広告

「直接受身」「間接受身」「迷惑受身」「持ち主の受身」…受身って種類の名前がいっぱいあって、頭がこんがらがる〜!
一回ちゃんと整理したいです!
オンライン日本語教師のちゃそです!
受身の種類って、文法書を開くと「直接受身」「間接受身」「迷惑受身」「持ち主の受身」…と名前がたくさん出てきますよね。
しかも、本によって分け方が3つだったり2つだったり、「持ち主の受身」が直接受身に入っていたり間接受身に入っていたり。

読んでるうちに「で、結局どうすればいいの…?!」ってなりました
今の記事では受身の種類を
- 直接受身
- 間接受身
- 持ち主の受身
の3つに整理して、それぞれどんな受身なのかをざっくりと見ていきます!
受身文って何?についてはこちらの記事で簡単に説明しています↓
受身は大きく3つ
受身の種類は細かく分けると名前がたくさんありますが、大きく分けると次の3つです。
| 種類 | 例 |
| 直接受身 | 学生が先生に叱られる |
| 間接受身 | (私は)隣の人に騒がれて、眠れなかった |
| 持ち主の受身 | (私は)電車で足を踏まれた |
ひとつずつ見ていきましょう!
直接受身
まずは一番最初に出てくる、基本の直接受身です。
直接受身は、だれかから「直接」何かをされる側を主語にした受身文です。
・先生が学生を叱った → 学生が先生に叱られた。

「叱る先生」ではなく「叱られた学生」を主語にして、された側の立場から言っていますね。

「した人」じゃなくて「された人」を主語にして話しています
直接受身は「迷惑」とは限らない
受身と言うとどんなイメージがありますか?

「~された」ってなんか迷惑なことがあった時に使うイメージがあるかも
受身というと「〜されて困った」という迷惑なイメージがあるかもしれません。
ですが、直接受身はマイナスの意味とは限りません。
- 先生に褒められた。
- 友だちに「かっこいい」と言われた。

どちらも一般的にはうれしい出来事ですよね。
直接受身は、いいことにも悪いことにも、どちらにも使えます。

「受身=迷惑」じゃないんだね!うれしい受身もあるのか
動作主は基本的に「に」で表す
直接受身で「誰がしたか(動作主)」を表すときは、基本的に「に」を使います。
・学生が先生に叱られた。
・友だちにカッコイイと言われた。
動作主というのは、「叱った人=先生」「カッコイイと言った人=友達」のことです。
この人達を「に」で表します。
ただ、動詞によっては「によって」(金閣寺は足利義満によって建てられた)や「から」(先生からほめられた)を使うこともあります。
助詞の使い分けについては、こちらにまとめています↓
間接受身
間接受身は、自分とは直接関係ないはずの出来事のせいで、迷惑をこうむったことを表す受身です。

直接関係ないってどういうこと?
たとえば、隣の人が夜中にパーティーをして騒いでいたとします。
これは私に向けられた行為ではありませんよね。
でも、私は騒がしいせいで眠れず、迷惑しました。そんなときこう言います。
(私は)隣の人に騒がれて、眠れなかった。

このように、出来事の外にいる自分が、その出来事から迷惑を受けるのが間接受身です。
だから「迷惑受身」とも呼ばれます。

直接受身は迷惑とは限らなかったけど、間接受身は「迷惑」が多いんだね

100%全て迷惑になるわけではないですが、迷惑な感情を表すものが多いです
そのため、間接受身は「困った」「迷惑だ」のような気持ちとセットで使われることがほとんどです。
(私は)赤ん坊に夜中に泣かれて、寝られなかった。

「泣く」という出来事自体は私に向けられたものではないけど、「そのせいで私が困った」という気持ちを表してるんだね!
直接受身とのちがい
直接受身は「直接何かをされた」受身でした。
間接受身はそうではなく、自分は出来事の外にいるのがポイントです。
「隣の人が騒ぐ」「赤ん坊が泣く」・・・
どれも、自分に向けてされたことではありません。
でも、その出来事のせいで自分が迷惑をこうむる。
これが直接受身との大きなちがいです。

直接受身は「出来事の中にいる」、間接受身は「出来事の外にいる」感じだね!
持ち主の受身
最後は持ち主の受身です。

持ち主って何だろう?持ち物が関係するのかな?
例を見ましょう
・(私は)電車で足を踏まれた。
・(私は)どろぼうに財布を盗まれた。

「踏まれた」のは足、「盗まれた」のは財布。
でも主語は「私」ですよね。
踏まれた・盗まれたモノの“持ち主”が主語になっている、これが持ち主の受身です。

「足」や「財布」そのものじゃなくて、その持ち主の「私」を主語にして言うから“持ち主の受身”です
「持ち主」とは、こんな関係のもの
持ち主の受身で「〜される」のは、「私」と切りはなせない関係のものです。
主に次の3つです。
- 体の一部:(私は)頭をたたかれた/髪を引っぱられた
- 持ち物:(私は)財布を盗まれた/かばんを汚された
- 関係者:(私は)息子をほめられた
最後の「息子をほめられた」のように、家族など自分に近い人がやられたときも持ち主の受身になります。
このように「ほめられてうれしい!」こともあるので、持ち主の受身はかならずしも迷惑とは限りません。

カバンや財布はわかるけど、(自分の)足とか家族も含まれるんだね
専門家によって扱いが違う
持ち主の受身は、文法書によって扱いがちがいます。
直接受身の仲間とする本、間接受身の仲間とする本、独立した3つめの種類とする本があります。
どれも一理あって、今のところ「これが絶対正解!」という決まりはなさそうです。
詳しくは、のちほど「持ち主の受身」記事でまとめる予定です<m(__)m>

専門家でも意見が分かれるなら、我々が迷うのも無理ないね!笑
まとめ:まずは「直接・間接・持ち主」の3つでおさえる
受身の種類について、3つに整理して見てきました。
- ①直接受身
- 「される側」を主語にして語る受身。元の文にいた人が主語になる。
迷惑とは限らない。
- ②間接受身
- 関係ない出来事のせいで迷惑をこうむる受身。出来事の外にいた人が主語になる。
自動詞からも作れる。「迷惑受身」とも呼ばれるぐらい迷惑な気持ちのことが多い。
- ③持ち主の受身
- 体や持ち物、関係者を「〜される」受身。直接と間接の中間で、専門家によって分け方がちがう。
名前はたくさんありますが、大きくはこの3つをおさえておくといいと思います!
種類が整理できるだけでも気持ちがちょっと楽になります。
私もまだまだ勉強中です!よかったら一緒にがんばりましょう!
受身形の作り方についてはこちら↓
最後まで読んでくれてありがとうございます!
この記事を書くのに参考にしたもの