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日本語教師養成講座に通っていた人から、大変だったって聞くけど、何がどう大変なの?
実際に講座に通った人から話を聞いてみたい!
オンライン日本語教師のちゃそです!
この記事を読んでいるあなたは、日本語教師になるために、養成講座に通うか迷っているかもしれません。
大変だったって話を聞くと、ちょっとこわくて踏み出せないですよね。
私は2012年にヒューマンアカデミーの日本語教師養成講座を修了しました。
大学卒業と同時に周りの忠告も聞かず、ほとんど何も調べず、ほぼ勢いで養成講座に通い始めました!
正直、苦労しました!大変でした!しんどかったです!(笑)
でも、今こうして日本語教師をしているので、無駄ではなかったし、通ってよかったと思っています。
そして、大変な部分について、もっといろいろ対策できたんじゃないかと思います。
この記事では
- 養成講座の何がどう大変だったのか
- どうやって対策すればよかったのか
について紹介します。
養成講座について調べている人、不安に感じている人の参考になればうれしいです!
はじめに:筆者ちゃそはこんな人
まずはじめに、私がどんなタイプの人間(だった)かについて話します。
人によって得意なことが違うので、大変に感じるところも変わると思うからです。
なので、前提として私の特徴を紹介します。
(めんどくさい人は読み飛ばして次へいってください)
私はこんな人間でした。
- 時事問題に疎い
- 本を読むのが苦手(読解に時間がかかる)
- 計画を立てて進めるのが苦手
- 完璧にできない完璧主義
逆に
- 人前に立って話すのは大丈夫
- 直前になって、全力を出して頭に詰め込められる
- 興味のあることは、長時間勉強しても苦にならない
こんなタイプでもありました。
こういうタイプの人は、こういうところが大変だったのか!という感じで読んでください
では、本題に入ります
新しい言葉、情報がどんどん出てくる
勉強していくと、どんどん覚えることがでてきます。
- 専門用語を覚えるのが大変
- 知っている言葉でも、なんだかよくわからない
- 前提知識が乏しいと、覚えることが増える
私はそもそも本を読むのが好きじゃなくて、語彙が頭に入りにくかったです。
読解力が・・・なかった!
それに、時事問題や一般常識の知識が人より薄かったと思います。
とにかく興味がないことを避けていましたので・・・
普段からアンテナを張って、情報を読み取っている人や、教養がある人ならなんてことないことでも
わからない・知らないことだらけで、てんやわんやしました。
対策1:普段からニュースなどをチェックしておく
私のように読解力が弱いなら、NHKの「NEWS WEB EASY やさしい日本語で書いたニュース」で読む手も!
外国人や小中学生のために、わかりやすい言葉でニュースを書いてくれています。
他にも、朝の身支度をする時間や隙間時間にYouTubeでニュースを流しておくのもいいです。
姉が就活中に、化粧をしながらずっと流していたのを思い出します
対策2:用語や説明文を、とにかくかみ砕いてみる
専門用語だけじゃなくて、普段から使っている言葉をかみ砕いてみます。
日本語教育の説明に使われたとたん、よくわからなくなる現象が起きてました(笑)
例えば「~らしい」と「~ようだ」の違いを調べているとします。
「~らしい」は
- 耳から入ってくる情報の場合が多い
- 「~ようだ」より客観的
- 話し手の関心度がやや低い
などの説明が見つかります。
日本人なら肌感覚でわかるけど、そこをもっと細かく砕いてみてください。
どんな時に使うのか。
自分がいつ使っているのか。
状況を細かく思い出して考えてみてください。
例えば、友だちとのこんな会話を思い浮かべてみます。
A:あのスーパー、来月閉店するらしいよ!
B:え?本当?
A:うん。なんか、親が電話で話してるの聞こえてきて。
B:そうなんだ!ちょっと、ググってみる。
- 親が話していた⇒耳から入った情報
- 聞いた情報をそのまま言ってるだけで、自分の目とか感覚でいろいろ推測したわけではなさそう⇒客観的かな?
- 噂話的な「人ごと」って感じかな?もっと気になってたら、調べてから「閉店するんだって!」って言うかな?⇒関心度がやや低い
- 関西人なら、この後ろに「知らんけど」付けそうやな!笑 など…
これはほんの一例ですが
なんとなく、「感覚で」わかったと思う言葉や説明は、このぐらいかみ砕いていくと理解しやすくなると思います!
