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『わかる』『わかった』『わかっている』って、どれも返事に使えますよね!
どれも『理解している』って意味だと思うんですけど、ちょっとニュアンスが違う気がして…。どう説明すればいいんでしょう?
オンライン日本語教師のちゃそです!
返事で使う『わかる』『わかった』『わかっている』はどれも同じ動詞をつかっていますが、使う場面や伝えたいことが少し違います。
今回は返事として使うときの
- 「わかる」=共感
- 「わかった」=理解・了承
- 「わかっている」=既知・反発
という違いを、例文と合わせて整理します!
それではいきましょう!
「わかる」=共感の返事

「わかる」は、返事として使うときには 共感 を表します。
単に「理解できる」というより、「その気持ち、理解できるよ」「そうだよね」という同意や共感のニュアンスになります。
例文をみてみましょう!
<1>
A:「明日のテスト、緊張するなあ」
B:「わかる! 私もドキドキする」
<2>
A:「夏はアイスが食べたくなるよね」
B:「わかる〜!」

テスト緊張する・夏はアイスが食べたくなる~!って気持ちに、自分も同じ気持ちだよ~って共感してるね!
チェックポイント
相手の気持ちや意見に寄り添うときに使う
会話で、気持ちを共有するときによく使われる
「わかった」=理解・了承の返事

「わかった」は、相手の説明や指示を理解したときに使う返事です。
「今の話を理解しました」「これからそうします」という了承の気持ちを伝えます。
例文をみましょう!
<1>
教師:「次はこのページを読んでください」
生徒:「わかりました。“徒然なるままに、ひぐらし…”」
<2>
A:「待ち合わせは3時に駅前ね」
B:「OK~!わかった!」

授業で先生の指示を聞いたり、友だちと約束するときによく使えそう!
チェックポイント
説明や指示を聞いて、理解したことを相手に伝えるときに使う
「わかっている」=既知・反発の返事

「わかっている」は、すでに知っている状態を表します。
ただ、返事として使うと「言われなくても知ってるよ」という気持ちが出やすいです。
少し強め・反発的なニュアンスになることがあります。
例文をみましょう!
<1>
母:「宿題やった?忘れないでよ」
子:「わかってるよ!今からやるから。」
<2>
姉:「スマホばっかり見てるとお父さんに怒られるよ」
弟:「わかってるよ。今大事なとこなんだって。」
<3>
友達:「明日8時集合だよ!遅れないでね!」
自分「ちゃんとわかってるよ~。アラームもセットしたし、大丈夫だよ~!」
チェックポイント
説明や指示を聞いて、理解したことを相手に伝えるときに使う。
状況によっては、ぶっきらぼう・不機嫌な響きになりやすいので注意
まとめ:返事で変わる!「共感・了承・知っている」
返事としての「わかる」「わかった」「わかっている」について解説しました。
3つは、どれも「わかる」という動詞を使っていますが、ニュアンスが少しずつ違いましたね。
- わかる … 気持ちに寄り添い、共感を表す返事
- わかった … 相手の説明や指示を理解し、了承する返事
- わかっている … すでに知っている状態を表し、状況によって反発やぞんざいな響きも持つ返事
場面や気持ちによって「わかる」「わかった」「わかっている」が使い分けられることを示すと、会話がより自然になりますね!
次の記事では、マンガ『ハイキュー!!』の場面を使って、これらの表現が実際にどのように使われているのかを見てみました↓
最後まで読んでくれてありがとうございます!
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