広告

強制的に「~させる」以外の使役もありますよね?
『彼女を怒らせてしまった』のような使役文の使い方を知りたいです
オンライン日本語教師のちゃそです!
今回は「誘発」と「責任」の用法です。
- 不用意な発言で、彼女を泣かせてしまった
- 飼い犬を死なせたしまった
このように、相手の感情や気持ち、思いなどが自然に引き起こされたり
自分が直接死なせたわけではないですが、自分の力が及ばなかったために、望まない出来事が起きてしまった。
そんな時に使う使役文をみていきましょう!
使役文の基本についてざっとおさらいしたい方はこちら↓
誘発の使役文とは?
誘発の使役文とは、ある出来事がきっかけとなって、別の出来事が引き起こされることを表す用法です。
あることによって、感情や気持ち、思いなどが自然に引き起こされることを言うときの言い方です。
強制して「~させる」という文との違いは、使役者(させる人)が意図的に引き起こすのではなくて、何かがきっかけで自然に起きるという点です。
父親は息子に部屋を掃除させた。(指示・強制)

→これは、 父親が意図的に「掃除しなさい」と働きかけて、掃除をさせました。
変なことを言って彼女を怒らせてしまった。(誘発)

→怒らせるつもりはなかった・意図していなかったのに、彼女の怒りが引き起こされてしまった、という状況です。

「怒る」「泣く」「驚く」「困る」「笑う」など、感情や気持ちを表す動詞がよく使われます
被使役者(させられる人)は自動詞の場合は「を」、他動詞の場合は「に」で表されます。
「怒る」は自動詞、自信を持つの「持つ」は他動詞です。
変なことを言って、彼女を怒らせてしまった。(誘発)
友だちの応援が、私に自信を持たせてくれました。
詳しくは「使役文の助詞『を』と『に』の使い分け」の記事で扱う予定です。
「誘発」の使役文には、「〜てしまった」をよく使います。
意図せず引き起こしてしまったというニュアンスが出ます。
変なことを言って彼女を怒らせてしまった。
私は、思いやりに欠けることばで、母を泣かせてしまった。

「私が~させた!」というより、「させてしまった💦」ということが多いみたい
誘発の使役文では意図せず引き起こしてしまった、というニュアンスが出ることが多いです。
「意図して〇〇させる」意味が出る、強制の使役文についてはこちら↓
責任の使役文とは?
責任の使役文とは、使役者(させる人)が防げなかった・力が及ばなかったために、望まない出来事が起きてしまった場合に使われる用法です。
「自分に責任がある」という言い方です。
なので、不本意なことや後悔していることに使います。
私は飼い犬を死なせた。
田中さんはバイク事故で息子にけがをさせた。
私は不注意で水道管を破裂させた。
私がそばにいながら、孫にけがをさせてしまった。


使役者(させる人)が、直接何かをしたわけじゃないんだね
「防げなかった」「気づかなかった」という状況でも、結果として使役者(させる人)に責任の一端があるという気持ちが「~させる」に表れています。
「〜てしまった」をつけると、後悔の気持ちがより強く出ます。
霜のために作物を全部枯れさせてしまった。
寝坊して、友だちを待たせてしまった。
私の出張が重なって、妻に無理をさせてしまった。
財布を忘れて、妹に全額出させてしまった。

やってしまった!とか、後悔しているという気持ちが見えるね
まとめ
「誘発・責任」の使役表現について説明しました。
誘発の使役文は
- ある出来事がきっかけで、感情や気持ち、思いなどが自然に引き起こされる。
- 感情や気持ちを表す動詞が多い。
責任の使役文は
- 防げなかった、力が及ばなかった場合に使われる。
- 後悔や不本意だったことに使う
学習者が誘発の使役文でよく間違えるのが無生物主語の使い方です。
❓ それは私を驚かせました。
⭕ それを見て、私は驚きました。
日本語では無生物が使役文の主語になることは少ないので注意が必要です。
でも、外国語にもある概念なので、非文になるような間違いは少ないかもしれません。

違うところはあるけど、なんとなく通じるという部分が多いのはうれしいですね!
使役文について
私もまだまだ勉強中です!よかったら一緒にがんばりましょう♪
最後まで読んでくれてありがとうございます!
この記事を書くのに参考にしたもの