
オンラインでネイティブ教師から教わる時、どんな人だと嬉しいですか?
逆に、嫌なタイプはありますか?

悪い人ではないけど、授業となると合わないかも・・・
そう思われる人もいます。
嫌な教師像に当てはまると、授業予約が入らなくなるかもしれません。

さらに残念な場合、人としても嫌われるかもしれません・・・
この記事では、授業中に気をつけるポイントを解説します。
意識すれば、学習者が楽しく会話するためにきっと役立つと思います!
※この記事は成人した学生に授業をすることを前提にお話しています。
ネイティブ教師が気をつけるべき嫌われる特徴【5つ】

- 教師の発表会をする
- 間違いを指摘しすぎる
- 全く指摘しない
- 日本語ができない=能力が低い と考える
- 教師は偉いと勘違いする
教師という言葉にどんなイメージを持ちますか?
教師と呼ばれることに抵抗がある人もいるかもしれません。
『教師』という名前ですが、教えすぎることも教えなさすぎることもNGです。
詳しくみていきます。
①教師の発表会をする
私たちネイティブ教師は、主に会話の授業を担当します。
文法は中国人講師の授業やアプリで学んでいることが多いです。
とは言っても、文法や語彙を調べておかないと授業できないですよね。
授業準備って結構疲れますよね。
せっかく学生さんのために、時間をかけて調べたんです。
全部伝えたくなる気持ちもわかります。
でも、学生さんの立場になってみてください。
学生さんにとっても、せっかくの日本語ネイティブ教師との授業なんです。
ずっと文法など解説されたら、うんざりすると思います。
まずは、楽しい会話のキャッチボールをすることを忘れずに!

楽しさの中に学びがあれば最高だね!
そして、中国語が堪能な先生は中国語を披露する場にならないように注意です。

中国語の練習は、よそでやりましょう・・・
②間違いを指摘しすぎる
「日本語が上手くなりたいです!」
殆どの学生さんが、そう思って勉強を始めたと思います。
でも、間違いを直すタイミングや量も大事なんです。
あれもこれも直していては、話す気がなくなります。
発話してくれなければ、会話授業は成り立ちません。
まずは、楽しく話せるような環境を作ってみましょう。

指摘する場合は、今必要なものを見極めて伝えましょう
③全く指摘しない
全然直さないというのも、良くないんです。
せっかくお金を払って授業を受けています。
なのに間違いもすべてスルーされたら、何のために教師をつけているかわかりません。
私は褒めて伸ばしてほしいタイプです。
外国語を学ぶ時、間違いを指摘されすぎるのはちょっと苦手です。
でも、もっといい言い方や自然な言い方があれば教えてもらいたいです。
特に通じないようなミスをした場合は、正しい言い方を教えて欲しいです。
わがままですが、これが本音です・・・(/・ω・)/
ミスはいずれ自分で気付くかもしれません。
日本語教師は学習者の意見をくみ取ろうと努力します。
でも学生さんたちの最終目的は、教師と話すことではないはず・・・。
以前大阪で教えていたことがあります。
ワーキングホリデーの台湾人が主なクラスでした。
休み時間に学生さんたちの会話が聞こえてきました。
「ここの先生たちは僕の言うことをわかってくれる。
でもアルバイト先の人には全然通じないんだよね・・・。」
しかし海外在住の学生の場合、あなた以外の日本人と話すチャンスがないことも。
何年かけて間違った表現を定着させてしまうかもしれません。
間違った表現が癖になってからでは、直すのになかなか苦労します。
指摘するタイミングや量の判断は、正直難しいです。
学生さんの様子をみながらやっていきましょう!

私も何度が失敗して、学生さんのやる気をそいでしまいました・・・猛省
④日本語ができない=能力が低い と考える
当然ですが、日本語ができないことと他の能力は関係ありません!!
母語でなら素晴らしい意見を言えるなんてこと、山ほどあります!

そこを勘違いして、ダメな人と判断することは絶対にノー!!
外国語を使って意見を話してくれているんです。
その態度に敬意をもって接してください。
そもそも、一面だけを見て人をどうこう判断するのは良くないです

上から目線の人は普通に嫌です~
⑤教師は偉いと勘違いする
頭が硬い!としか言いようがない・・・(言い過ぎすみません)
確かに学生時代、教師は目上の存在でした。
「教師=敬った方がいい対象」の構図が頭に定着しているかもしれません。
オンライン日本語教育の実際はどうですか?
学生さんの方がよく知っている分野も山ほどあります。
年上だから、教師という名前だから、偉くなった気になるかもしれません。

教師としてしっかり準備をしてプロ意識を持って授業をすることと
教師だからと偉そうにするのとは、天と地ほどの差があります
どうかそこを勘違いしないでください。
学生さんに、プラットフォームの運営部の方に、偉そうにしないでください・・・。
ネイティブ日本語教師にできることは?

ここまで、気をつけるべきことについて見てきました。
では、私たちに出来ることは何でしょう?
それは、普段から情報収集する意識を持つことです。
ネットやSNSも立派な情報源になります。
そして、柔軟な考え方を持っておける工夫をしましょう!
自分の知識を疑える柔軟さを持とう

たとえば、自分が知らない言葉を学生に言われたとしましょう。
「そんな言葉はありません」なんて言うのは絶対に良くないのは、みなさんならわかりますよね。
アニメで使われていたり、若者の間で流行っている言葉かもしれません。
自分には身近じゃないこともありますよね。
でも、そんな時に突っぱねるのは、ほんとにNGです!

そんなつまらないプライドは捨てちゃいましょう~
実際に私が見聞きしたものです▼
料理がテーマのクラスで「小豆」の読み方で「あずき」を教えず「こまめ」だと伝えたり
「”月がきれいですね” を ”I LOVE YOU”というのは聞いたことがない」というのもありました。
今はネットも本も溢れています。
ちょっと調べればわかることが多いです。
自分が聞いたことがないことは、ぜひその場で調べてみてください!

「知りませんでした!こんな言い方あるんですね!」と、学生さんの語彙力と知識を共有して盛り上がりましょう!
情報収集しよう

教師だって知らないことがあるのは当然です。
間違えることもあります。
だから情報を集めるんです。
普段の何気ない場面でも、意識すると面白い発見があります。

ネットやSNSも立派な情報源になります!
例えば、お気に入りの動画を見ながらでもいいです。
「あ、これって教科書にはなさそうな、ネイティブっぽい言い回しだよな」と気付いたら、少し考えてみたりします。
今はSNSなどで楽しく日本語について知ることができます。
気付いたらやってみる!と意識するだけでも違ってくると思います。
娯楽を兼ねて見るのをおすすめします♪

「Kevin’s English Room」かなりおすすめです!
もちろん、純粋に楽しむだけでもいいんですよー!
まとめ:教師という言葉と常識に縛られないようにしよう!

日本語ネイティブ教師の嫌われる特徴と注意することについて話しました。
私たちが育ってきた環境から「教師=偉い(偉そうな)存在」が刷り込まれてきました。
もちろん、教師が悪だとは思っていません。
学生時代から、尊敬している先生もたくさんいます。
でも、私たちは日本語教師です。
語学を勉強するためのパートナーのようなものです。
語学パートナーとしての寄り添い方があると思います。
偉そうに書きましたが、私もまだまだ勉強途中です。
ぜひ、学生さんが楽しんで学べる授業を一緒に模索していきましょう!