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学生から「『素晴らしい』と『素敵』の違いは何ですか?」と聞かれました。
どちらも「良い」という意味で、人や物事を褒めたりするときに使う言葉だと思うのですが……。どう説明すればいいのでしょうか?
オンライン日本語教師のちゃそです!
「素晴らしい」と「素敵」は、どちらも相手や物事に対してプラスの気持ちを表す言葉です。
そのため、「何が違うの?」と聞かれると、意外と説明に困ってしまいますよね。

普段の会話で「素晴らしいですね!」と言われると、なんだか少し大げさに聞こえる気がするね🤔
たしかに、どちらもプラスの言葉ですが、受ける印象は少し違います。
この記事では、辞典の説明をもとに、「素晴らしい」と「素敵」の違いを整理しながら、実際の会話ではどのように使い分けられているのかを見ていきましょう!
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結論
まずはざっくりと理解しましょう!
「素晴らしい」と「素敵」は、どちらも人や物事に対してプラスの気持ちを表す言葉です。
しかし、褒め方には少し違いがあります。
- 「素晴らしい」 … そのものを「非常に優れている」と高く評価する言葉
- 「素敵」 … 「いいな」「心ひかれるな」と感じた気持ちを表す言葉
この違いを知っておくと、学生から質問されたときにも説明しやすくなります。
それでは、それぞれの意味を詳しく見ていきましょう!
「素晴らしい」の意味

類義語使い分け辞典では、「素晴らしい」を次のように説明しています。
「試合・成績・作品・表現・出来映え・仕上がり・結果・思い出・人生・人物・考え・品物・景色・形・色・におい・音・味・感触・雰囲気・気分・気持ち・力・スピード・天気」など、結果として内容が分析できるもの・感覚に訴えるものに使われ、非常に優れている・質(品質・性能)が高いという強いプラス評価の判断を、感激・感動・感嘆を込めて表す。
つまり、「素晴らしい」は、
そのものを見たり感じたりして、「非常に優れている」「質が高い」と高く評価するときに使う言葉です。
例えば
- 試合
- 成績
- 作品
- 人物
などは、中身を見て「良い・悪い」「レベルが高い・低い」を考えることができます。
また、
- 景色
- 音
- 味
のように、感覚を通して良さを感じるものにも使われます。
これらに共通しているのは、「非常に優れている」「質が高い」と強く評価していることです。

周りから見ても、優れていて質が高いものを見て、いいね!すごいね!と評価しているんだね
「素敵」の意味

類義語使い分け辞典では、「素敵」を次のように説明しています。
「すてきだ」は副詞的な使い方はないが、「すばらしい」と同じ物事を修飾し、見た目・外観から受けるプラス評価の印象・感じを表し、気がきいてしゃれている・粋だ・心ひかれる・自分のものにしたいといった気分を示す。
また、例解新国語辞典ではこう説明されています。
見た目や内容などを「あっ、いいな」と思って、気持ちがひかれる。
つまり、「素敵」は、「いいな」「魅力的だな」「心ひかれるな」と感じた気持ちを表す言葉です。

「素晴らしい」よりもっと、主観的というか「自分がいいな♡」と感じるようなものかな?
例えば「素敵なTシャツ」と「素晴らしいTシャツ」があるとしましょう

「素敵なTシャツ」というと、と言うと、おしゃれで人目を引くなど、「いいな」「心ひかれるな」と感じた気持ちが伝わります。
「素晴らしいTシャツ」というと、Tシャツそのものを「非常に優れている」と高く評価している印象になります。

自分が気に入ったものなのか、客観的に見ても良いものなのか、という違いがありそうだ✨
使い方を見てみよう
ここまで、「素晴らしい」と「素敵」の意味を見てきました。
では、実際の会話ではどのように使われているのでしょうか。
実際の例を見ながら、「素晴らしい」と「素敵」の違いを考えてみましょう!
① 髪型を褒める

A: 髪切ったんですか。すごく素敵ですね。
B: ありがとうございます。昨日、美容院で切ってもらいました。
「素敵」と言うと、「あなたに似合っていていいな」「魅力的だな」と、自分が感じた気持ちが伝わります。