お金の面と仕事との両立
私は大学3年で「日本語教師になろう」と決めていました。
そのため就活せずに、東京でフリーターをしながら養成講座に通い始めました。
- 朝晩バイトをかけ持ちしながらの勉強
- 貯金がなくて苦しい
- 就職した周りの友人と比べて辛くなる
もちろん大した貯金もなく、養成講座の前後はバイトの日々。
休みの日は、かけもちして早朝から夜まで働きました。
勉強する時間をみつけるどころか、体が疲れてへとへとに・・・。
休みの前日は、夜中のコンビニで高カロリーなものを買って爆食してストレス発散してました…。
結局、養成講座は開始3か月で休学して、一旦バイトに集中しました。
その後、祖母の家に居候させてもらえることになり、なんとかなりました。
お金がないと、精神的にも余裕がなくなりやすいんだね
養成講座自体60万円近くかかるし、文法書や本を買い足すなど出費もかさみました
対策1:頼れる場所や制度を調べる
当たり前ですが、金銭的にほとんど余裕がない状態で通うのはおすすめしないです。
苦労して資格を取った割に、就職してもぽーんと稼げる仕事ではないです。
実家など頼れる場所があるなら、講座修了までは頼ってほしいです。
他にも、教育訓練給付金制度もあるからよく調べて申し込みましょう。
養成講座に行かなくても、日本語教育検定試験に合格すれば働ける場所もたくさんあります。
検定なら独学でもできるので、自分の状態に合わせて選んでみてください。
対策2:焦って修了しようとしない
焦りは禁物です。
早く日本語教師になりたい!という気持ちはわかります。
でも、知識があいまいなままで始めるのはしんどいです。
最短で6か月で修了できるところが多いですが、1年は見ておいた方がいいでしょう。
仕事や家庭が忙しい時は、休学制度を使うのもいいですよ!
そして、逆に私がうまくいったところなんですが
- 検定試験の対策講座前に授業を終わらせる(8月ぐらい)
- 検定試験が終わってから、教育実習を始める
というのもおすすめです。
養成講座や教育実習の開始時期をうまく調整するのも大事なことです。
この辺は、各養成講座の説明会で相談できて、スケジュールも出してもらえるので安心してください!
外国語を勉強しただけじゃダメだった
私は大学時代、韓国に1年間交換留学しました。
- 韓国人の先生から、日本語を使わずに授業を受けた
- 韓国語で韓国語を勉強した(直接法)
という経験に、ちょっと自信をもっていたんだと思います。
ですが
- 外国語ができるからといって、日本語を教えられるわけじゃない
- 余計なプライドを持っていた
- 自分の経験は必ずしも相手に当てはまらない
この3つを知って、凹みました。
高を括っていたせいで、足を引っ張られました。
外国語を勉強したことがあるのは、もちろん良い作用もあります!
けど、「外国語を勉強したことがある=日本語を教えられる」わけではないのです。
日本語にはあって、外国語にはない表現やニュアンスも多いです。
私は趣味が高じて韓国語を始めたけど、そもそも学習者がみんな日本語が好きで、趣味で勉強しているわけではないです。
育ってきた環境も、性格も違うわけだから、自分の成功体験が相手にも当てはまるとも限りません。
その事実を目の当たりにして、変なプライドを持っていた分、難しいことが多くて凹みました
対策1:外国語ができることは特別ではないと自覚する
外国語ができることは素晴らしいことです!尊敬します!
言いたいのは、学ぶことと教えることは違うということです。
「日本語」を教えるためには、他にもいろいろな知識を学びます。
自分の経験が、どの学習者にも通用すると思わないことが大切です
対策2:役立てられる部分はしっかり使う
もちろん、外国語ができれば役立つこともたくさんあります!
そういう部分は使って使って使いまくればいいです!
私の場合は韓国語を直接法で勉強したおかげで
- 音読み訓読みの判断が得意になった
- 一部の学習者の気持ちが理解できる
- 直接法でわかりやすく教えてくれた先生に感謝の気持ち
などがありました。
経験を生かすことができる部分もたくさんあるんだね!
教育実習が体力・メンタル共にしんどかった
私は実習が一番大変でした・・・!
