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この前生徒さんがこんな会話を作りました。
A:明日、家に遊びに行ってもいいですか?
B:いいえ、遊びに来てはいけません。

文法的には正しそうだけど・・・「明日はちょっと…」とかのほうがいいですよね?
くわしく教えてください!
オンライン日本語教師のちゃそです!
「~てもいいですか?」という質問の答え方は、いくつかあります。
学習者はなぜ上の会話で「~てはいけません」を使ってしまったのでしょうか?
今回は、「~てもいいですか?」の否定の答え方について考えてみたいと思います。
「~てはいけない」についてはこちら↓
なぜ「~てはいけません」で答えたのか
A:明日、家に遊びに行ってもいいですか?
B:?いいえ、遊びに来てはいけません。
〇すみません、明日はちょっと…(用事があるんです)。
学習者は、なぜここで「~てはいけない」を使ったのでしょうか?
有名な教科書『みんなの日本語』第15課では、「~てもいいですか」と「~てはいけません」を学びます。
例えば

A:駅でたばこを吸ってもいいですか。
B:いいえ、吸ってはいけません。
規則などで禁止されている事柄について話し合う場面で「~てはいけません」が導入されます。
また、同じ15課で

A:ボールペンを借りてもいいですか。
B:すみません。ちょっと……【今使っています】
のような断り方も学びます。

同じ課で2つの場面での使い方を学ぶんだね!
でも、学習者の中には「~てもいいですか」の否定の答えとして、「~てはいけません」を使ってしまう人がいます。
その原因は例えば
- 「~てもいいですか」→「~てはいけません」という組み合わせの練習が記憶に残った
- 文型の形には注目していても、場面設定までは十分に理解できていなかった
などがあると思います。

学生の中には「~てもいいですか?」→「~てはいけません」がセットだと覚えてしまう人もいるってことだね
「~てもいいですか?」否定の答え方は一つじゃない
日本語母語話者の方なら当然!と思いますが、説明しますね!
「~てもいいですか」に対して、否定の答え方は一つではありません。
否定の代表的な答え方を紹介します↓
- ~てはいけません
- ~ないでください
- ちょっと・・・
「~てもいいですか」は許可を表す表現です。
ルールや規則などで許可できない場合は「~てはいけません」が使えますよね。

A:館内で写真を撮ってもいいですか。
B:いいえ、写真を撮ってはいけません。

「ここで写真を撮ることは認められていない」とルールや規則で固化できないことを伝えています。
他には、病院で医師と患者が話している場面。
『いろどり初級1第15課』には「~ないでください」が使われています。
医者が患者に対して、辛いものを控えるように伝えています。

(インフルエンザの患者と医師)
A:辛いものを食べてもいいですか。
B:あー、辛いものはあまり食べないでください。

「~ないでください」は、相手にその行為をしないよう依頼する表現だよね✨
「食べないようにしてほしい」という依頼として捉えることもできますし、医者から患者への指示として捉えることもできます。
『現代日本語文法④』では「依頼による禁止」と説明されています。

「~てはいけません」に比べると、ちょっとだけ柔らかい印象だよね
「~てはいけません」と「~ないでください」の違いについて↓
そして、個人的な都合で許可できない、断る場合には「ちょっと…」などが使われます

A:明日、家に遊びに行ってもいい?
B:ごめん、明日はちょっと……。
このように、「~てもいいですか」の否定の答え方は場面によって変わります。
教え方の注意点:文型だけでなく場面設定も!

どうすれば生徒さんの間違いを減らせるのかな?
それは、場面や状況の設定をちゃんとする・伝えることだと思います。
学習者が「今日遊びに行ってもいいですか?」と言われて
「遊びに来てはいけません」
と答えたのは「文型を知らなかったから」というわけではなさそうですよね。
どんな場面で何を伝えたいのかが十分に理解できていなかった可能性があります。

「てはいけません」と「ちょっと…」の使い分けができてないと、意図せず誤解を招くかもしれないよね
文型の使い方を知って練習することはとても大切です。
ですが、何をするために・何を伝えるために使うのかも重要です。
「~てもいいですか」だけにかぎりませんが、文型を扱うときは
- どのような場面なのか
- 何を伝えたいのか
も一緒に考えることが大切ですね!
まとめ
「~てもいいですか」の否定の答え方について説明しました。
「~てもいいですか」
↓
「~てはいけません」
この2つはセットで練習することがあると思います。
でも、実際には、否定の答え方は一つではないですよね。
- ルールや規則を伝える場面なら「~てはいけません」
- 相手に、しないよう求める場面なら「~ないでください」
- 個人的な都合で断る場面なら「ちょっと……」
など、場面によって適切な答え方は変わります。
学習者がどんな場面でどんなことができるようになるのか、文型だけで考えるのではなく
「この場面では、何を伝えたいのか」
という視点を持つと、学習者の誤用も理解しやすくなるのではないかなと思います✨
私もまだまだ勉強中です!よかったら一緒にがんばりましょう♪
最後まで読んでくれてありがとうございます!
この記事を書くのに参考にしたもの