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「朝ごはんを食べて、学校へ行きました。」 「朝ごはんを食べてから、学校へ行きました。」
どちらも①朝ごはんを食べる➡②学校へ行く、という順番を表していると思うんだけど、何が違うんだろう?
オンライン日本語教師のちゃそです!
「AてB」でも「AてからB」でも、Aが先でBが後だということはわかりますよね。
そこで違いについて調べると、「~てから」は“順番をはっきり表す”と説明されていました。

言いたいことはわかるけど、【はっきり】って具体的にどういうことなんだろう?
この記事では、継起の「〜て」と比べながら
「〜てから」の「順番をはっきり示す」の意味と、それがよくわかる場面を紹介します!
て形接続のいろいろな意味についてはこちら↓
「〜て」は2つの文をつなぐもの
まず、「~て」から見てみましょう
「〜て」は、もともと2つの文をつなぐ役割です。
「〜て」そのものが、「順番」や「理由」を表すといった意味を持っているわけではありません。
文脈によって、読み取れる意味が変わります。
例を見ましょう
①朝ごはんを食べて、学校へ行きました。
②道に迷って、ちょっと遅れます。
①は、「朝ごはんを食べた後に、学校へ行った」という、動作の順番として読めます。
②は、「道に迷った」ことが、「ちょっと遅れる」理由として読めます。

どちらも「〜て」でつながっているけど、読み取れる意味は違うんだよね
このように、「〜て」が順番を表すか、理由を表すかなどは、前後の文で決まります。
ほかにどんな意味を表すのか、詳しくはこちらにまとめています↓
「〜てから」は順番をはっきり示す
「~て」に対して、「~てから」は順番をはっきり示すと説明されます。
もう一度、最初の2つの文を並べてみましょう。

①朝ごはんを食べて、学校へ行きました。
②朝ごはんを食べてから、学校へ行きました。
①の「〜て」の文は、「朝ごはんを食べた」と「学校へ行った」をつないでいます。
朝ごはんが先だとわかるのは、前後の文脈から、そう読めるからです。
一方、「〜てから」の文は、「朝ごはんを食べたのが先!学校へ行ったのは、朝ごはんの前ではない」と、
動作の順番をはっきり示しています。

うーん?なんとなくわかったけど。。。
「〜て」でも文脈から動作の順番が読み取れるんだから、それでいいと思うんだけど…

もしかして、順番を【はっきり】言いたい!っていう場面や文脈があるんじゃないかな?!✨

そうですね!では、「〜てから」を使うのはどんなときなのか、場面をいくつか見てみましょう!
「〜てから」が使われる場面
まずは、「どちらを先にするか」を伝えている場面を見てみましょう

▶ 映画のポスターを見ながら
男:この映画、原作を読んでから見たほうがおもしろいよ。
女:わたしは「見てから読む」派なの。
二人は、「映画を見る」のと「原作を読む」の順番が逆です。
男の人は「見る前に読む」、女の人は「読む前に見る」。
お互いに「自分の順番はこっち」とはっきり示すために、「〜てから」を使っています。

ぼくはネタバレを見てから映画を見ても全然平気!笑

▶ 日本語をほめられて
A:日本語が上手ですね。お国でも勉強していたのですか?
B:いえ、日本に来てから、日本語の勉強を始めました。
Aさんは、Bさんの日本語が上手なので「日本に来る前から勉強していた」のかと聞きましたね。
Bさんは「〜てから」を使って、「日本に来た」のが先で、「勉強を始めた」のは後だと
相手の意見に対して違いますよと説明していますね。