「私はとてもいいと思う!」と相手を褒めるときに使いやすいね!
では、「素晴らしい」ならどうでしょうか。
A: 髪切ったんですか。すごく素晴らしいですね。
B: ありがとうございます。昨日、美容院で切ってもらいました。

ん~?間違いではないけど、なんだか少し変?
「素晴らしい」でも文法的には間違いありませんよね。
ただ、「素晴らしい」は髪型そのものを「非常に優れている」と高く評価するような、作品として髪型を褒められている感じがするかもしれません。

そのため、「あなたに似合っていていいな」という気持ちを伝えたい場面では、「素敵」のほうが自然ですね!
② クリスマスの予定を聞いたとき
ここは、アニメ『正反対な君と僕』のワンシーンを見てみましょう。
クリスマスに彼氏を家へ呼びたい娘と、お母さんの会話です。
引用:アニメ『正反対な君と僕』シーズン2 第1話 ”クリスマスイヴ”(©阿賀沢紅茶/集英社・「正反対な君と僕」製作委員会)
娘:一緒にケーキ作るだけだから
母:あら すてき 楽しんで〜

「素敵」と言うと、お母さんが「いいな」「楽しそうだね」と感じた気持ちが伝わるね✨
では、「素晴らしい」ならどうでしょうか。
娘:一緒にケーキ作るだけだから
母:あら 素晴らしい 楽しんで〜

ん~?間違いではないと思うけど、なんだか変?
「素晴らしい」でも文法的には間違いではありません。
ただ、「素晴らしい」はクリスマスの過ごし方そのものを「非常に優れている」と高く評価する意味になります。
この場面でお母さんが伝えたいのは、過ごし方を評価することではなく、「いいな」「楽しそう」と感じた気持ちですよね♪
そのため、「素敵」のほうが自然に聞こえます。

評価することより、自分が心惹かれたことを話しているんだね🎄
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③ 試合を見たあと
最後は、「素晴らしい」が自然に使われる例を見てみましょう。

実況者:いや~本当に、素晴らしい試合でした!ありがとうニッポン!
「素晴らしい」と言うと、試合の展開やプレー、技術などを見て、「非常に優れた試合だった」と高く評価していることが伝わります。

オリンピックやワールドカップなんかの実況解説の最後によく聞くよね✨
では、「素敵」ならどうでしょうか。
実況者:いや~本当に、素敵な試合でした!ありがとうニッポン!

ん~?こちらも間違いではなさそうだけどなあ…
ただ、「素敵」と言うと、試合の内容を評価するというより、
「フェアプレーが印象的だった」「見ていて心を動かされた」など、自分が「いいな」と感じた気持ちが前に出ます。
つまり、
- 「素晴らしい」 … 試合そのものを高く評価している
- 「素敵」 … 試合を見て、自分が「いいな」と感じた気持ちを表している
という違いがあります。
実況席という、みんなに伝えながら見るような場所では、「素晴らしい」を使って自分の気持ちより試合が優れていたことを言ったほうがいい気がしますね!

どっちもおかしくはないんだね!

どちらもプラスの言葉だけど、何を伝えたいかが違うってことだね✨
まとめ
「素晴らしい」と「素敵」は、どちらも相手や物事に対してプラスの気持ちを表す言葉です。
しかし、褒め方には少し違いがあります。
| 素晴らしい | 素敵 |
| 「非常に優れている」「質が高い」と高く評価する | 「いいな」「心ひかれるな」と感じた気持ちを表す |
| 内容や質を評価するときによく使う | 魅力を感じた気持ちを伝えるときによく使う |
どちらも使える場面は多くあります。
大切なのは、「使える・使えない」で考えることではありません。
そのものを高く評価したいのか、それとも「いいな」と感じた気持ちを伝えたいのか。
その違いを意識すると、「素晴らしい」と「素敵」の使い分けがぐっと分かりやすくなります。
学生から「何が違うんですか?」と聞かれたら、「”すてき”は自分が『いいな』と感じた気持ち」という視点で説明してみようと思います
私もまだまだ勉強中です!よかったら一緒にがんばりましょう♪
最後まで読んでくれてありがとうございます!
この記事を書くのに参考にしたもの
