「させてください」の使い方|許可を求める使役表現

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「させてください」の使い方|許可を求める使役表現
お悩みちゃん
お悩みちゃん

『働いてください』と『働かせてください』って形は似てるのに意味がとても変わりますよね。ちゃんと整理したいです!

オンライン日本語教師のちゃそです!

使役表現は「人に何かをさせる」表現ですよね。

場面にはよりますが、人を使って何かをさせたり、指示してやらせたりするので、こちらが目上の立場じゃないと使いにくい文も多いですよね。

お悩みくん
お悩みくん

「子どもに掃除させる」とか、「部下を出張に行かせる」とかね


ですが、許可を求める形「させてください」なら、こちら(話し手)が目下の立場でも使えます!

なので、使役形を使う練習にもぴったりです!

この記事では「~てください」と「~(さ)せてください」の違いと意味を説明します。


学習者が許可を求めるとき、うっかり使役形を使うのを忘れることもあります。

そんな時に意味の違いもしっかり説明できるように、使う場面と一緒におさえましょう!






「~てください」と「~(さ)せてください」の違い

「〜てください」と「〜させてください」は、「依頼」と「許可を求める」表現です。

動作をする人が違います。

働いてください。

働かせてください。

①は、「働く」のは聞き手(相手)ですよね。

「働く」ことを相手に依頼(命令)しています。


②は「(さ)せ」が入ることで、「働く」のが話し手(私)に変わります。

「自分が働く」ことへの許可を求めています。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

「~てください」が「~(さ)せてください」になると、命令する人と行動する人が入れ替わるわけですね!


「~(さ)せる」は被使役者(動作する人)が「やりたい!」と思っていることに対して、使役者(させる人)が「いいよ」と許可して、その行為を実現させる用法があります。

息子はアフリカへ旅行に行きたいと言いました。わたしは息子を旅行に行かせました

出典:『初級を教える人のための日本語文法ハンドブック


使役者は“許可を出せる立場”にある人ですから、主に目上の人が下の人に使いますよね。
(※場面にはよりますが 親→子 上司→部下 など)

ですが「~(さ)せてください」の形は許可を求める表現なので、目下の人が目上の人にも使うことができます。

ちゃそ
ちゃそ

初級の授業では、普通の使役より許可を求める形のほうが使う場面が多くて、定着しやすいかもしれません


使役文の許可の表現についてはこちら↓




「~(さ)せてください」の使用例

ではここで、映画「千と千尋の神隠し」の有名なシーンについて話してみましょう。

千尋が神隠しにあった世界では、仕事を持たない者は動物に変えられてしまうと言われました。

そこで「油屋」という湯屋を営む湯婆婆に仕事をもらいに行きます。

ここで働かせてください!ここで働きたいんです!

湯婆婆は許可を出せる立場です。

千尋は「自分が働きたい」とここで働く許可を求めています。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

まさに『させてください』の使い方だね!




ハイキュー!!にも許可を求める表現が出てくる場面があります。

入部前からケンカが絶えない主人公の日向と影山。

キャプテンの澤村はこれからチームを強くするために、二人が協力しない限り部活には参加させないと言います。

バレーがやりたくて仕方ない二人は、キャプテンに懇願します。

引用:『ハイキュー!!』第1巻 第3話 単細胞生物(古舘春一/集英社)


引用:『ハイキュー!!』第1巻 第3話 単細胞生物(古舘春一/集英社)

日向「いっ入れて下さいっ バレーやらして下さいっ」

影山「日向ともちゃんと協力します!部活に参加させて下さい!!」

バレー部のキャプテンは許可ができる立場です。

日向と影山は「部活に参加する」許可をキャプテンに求めています。

お悩みくん
お悩みくん

どちらの場面も、許可を出すような立場の人に対して、「自分がする」ことの許可を求めているね





許可を求める表現のバリエーション

「~させてください」のような“許可を求める”言い方には丁寧さのレベルによってバリエーションがあります。

依頼の表現と並べて見てみましょう

依頼のバリエーション(相手にしてほしい)
てもらえますか/てもらえませんか
てくれますか/てくれませんか
ていただけますか/ていただけませんか
てくださいますか/てくださいませんか
許可求めのバリエーション(自分がしたい)
させてもらえますか/させてもらえませんか
させてくれますか/させてくれませんか
させていただけますか/させていただけませんか
させてくださいますか/させてくださいませんか
お悩みちゃん
お悩みちゃん

「させ」がつくと、命令する人と行動する人が入れ替わるね

敬語の方が丁寧だし、否定形の方がより丁寧になります。

初級を教える人のための日本語文法ハンドブック』によると

「〜てもらう」は動作主を主語にしないため、『〜てくれる』と比べて少し丁寧な印象を与えます。


詳しくは別記事で説明予定です!


例文もみてみましょう

①お弁当かわいいー!写真撮らせてくれない?✨

②すみません。急ぎの書類があって、先にコピーさせてもらえませんか🙏

①は学生同士の会話、②はオフィスでの会話です。

お悩みちゃん
お悩みちゃん

丁寧さのバリエーション豊富だね♪





まとめ

「~(さ)せてください」という許可を求める表現について説明しました。

  • 「(さ)せてください」は自分がすることについて相手に許可を求める
  • 「てください」は相手に動作を依頼する
  • 許可を求める表現には依頼の表現と対応したバリエーションがある


使役は「強制的に~させる」のイメージが強いです(私だけ?)

ですが、許可を求めるときに使うため、実はとても便利な形です。

ビジネスの場面で出てくるイメージがありますが、日常会話でも使えます。

使役を導入するときに、この表現を扱うことはとても大事なことだと思いました。







使役文について







私もまだまだ勉強中です!よかったら一緒にがんばりましょう♪



最後まで読んでくれてありがとうございます!

この記事を書くのに参考にしたもの

引用元について

本記事で使用している画像・セリフは著作権法第32条に基づき、教育・批評を目的として引用しています。

  • 作品名:『ハイキュー!!』
  • 著者:古舘春一
  • 出版社:集英社
  • 引用巻数・話数:第1巻 第3話 単細胞生物

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