- 勉強したことが実践に結びつけられない
- 言われていることの意味がよくわからない
- 授業が出来る人、上手い人を見て凹む
- 授業準備が永遠に終わらない
- 先生怖い・・・
まず、今まで勉強してきた知識が実践と結びつかなかったんです!
これは、養成講座が悪いんじゃなくて、私の頭で結び付けられなかったんです。
働き始めてから、ようやっと少しずつ繋がってきました…
検定試験にも合格して、頭では理解しているつもりでも、授業になるとどうすればいいのかわからない。
だから、担当の先生に教案を指摘されても、どう直せばいいのかわからない状態でした。
例えばこんな感じです。
教案の達成目標に【「__はどこですか?」という文型が使えるようになる】と書いていました。
担当の先生に「この文型が使えたら何ができるの?」と言われました。
でも、頭の中は「???」でした。
★「スーパーで買いたいものが見つからない時、店員に聞くことができる」とか
★「一緒に働く人に、必要な道具がどこにあるか聞くことができる」とか
できることを目標にする方法。
授業で習ったんでしょうが、恥ずかしながら、なんかもう何も繋がってなくて・・・
また、テキストも自分たちで選ぶクラスだったので、自由度が高いのが逆に苦しかったです。
先生によっては、テキストが決まっているクラスもありました!
結局、この辺りが曖昧なまま実習が終わってしまいました。
「こんな状態じゃ毎日授業なんてできない」と自信喪失して終わりました。
何度も言いますが、すごく良い先生だったし、フィードバックしっかりしてもらえました。
ただ、わたしには不安が大きくなる結果になりました。
対策1:理論を実践につなげることを意識しながら勉強する
理論をいくら勉強しても、実践に活かせなければ意味がないです。
実習に入る前に、講座を受けながら「授業ではどう使えるのかな?」を考えるのがいいです。
最初はよくわからないかもですが、そんな時こそ養成講座の先生に質問すればいい!
もし学習者に質問されたら、どう答えるかな?とか考えてみたり。
教授法や教科書について習ったら
- 教科書を読みこんでみる
- 実際に使って教えている人の動画を探す
- 実際に教えている人のブログ記事を読んでみる
などもおすすめです!
今はネットでいろんな情報をゲットできるよね!
検定に合格しても養成講座修了しても、ただただ不安で何もわからない状態のまま日本語教師になってしまいました。
毎日が不安な状態で授業して、学生さんにも申し訳なくて、授業準備もおわらなくて、そしてつぶれました。
今はいろんな人が情報を発信してくれている時代です!
養成講座に通っているうちに、質問したり情報収集できることはやっておいて損はないです。
習ったことを、その都度自分なりによく理解してみるのが大事です。
対策2:先生選びは慎重に!
本当に真剣で良い先生だったけど、私には苦しかったです。
全て的を射ているんですが、なかなかズバっと話す方でした。
自分で考えさたり、学習者のことを想えばとても良い先生でした。
今の状態で先生の実習をしたら、もっと学べることが多いと思います。
でも、当時の自分には荷が重すぎました・・・。
厳しい先生だとわかっていたけど「自分の成長のために!」とそのクラスを選びました。
結局「力がついてよかった!」とはならず「自信喪失した」で終わってしまいました。
教育実習が始まる前に、実習を担当する先生の授業を受ける機会があるはずです。
その時に合いそうな先生や、好きな先生を見つけておくといいです。
人間、合う合わないがあります!無理せずに!
まとめ:まずは自分の状況を把握しよう
養成講座は大変なことがありましたが、行って良かったと思っています。
人によって大変だと感じることは違います。
不安に思っていたり悩んでいる方は、まず自分がどんなタイプか考えてみてください。
そして、何が大変になりそうか、シュミレーションしてみてください。
養成講座に通うなら
- 自分の性格、特性を把握しておく
- お金と時間の確保
- 無駄なプライドをもたない(自信をもつことはいいことだけど)
- 実践に結びつけることを考えながら授業を受ける(意識するだけでもOK)
を知っておくと、大変なことも乗り越えやすいです!
不安なら、養成講座で勉強する前にも準備できることはあります!
悩んでいても進まないので、詳しいことはまず資料請求か無料説明会で聞くのが手っ取り早いです!
あなたに一番合う方法で日本語教師になれますように・・・!