中国の大学受験では日本語が選択できますが、私の生徒さんには、大学に入ってから日本語を勉強したという方がたくさんいます!そしてみなさんとてもお上手です✨
▶ YouTube「見るまえに跳べ」イヤイヤ期に入ったゆうくんとお母さんの会話
お母さん:ご飯食べたらジュース。ご飯一口食べたらジュース。
ゆうくん:(イヤイヤ)
お母さん:一口食べてからジュース。
ゆうくん:(イヤイヤ)
イヤイヤ期に入って、なかなかご飯を食べないゆうくん。
お母さんは「〜てから」を使って、「ジュースは、ご飯を食べる前ではなく、食べた後(だから先にご飯を食べてね)」と順番を示しています。
(「食べたら」と「食べてから」の違いは、別の記事でまとめる予定です。)

ゆうくん、かわいすぎる🥰
「AてからB」はさらに、順番を守ってほしいときなどに、「Aをしないで Bをするのはダメ」という意味も含めて伝えることもできます。

▶まだ火が通ってない肉を食べようとしている
A:このお肉、もう食べてもいいですか?
B:まだ食べちゃダメですよ。お肉の色が変わってから食べてください。
お肉が赤いまま食べると危ないですよね!
「色が変わる前に食べてはダメ」ということが、「〜てから」で伝わります。

順番をはっきり示す文型だから、その順番じゃないとダメだよ!という意味まで伝わることがあるんだね

▶鉄のフライパンを買ったとき
店員:お買いになったフライパンは、一度空焼きしてからお使いください。
私はあまり詳しくないのですが、鉄のフライパンは錆止めの塗装がしてあって、
それを取り除くために空焼きをして焼き切るんだそうです。
「空焼きしないで使ってはダメですよ」という注意が、「〜てから」で伝わっています。

「空焼きしないで使ってはダメですよ」という注意が、「〜てから」でも伝えられるんだね

▶ 信号の前で、赤信号なのに道路を渡ろうとする子どもを叱る場面です。
親:危ないよ!信号が青になってから、渡りなさい。
こちらも順番をはっきり示す表現ですが、「青になる前に渡ってはダメ」ということを伝えています。

ただ順番を示すだけじゃなくて、「Aをしないで Bをしちゃダメ」っていう、さらに先の意味も伝わってくるんですね
教科書から見る「〜てから」
実際の授業で「〜てから」がどう出てくるのか知っておくと、教えるときのイメージが湧きやすいです。
ここでは、日本語の教科書でどんな風に出てくるか見てみましょう
国際交流基金のテキスト『いろどり』では、初級2 第4課「しょうゆをつけないで食べてください」で出てきます。
「料理の食べ方について、質問したり、質問に答えたりすることができる。」というcan-doです。
しゃぶしゃぶを初めて食べるフンさんとドゥックさんに、同僚の新井さんが食べ方を説明している場面です。


フン:うどんを入れてもいいですか?
新井:うどんは、まだ入れちゃだめ。お肉と野菜を食べてから、入れましょう。

しゃぶしゃぶでは、うどんは最後の〆(シメ)に入れるのが一般的です。
その順番を守ってほしい場面で、「〜てから」が使われていますね。

実は私は、〆の前にうどんを入れちゃうこともあるけどね笑
『いろどり』は、使われる場面や状況がとてもわかりやすく、説明も多言語で見られます。
無料で公開されているので、ぜひチェックしてみてください
まとめ
「朝ごはんを食べて、学校へ行きました。」
「朝ごはんを食べてから、学校へ行きました。」
最初に見たこの2文、どちらも朝ごはんが先なのに、何が違うのか気になっていました。
「〜て」のもともとの役割は、2つの文をつなぐことです。
順番の話かどうかは、文脈から読み取れます。
大して、「〜てから」は、「Bは Aの後で、その前ではない」と、順番をはっきり示します。
2つの違いは、1文だけでは見えにくいですが、使われている場面を見ると、少し理解しやすくなります。
どちらが先なのかを伝えたいときや、順番を守ってほしいときに、「〜てから」が使われています。

文型を調べるときは、どんな場面でどうやって使っているかを俯瞰してみることが大事ですね✨
最後まで読んでくれてありがとうございます✨
私もまだまだ勉強中です!よかったら一緒にがんばりましょう!