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使役文って強制的に~させるイメージが強いんですけど、「留学させてもらった」とかはこちらがお願いした感じがしますよね?この使い方を知りたいです!
オンライン日本語教師のちゃそです!
使役文の使役者(させる人)に共通しているのは、「被使役者(させられる人)の行動に、何らかの影響を与えられる」という点です。
今回は「許可・放置」の用法です。
- 子どもに好きなことをさせたい
- 疲れているようだから、早めにやすませよう
このように使役文でも「強制的に」なにかをさせるのではなくて、
許可を与えたり、好きにできる状況を作ってあげる場合にも使えます。
この使い方について、くわしくみてみましょう!
強制的に「~させる」のような使い方については、こちらをどうぞ↓
許可の使役文とは?
許可の使役文とは、被使役者(させてもらう人)が「やりたい!」と思っていることに対して、使役者(させる人)が「いいよ」と許可して、その行為を実現させる用法です。
①社長は希望どおり従業員に休みをとらせた。
②息子はアフリカへ旅行に行きたいと言いました。わたしは息子を旅行に行かせました。

①は従業員が「休みを取りたい」という希望に対して、社長が許可を出した場面。
②は「アフリカへ旅行したい」という息子に対して、「いいよ」と許可を出した場面です。

やりたいことに、「いいよ!」と許可を出してやらせてあげるんだね!

『やりたくないこと』を強制してさせてやらせる使役文とはちょっと違いますね
『許可を与える』ので、使役者(させる人)は被使役者(させてもらう人)より立場が上であることが多いです。(上司・親など)
「〜てあげる・くれる・もらう」で許可感が強まる
使役の動詞に「〜てあげる/くれる/もらう」をつけると、許可の意味がより明確になります。
相手の望んでいることを実現させる、恩恵を与えるニュアンスが出ます。
・友だちの家におじゃまさせてもらった。
・球場のスタッフさんが、ファウルボールを持ち帰らせてくれた。
・親が留学させてくれた。

また、「~させてください」や「させていただけませんか」の形で、許可を求める表現として使われます。
明日は休ませてください。
写真を撮らせていただけませんか。
「〜させてください」「〜させていただけませんか」は、相手に許可を求める表現です。
詳しくは「させてもらう・させてください」の記事で説明予定です
放置・放任の使役文とは?
放任・放置の使役文とは、使役者(させる人)が「好きにしていいよ」「止めないよ」という態度で、被使役者のやることをそのままにしておく用法です。
根っこは「許可」と同じですが、使役者(させる人)の関与がより薄い点が特徴です。

お好きにどうぞ~って感じかな?
放任:「やりたいならどうぞ」と、やりたいことを妨げない
放任は使役者(させる人)が「やりなさい」と言ってさせるわけではなく、やる人の意志にまかせるというニュアンスがあります。

「やりたいことを好きにやっていいよ~!邪魔しないよ」っていう感じかな
「やる人の意志にまかせる」ので、元になる動詞は意志動詞を使います。
子どもを自由に公園で遊ばせた。
私は娘には好きなことをさせてやりたい。
あの親は、暗くなっても子どもを外で遊ばせている。
言いたいのなら言わせておこう。

意志動詞についてはこちら↓
放置:すでに起きている事態をそのままにしておく
放置は、すでに起きていることを、止めずにそのままにしておくという意味です。
①疲れているようなので、妻を眠らせておいた。
②夕方帰宅すると、息子はテレビゲームをしていた。夕食までまだ時間があったので、そのままさせておいた。

①も②の「眠る」「ゲームをする」というのは、使役者が引き起こしたことではありません。
すでに眠っている妻をみて「眠っているからそのままお眠りなさい」
すでにゲームをしている息子をみて「夕飯の時間までゲームしていなさいな」という感覚です。

何もしていないようで、実はそのまま行動を続けさせているってことかな!

ある意味、「眠らせる」「ゲームさせる」という行動をさせているって感じかな・・・!
私の意見ですが、妻を起こすこともできるし、息子のゲームをやめさせることもできる。
つまり相手の行動に影響を与えられる立場にいるからこそ、「そのままにしておく」という選択ができる
これが放置の使役文ということかな、と考えました。
そして、放任・放置の意味は、「〜ておく」と一緒に使うと、明確に示すことができます。
「~ておく」についてはこちら↓
まとめ
使役文の「許可・放置」の意味について説明ました。
- 許可:被使役者が望む行為を使役者が「いいよ」と許可する
- 放置・放任:使役者は、被使役者の意志にまかせる
どちらも、被使役者(される側)の意志を尊重しているような使い方でした。
使役文の種類の違いは、「被使役者の意志を使役者がどう扱うか」によって変わります。
被使役者の意志に関わらず、使役者がコントロールして動かすなら☞「指示・強制」
被使役者の「やりたい」「そのままでいたい」という意志を、使役者が認めて・妨げないことでやらせるなら☞「許可・放置」

どちらも使役者(させる側)が「影響を与えられる立場」という点は同じですね
使役文について
私もまだまだ勉強中です!よかったら一緒にがんばりましょう♪
最後まで読んでくれてありがとうございます!
この記事を書くのに参考にしたもの