなくても、ユニフォームを着なくても、確かに潔子さんは仲間たちと一緒に挑んでいます。
だからこそ、潔子さんにとってもこのオレンジコートが「最前線」だったのだと思います!

クールに見えて、めっちゃ仲間を思い、挑戦してるところがかっこいい!
日本語教師として考えたいこと
これは昔の私に向けてですが・・・
「~ずにはいられない」を教えるとき、私はつい文型の意味だけを説明して終わってしまいがちです。

そうすると、わかったようなわからないようなモヤモヤが残るんだよね💦
今回の「~ずにいられない」なら
なぜ、その人物はそうせずにはいられなかったのか
の背景を考えることで、文型への理解がより深まると思います。
マンガやアニメ、ドラマを楽しむときに「この人物を動かしているのはどんな気持ちなのか」を一緒に考えてみると、文型への理解が深まるかもしれません。

マンガやドラマなどのコンテンツは、ただ楽しむだけでなく、文型のリアルな使い方を楽しく学べるツールになりますね✨
まとめ
「~ずにはいられない」は、
感情や欲求によって、意志では抑えられず自然に行動してしまうこと
を表します。
『ハイキュー!!』の清水潔子の「挑まずにはいられない」
このセリフは、文型のリアルな使われ方を考える上で、とても印象的なシーンでした。
好きな作品のセリフに注目してみると、教科書だけでは見えてこない文型のニュアンスが見えてくるかもしれません。
とても面白い作品であり、「~ずにはいられない」について考える機会をくれたハイキュー!!最高です!
私もまだまだ勉強中です!よかったら一緒にがんばりましょう♪
最後まで読んでくれてありがとうございます!
この記事を書くのに参考にしたもの
引用元について
本記事で使用している画像・セリフは著作権法第32条に基づき、教育・批評を目的として引用しています。
- 作品名:『ハイキュー!!』
- 著者:古舘春一
- 出版社:集英社
- 引用巻数・話数:第26巻 第232話 戦線







