
こんな疑問にこたえます。
本記事の内容
- 日本語教育能力検定試験のおすすめ参考書
- おすすめの参考書を使った勉強法とコツ
- 検定に合格したら就職に得だよってお話
本記事の信頼性

ちゃそ(@chaso_japanese)
2011年に日本語教育能力検定試験に一発合格し、2012年に養成講座420時間を修了しました。
私はわりと遠回りの勉強をしてしまいました。
検定合格への近道は、コツをつかんで勉強することです!
この記事を読んで、検定合格に突き進んでください!
Contents
とりあえず「赤本」と「過去問(3年分)」を買おう!
赤本と過去問があれば、試験問題の対策はバッチリです!
①日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド(通称:赤本)
検定試験の範囲は、恐ろしく広いです。
分野ごとに詳しく書かれているテキストも売っています。
でも、全部を理解することは検定合格には効率が悪いです。
そこで、検定に特化した本を使うのがいいです。
それが「日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド(通称:赤本)」です。
赤本は日本語教師養成講座を30年の実績があるヒューマンアカデミーが出しています。
試験に出やすいポイントも教えてくれています。

出題されやすい問題がわかりやすい
②日本語教育能力検定試験 試験問題(過去問)【3年分】
過去問は直近3年分を解いておきます。
試験の前に実際の問題に慣れるために必要です。
友達と一緒に受ける場合は、1冊ずつ買って後で交換すれば安くすみます。
検定試験の勉強を始めるには、赤本と過去問を用意しましょう。
赤本と過去問の使い方【4つのステップで対策】
検定の勉強は4つのステップで進めていきます。
では、具体的な勉強法をみていきましょう!
- 赤本に一通り目を通す(わからないところは追及しない)
- 全部見たら、わからなかった所をもう一度見る(それでもわからないなら潔く諦める)
- 過去問を解いてみる
- 過去問は正解の選択肢以外も見る
①まずは赤本を読んでみよう
何もわからないまま過去問をやると挫けます。心が。ぽきっと。
ひとまず知識をインプットしましょう。
全部目を通したら、分からなかったところをもう一度考えます。
それでもわからなければ、とりあえず潔く諦めましょう!
②過去問をといてみよう
赤本でのインプットが終わったら、過去問を解きます。
試験は最後の小論文以外は選択問題です。
- 選択した理由(根拠)を言えるようにする
- 正解以外の選択肢の用語について調べる
詳しくみていきましょう!
選択した理由が言えるようにする
こちらの問題を解いてください。
次に示した【 】内の観点から見て、他と最も性質の異なるものを選べ。
【「~ている」の意味】
1 玄関の照明が消えています。
2 校門に関係者が立っています。
3 応接間の花瓶が壊れています。
4 女の人が門で写真を撮っています。
5 先生は、先週から東京に行っています。
正解は【4】です。
では、その理由はなんでしょう?
4は「動作の継続」です。
1235は「結果の状態」を表しています。
このように、「どう違うのか」まで言えるようにします。
他の選択肢のキーワードを調べる
こちらの問題を解いてください。
「実際の練習の機会を得るために目標言語話者と友達になる」これは以下のどれについて書かれているでしょう。
1認知ストラテジー
2メタ認知ストラテジー
3補償ストラテジー
4社会的ストラテジー
正解は4です。
さらに1~3のキーワードは、どういう意味なのかを調べておきます。
他の選択肢も実は試験には重要なキーワードなのです。
試験問題だけではなく、選択肢にも注目して勉強を進めましょう!
失敗しないための勉強法とは?【諦めと慣れが肝心です】
検定試験に合格するためには、
- 試験問題に慣れること
- わからないところは諦めて次へ
この2つがポイントです。
【失敗例】全てを理解しようとしないこと!
検定合格のために、全てをしっかり理解する必要はありません。
- 満点をとる必要はない
- 本を買いすぎない
試験に合格するために満点を取る必要はありません。
165点 70%を取れば合格ラインと言われています
「範囲が広すぎて無理!」と悩んでいるなら・・・
- 言語一般
- 音声学
どうしても時間が無い場合はこの2つを先に習得しよう!
音声は苦手な人も多く、ねらい目です。
理解してしまえば1番わかりやすい分野かもしれません。
また、この2つは実際教師になった後も授業で役に立ちます。
検定試験の内容をすべて理解するに越したことはありません。
ですが、まずは試験に合格することを目指しましょう!
【実体験】当時買っておけばよかったと思う本
私は受検当時、全てを網羅しようと遠回りの勉強をしていました。
結局全てを覚えることはできず、今では一部の内容はすっかり忘れてしまいました(笑)
また、検定試験には時事問題があり毎年の傾向があります。
傾向をつかんで対策をしましょう!
日本語教育能力検定試験 合格するための本(アルク)
多くの日本語教材を出版しているアルクが出している本です。
その年の出題予想や重要キーワードがまとめられています。
赤本に比べると薄く読みやすいです。
まずはこれで傾向をつかむとわかりやすいです。
日本語教育能力検定試験 合格問題集
赤本の問題集バージョンです。
この問題集のいいところは、解答の解説がのってることです!
過去問には解答はのっていますが、詳しい解説はありません。
問題集は試験さながらの模擬問題に、解説がついています。
「なぜこの答えなのか?」「他の選択肢は何が間違いなのか?」を理解することができます。
くり返しますが、まずは検定試験の合格を目指しましょう!
覚えても覚えても、忘れてしまうことは多いです。
教師になってから、わからないことが出てきたらその都度調べればよいのです。
検定試験に受かったら就職に超得なんだよってお話
- 書類選考で有利になる
- 四大卒じゃなくても教師になれる
- 海外の日本語学校ではかなり就職しやすくなる
- 国家資格化の際に便利かも
検定試験に受かると、日本語教師になるとき書類選考で有利です。
「検定に合格」=「勉強の仕方を知っている、努力ができる証」として見てもらえます。
私は社会人経験、教師経験がどちらもありませんでしたが書類選考で落ちたことがありません。
(当時はカフェでバイトした経験しかありませんでした)
特に高校卒業の方は、今のところ検定に合格していれば就職しやすくなります。
また、このさき日本語教師は国家資格になる予定です。
その際に検定に合格していたほうが有利かもしれないと言われています。
合格しておいて損はない試験です。
まとめ:本とやり方を決めたらその方法で突っ走る!
検定試験は短期集中が勝負のカギです!
満点を取る必要はなく、合格ギリギリラインで滑りこめばいいんです。
全てを網羅しようと思わず、ポイントをつかんでいきましょう!
- 赤本でインプット
- 過去問で試験問題に慣れる
- どうしてもわからないところは潔く諦める
とにかくやり方を決めたらその方法で突っ走っていくのみです!
検定試験合格に向けて、一緒にがんばりましょう!
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