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中国人向けオンライン日本語教師は資格がなくても始められると聞きました。
会話レッスンぐらいなら私にもできそうな気がするので、やってみたいです!
経験や資格がなくても、日本語が話せれば大丈夫なんでしょうか・・・?
資格がなくてもオンライン日本語教師になれるし、レッスンをすることもできます。
ですがそれは、教師になってからも勉強や工夫をすることが大前提なんです。
会話レッスンでは、コミュニケーション能力が鍵となります。
楽しく会話できることは重要なスキルの一つです。
でも、お金をもらっている以上、おしゃべりだけでは終われません。
「会話レッスン」=「日本語教育の知識はいらない」とは言えないんです。
今回は、オンライン日本語教師が日本語教育を勉強する理由について解説します。
授業中によく直面する「勉強したことが使える場面」も一緒に紹介します。
知識は力です。きっと授業準備や問題解決も今より早くなるはずです!
教師になってからでも遅くないので、日本語教育を学ぶきっかけになってほしいです!
なぜオンライン日本語教師も日本語教育の勉強が必要なの?
それは「日本語を話せる」=「日本語を教えられる」じゃないからです。
日本語が話せることと、文法などを理解してうまく説明できることは同じじゃないです。
会話レッスンは、ただおしゃべりをすればいいわけではありません。
勘の良い学生さんに当たれば、おしゃべりだけでなんとなく授業ができてしまうのも事実ですが・・・
以前、「会話授業なのに文法について質問された!」とプラットフォーム側にクレームを入れた人がいました。
それは本当にプラットフォーム側の責任でしょうか?
おしゃべりするだけなら、それは単なる友達です。
日本語教師と名乗っている以上、”教師”としての役目も果たさなけばいけないです。
- 学生に合わせて会話やレッスンを展開する
- 学生からの質問に適切に答える
- わからないことを自分で調べる
そのためにも、日本語教育を知ることが必要なんです。
わざわざお金を払って教師に習う理由を考えてみましょう
オンライン授業で直面する「知識が必要になる場面」とは?
授業中には、予測しない質問や会話が生まれることがあります。
日本語教育の知識があれば、アイデアを出したり、工夫したり、問題を解決しやすくなります!
- 質問されたことに答える
- ミスを訂正する
- 学生のモチベーションを保つ
- 外国人にわかるように説明する
くわしく見ていきましょう!
①学生からの質問に答える
会話レッスンといっても、文法的な質問もよくされます。
その日のテキストにないことでも、質問されることがあります
以前、学生からの質問に答えられず困ってしまった教師がいました。
「着る」と「切る」はどちらも「きる」と読みます。
でも、「~てください」の形にすると「着てください」「切ってください」になります。
なぜ同じ「きる」なのに形が違うんですか?
あなたならどう答えますか?
A:「着る」は2グループ動詞で「切る」は1グループ動詞だから、活用が違います。
・・・
2グループ動詞・・・?「上一段動詞」みたいなこと?
国語が得意な人なら、ピンときたかもしれません!
私たちが国語で勉強した「国文法」と、外国語として日本語を学ぶための「日本語文法」はちょっと違います。
日本語教育では動詞を3つのグループに分けています。
もちろん、多くの学生も「3つのグループ分け」で勉強しています。
このことを知っていれば、すぐに答えられる質問でしたね^^
知らない・わからないことがあるのは悪いことではありません。
調べてわかればいいんです!
動詞のグループ分けについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください▼
②学生のミス(誤用)を訂正する
授業中に学生が日本語を間違えたら、どうやって伝えますか?
例えば「新しく買ったの靴」のように、必要ないところに「の」を入れてしまうミスがあります。
ルールを知らなくて間違えた場合もあります。
知っているけど、つい言い間違えてしまうこともあります。
- 知っていてもよく間違えてしまう
- 文法が正しくても、日本人が使わない言い方をする
- 少し違うだけで大きく意味が変わってしまう間違いをするetc
学生が間違える原因や種類はいろいろあります。
その時々によって、どんなタイミングでどうやって訂正・フィードバックするかを考えます。
このようなフィードバックの方法も、日本語教育で勉強します。
私は以前、訂正のタイミングと量が多すぎて、学生さんが離れていってしまいました・・・
大失敗についてはこちらで詳しく書いています・・・▼
③学生のモチベーションを保つ努力をする
学生が授業中になかなか話してくれなかったら、どうしますか?
とにかくなんでもいいから話して!と言ってみても、なかなか難しいです。
中国人は日本人と似ていて、ミスを恐れる人が多いです。
できれば人前で間違えて、恥をかきたくないと思う人も多いんです
そんな緊張や不安がある中では、なかなか集中できませんよね。
それなのに「とにかく話して!」と急かしてプレッシャーを与えるのはよくないです。
緊張してるときって、失敗することが増えちゃうんだよな・・・
こういう時に焦りは禁物です。
気持ちの面でも語学学習に影響があることを知っておくと、授業中に工夫しやすくなります。
こういう外国語を習得する時に影響することなども、勉強します
④わかるように説明するために工夫する
学生にわからない単語や表現を説明するとき、いろいろな方法があります。
- 簡単な言葉に置き換えてみる
- 例文を示す
- 絵や写真を見せる
- 実物を見せる
- 媒介語を使うetc
日本人相手になら上手く説明できても、日本語を勉強している外国人に伝わるとは限りません。
ひたすら言葉だけ説明されても、混乱しちゃうよね
言葉を教えるには、アイデアや工夫が必要です。
そして、分析することも大切です。
- 意味が似ている言葉の使い分け
- 場面による使い分けetc
日本語教育では、言葉をいろんな観点から分析することを学びます。
中国語と比較して、理解しやすいところや影響されやすいところを知ることができます。
勉強⇒分析することで、わかりやすく伝える工夫ができるようになります。
まとめ:時間がない人こそ、日本語教育を勉強しよう!
今回はオンライン日本語教師でも日本語教育を知っておいたほうがいい理由について紹介しました。
中国人向けオンライン日本語教師は会話を担当することが多いです。
会話だからと言って、文法などの知識がいらないわけではないんです。
確かにオンラインなら、日本語学校やその他の機関に比べてかなり簡単に始められます。
資格や経験の制限も少ないです。
ですが、学生さんに合った授業を提供するには、日本語教育の知識があるに越したことはありません。
問題に直面した時、知識がある分だけ早く解決策にたどりつけます。
- 急な質問や、授業準備で時間がかかりすぎないように
- 学生さんに合った授業やフォローができるように
ぜひ日本語教育を勉強してみてください!