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『〜てはいけません』と『〜な』って、どちらも禁止ですよね?何が違うんですか?
教えてください~!
オンライン日本語教師のちゃそです!
禁止の表現、いろいろあって、いざ説明しようとすると焦ってしまいますよね。
例えばこんな場面。
目の前でタバコを吸っている人に注意する場面を見てみましょう。

① ここでタバコを吸ってはいけません。
② ここでタバコを吸うな。

「吸うな」の方がきつい感じがするのはわかるんだけど…

それ以外にも、何か違いがあるのかな?
この2つの禁止表現の違いを、くわしくみていきましょう!
「~てはいけません」と「~ないでください」の違いはこちら↓
「〜てはいけない」とは
「〜てはいけない」は、その事態の実現が許容できないことを表します。
少し難しい言い方ですが、簡単に言うと、
- その行為は望ましくない
- その行為は認められない
と話し手が評価している表現です。
例えば、こういう流れです。
暗いところで本を読むと目が悪くなる。
↓
目が悪くなるから、「暗いところで本を読む」ことは望ましくない。
↓
暗いところで本を読んではいけない。

その評価は、話し手個人の気持ちだけではなく、社会的なルールや価値観をもとにしているようです。
例えば
- ルール、規則
- 道徳的な価値観
- 健康に悪くないか
- 常識
などがあります。
次の文をみてください。

①未成年はたばこを吸ってはいけない。
②自転車は歩道を走ってはいけない。
③風邪をひいているときは、お風呂に入ってはいけない。
という文では、①②は法律や社会のルールが背景にあります。
③には健康上の一般的な知識が背景にあります。
さらに、「〜てはいけません」を聞き手の行為に対して直接使うと
「あなたの行為は認められない」
「それは望ましくない」
という意味になります。
なので、親子や教師と学生のように、相手を指導・監督する関係で使われることが多いです。

目上の人に「あなたの行動は許可できない!」っていうのは失礼だもんね
禁止「〜な」とは
「〜な」は、聞き手の行為をもっとも直接的に禁止する表現です。
そのため、きつい言い方になります。
基本的には、話し手が相手に強く言える関係で使われます。

目上の人には基本使わないよね
ここで、恋人に
行くな!
と言う場面を考えてみましょう。

この文では
- 行ってほしくない
- 一緒にいたい
というような、話し手個人の気持ちから、相手の行動を直接禁止しています。

「〜な」は、話し手個人の考えや気持ちに基づいて禁止できる表現なんだね
では、同じ場面で恋人が
「行ってはいけない!」
と言ったらどうでしょうか?

「〜てはいけない」は、その行為を「望ましくない」「認められない」と評価する表現だったよね?
そして、話し手が相手を指導する立場(母➡子、教師➡生徒など)ではない場合は
- 社会的に見て望ましくない
- 一般的に見て認められない
というような理由が求められます。
でも、恋人の「一緒にいたい」「行ってほしくない」という気持ちは、あくまでも恋人個人の考えですよね。
なので、不自然になります。

「行ってはいけない」だと、何か、行くのがダメな正当な理由やルールがあるように聞こえるね

または、めちゃくちゃ束縛コントロールしてくる恋人とか…💦
では、同じ「行ってはいけない」でもこんな場面ならどうでしょう?
38度も熱があるのに、仕事に行ってはいけないよ!(行っちゃだめだよ!)


高熱のときは仕事を休んだほうがいいよね!
このような一般的な健康に関する価値観が背景にあるので、自然に使えますね!
ポイント
「〜てはいけません」と「〜な」は、どちらも禁止を表します。
✔「〜てはいけません」=社会的なルールや価値観をもとに、その行為を望ましくないと評価する禁止
✔「〜な」=話し手個人の考えや気持ちに基づく直接的な禁止
という違いがあります💡
まとめ
禁止表現で使うときの「~てはいけない」と「~な」の違いについて説明しました。
「〜てはいけない」は、その行為を「望ましくない」「認められない」と評価することで禁止を表す表現でした。
その評価は、話し手個人の気持ちだけではなく、社会的なルールや価値観をもとにしていることが多いです。
一方、「〜な」は、話し手個人の考えや気持ちに基づいて、相手を直接禁止する表現でした。
同じ「禁止」を表す表現でも、禁止の理由や相手への伝え方は異なりますね!
| 〜てはいけない | ~な | |
| 禁止の表し方 | 評価による禁止 | 直接的な禁止 |
| 基本的な意味 | その行為は望ましくない・認められない | 相手の行為を直接禁止する |
| 背景 | 社会的なルールや価値観 | 話し手個人の考えや気持ち |
| 使われやすい相手 | 親子・教師と学生など | 話し手が相手に強く言える関係 |
私もまだまだ勉強中です!よかったら一緒にがんばりましょう♪
最後まで読んでくれてありがとうございます!
この記事を書くのに参考にしたもの