「〜てはいけません」と「〜ないでください」は何が違う?

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「〜てはいけません」と「〜ないでください」は何が違う?
お悩みちゃん
お悩みちゃん

「ここで写真を撮ってはいけません」「ここで写真を撮らないでください
どちらも注意するときに使えると思うんだけど、何が違うんですか?

オンライン日本語教師のちゃそです!

「~てはいけません」と「~ないでください」、使える場面が似ているので迷いますよね。

日本人なのでなんとなく違いはわかるけど、いざ説明しようとするとちょっと混乱しますよね。

例えば、目の前でタバコを吸っている人に注意する場面を考えてみましょう。

① ここでタバコを吸ってはいけません。

② ここでタバコを吸わないでください。

どちらも「タバコをやめてほしい」という場面で使えそうですが、ニュアンスは少し違います。

順番に見ていきましょう!




「〜てはいけません」とは

「〜てはいけない」は、その事態の実現が許容できないことを表す文型です。

少し難しい言い方ですが、「その行為が起こることは、認められない」と話し手が評価している表現です。

ちゃそ
ちゃそ

ここでいう「評価」とは、その行為について「よくない」「認められない」などと、話し手が考えることです



例えば、目の前でタバコを吸っている人に

「ここでタバコを吸ってはいけません」

と言う場合、話し手は

「ここでタバコを吸うことは 認められません。よくないです。」

と評価しています。



目の前の相手に使うと、「その行為は認められません」というメッセージを直接伝えることになります。

なので、強い注意や禁止として聞こえます。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

なんだか上から目線に聞こえるね?

目の前の相手に直接使うと強く聞こえることがあるため、場面や相手との関係性に注意が必要です。

ポイント

「~てはいけない」はその行為が起こることは、認められないという意味。

「ここでタバコを吸ってはいけません」は
「ここでタバコを吸うこと」➡
 ルールで禁止されている➡
 だからあなたがここでタバコを吸うことは認められない

目の前の人に使うと「あなたが今している行為は認められない!」と言うことになるので、強い注意や禁止の意味になる。





「〜ないでください」とは

「〜ないでください」は、相手にその行為をしないよう依頼する表現です。

例えば、目の前でタバコを吸っている人に

「ここでタバコを吸わないでください」

と言う場合、話し手は

「ここでタバコを吸わないでほしい🙏」

と相手にお願いしています。

お悩みくん
お悩みくん

でも、「お願いしてる」って感じはあまりしないかも…?

禁煙の場所でタバコを吸っている人に対して使う場合は、依頼というより注意として聞こえると思います。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

確かに、「~ないでください」ってお願いする形だけど、結構厳しく聞こえるよね





では、場面を変えてみましょう!

例えば、家の中で家族がタバコを吸おうとしているとき。

「ここでタバコを吸わないでください。部屋ににおいがつきますから。」

「ここでタバコを吸わないでください。今日は孫が来てるんだから。」

家の中では禁煙というルールがないとします。

この場合「家の中でタバコを吸わないでほしい」と相手にお願いしている感じがわかりやすいと思います。

ちゃそ
ちゃそ

「依頼」のニュアンスはわかりやすいですが、やっぱり、丁寧にお願いしているような感じではないですよね

ポイント

「~ないでください」は依頼・指示の表現。

「~てはいけません」よりは柔らかく聞こえるが、直接的なお願いの感じになるので使う相手に注意。



「~てください」についてはこちら↓





どちらを使う?場面と立場を考えよう

「タバコを吸ってはいけません」と「タバコを吸わないでください」

どちらも目の前の相手に対して使うことができますが、「〜てはいけません」は禁止寄り、「〜ないでください」は依頼寄りの表現だと言えます。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

じゃあ、どっちを使えばいいの?

結論から言うと、どちらも目の前の相手に直接使うとストレートに聞こえることがあるため、注意が必要です。

なので、相手との関係や場面をよく意識して使う必要があります。



ここで、初級教科書での2つの扱い方を見てみましょう!


例えば、「〜てはいけません」。

A:「美術館で写真を撮ってもいいですか。」
B:「いいえ、撮ってはいけません。」

ある場所で許容される行為・許容されない行為を確認したり、ルールや規則を理解したりする場面で導入されています。




「〜ないでください」は、どうでしょう。

「すみませんが、館内では写真を撮らないでください。」

「風邪ですね。今日はお酒を飲まないでくださいね。」

このように、公共性の高い場所で係員から注意を受けたり、医者から健康上の指示を受けたりする場面で導入されています。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

誰かに注意する言い方を勉強しているわけじゃないんだね

お悩みくん
お悩みくん

学習者がまず、ルールを理解したり、他者からの注意や指示を理解したりできるようになることが目標なんだね



単に文法的に正しいかどうかだけではなく

  • 話し手と聞き手の関係性
  • 話し手が相手に注意や指示をする立場にあるか

などを考える必要があります。




接客場面や目上の人に注意しなければならない場合は、もっと間接的な丁寧な表現のほうがいいですよね。

申し訳ありませんが、こちらは禁煙となっております。

恐れ入りますが、写真撮影はご遠慮ください。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

なるほど!文法だけじゃなくて、誰が誰に言うのかも大事なんだね




まとめ

「~てはいけません」と「~ないでください」の違いについて説明しました。

目の前でタバコを吸っている人に注意する場面では、次のように整理できます。

〜てはいけません〜ないでください
基本的な意味その行為が起こることは認められないその行為をしないよう依頼する
相手に伝わる印象禁止・強い注意依頼・注意
ニュアンス「その行為は認められません」「しないでほしいです」


ただ、「~てはいけません」と「~ないでください」も目の前の人の行動に対して使う場合、強い印象になります。

相手や場合によっては失礼になってしまうので、導入するときは注意が必要ですね!




私もまだまだ勉強中です!よかったら一緒にがんばりましょう♪



最後まで読んでくれてありがとうございます!

この記事を書くのに参考にしたもの






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