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本語教師になるために勉強中です。
今後日本国内で働くか海外で働くか悩んでいます。
国内の方が安心できそうだけど、海外にも行ってみたい。
どちらがいいか教えてください!
オンライン日本語教師のちゃそです!
日本語教師になる時、どこで働くかは重要な選択ですよね。
この記事では
- 国内と海外 日本語教師の仕事の違い
- 国内と海外 長所と短所
について、台湾と国内の個人学校での日本語教師経験をもとに紹介します。
国内と海外はそれぞれに良い点と注意すべき点があります。
どちらか悩んでいる人は、条件をよく知ってから勤務先を決めても遅くありません!
それぞれの違いと特徴をお伝えします!
※この記事は日本国内の日本語学校と海外の日本語教室をメインに比較しています。
高校・大学や個人レッスンだと、条件が変わってきますがご了承ください。
日本国内と海外の日本語教室の違い
日本で教える場合と海外で教える場合のおおまかな違いです。
日本国内 | 海外 | |
教師 | 日本人(ネイティブ教師) | 日本人+現地人 |
学習者の国籍 | さまざま | 現地の人 |
使う言語 | 日本語 | 日本語+現地の言葉 |
勤務先 | 日本語学校など | 塾・学校・日系企業など |
授業以外の業務 | 進路指導、課外活動など | 現地の教師サポートなど |
日本国内で日本語教師をする特徴
日本語学校に勤務して、進学予定の留学生などに教えます。
①教師は日本人(日本語ネイティブ)で資格を持っている人
教師は日本語ネイティブの人がほとんどです。
要するに日本人、または日本で生まれ育った人です。
基本的に就職する際に、いずれかの資格を要求されます。
- 日本語教師養成講座420時間修了
- 日本語教育能力検定試験合格
- 大学で日本語教育を専攻または副専攻
②生徒の国籍はさまざま(アジア多い)
日本国内の日本語学校に通う学生は
- 日本で進学したい人
- 留学生
- 結婚などで来た人
- 就職のため
などが多いです。
日本語学校で勉強している人の多くは、高校卒業以上の大人です。
国籍は様々ですが、アジア系が多いです。
③日本語で教える
授業は「直接法」という日本語で日本語を教える方法です。
学生はいろんな国から来ているので、日本語が共通語になります!
よく「英語必要ですか?」と聞かれますが、できなくても大丈夫です。
アジア系の学生が多くて、日本人のように英語ができない人もいます。
使える外国語があるのは日本語を教えるのに役立ちます。
でも、もちろん、できなくても教えられるし日本語教師になれます!
④勤務場所・時間
- 勤務場所:国内の日本語学校など
- 勤務時間:平日の朝~夕方
- クラス形態:グループレッスン
教える場所は日本国内の日本語学校が多いです。
日本語学校は基本平日の朝から夕方までと、通常の学校と同じです。
夜間や週末クラスをしている学校もあります。
授業は基本的にグループレッスンで、約5~20人を一緒に教えます。
⑤仕事内容
- 日本語を教える
- 進路指導
- 課外活動の引率 など
国内の日本語教師は、日本語を教えるだけでは終わりません。
大学や専門学校に進学する学生が多いので、進路指導が必要になります。
願書や必要書類を集めるサポートや面接指導なども教師が手伝う場合があります。
ただし、常勤と非常勤では仕事の内容が変わります。
非常勤の先生は、授業のみでOKという学校もあります。
学校によって違いますが、授業以外にも業務があります
海外で日本語教師をする特徴
海外といっても、アジア圏での勤務がほとんどです!
ヨーロッパや欧米での求人もありますが、数はぐんと減ります。
韓流ブームの影響で、韓国の求人も倍率が高くなっています。
①教師は日本人と現地人(無資格OKも)
海外の学校では、日本より資格の基準が低いことが多いです。
- 養成講座を修了より四大卒
- ネイティブであれば無資格でもOK
という場所も少なくないです。
理由は、就労ビザの関係で、大卒でないとビザが発給されないことがあるからです。
4年制の大学を卒業していることが、ビザの条件とされることも多いです。
高卒の有資格者より、大卒の無資格者の方が優先されやすいです
また、日本語ネイティブであれば無資格でもOK!というところも結構あります。
海外では日本人と話す機会がそもそも少ないからです。
また、海外では日本人の教師と現地の教師が協力してクラスを受け持ちます。
一緒に授業をするのではなく、週の半分は日本人、他の日は現地の教師といった感じです。
ただ、現地教師のレベルは割と差があります。
ペラペラで問題なく教えられる人もいれば、教えるにはほど遠く、日常会話すら危ういレベルの人もいたりします。
②学生は現地の人
海外の日本語教室で学ぶ人の目的は様々です。
- 趣味で
- 転職のため
- 大学試験のため
- 親の教育方針で(子どもに教える場合)
国によっても、学習者の目的の割合が変わります。
ベトナムなどの東南アジアでは、日本で技能実習生になるために勉強している人が多いです。
中国や韓国ではビジネスから趣味の人まで様々です。
台湾やシンガポールは、日本でも子どもが英語を習うように、幼少期から日本語を勉強させる親も多いです。
また中国では、大学入試(高考)の科目で日本語を選択できるので、高校生の学習者も多いです。
「英語がどうしても苦手だから」と、日本語で受験することを選ぶ学生も多いんだとか…!
③日本語+現地語で教える
- 日本人教師:日本語
- 現地人教師:現地の言語
というように、2つの言語で教えることが多いです。
複雑な文法やわかりにくい単語は現地の言葉で説明した方がはやいよね!
ただし、学校によってルールが異なります。
日本人教師は現地語使用禁止のこともあるし、簡単な指示だけは現地語を使うこともあります。
日本語教師は現地の言葉が出来なくても、仕事には問題ありません。
ただ、出来るにこしたことはないです。
生活するのにも現地の言葉は使えた方が便利です
現地人教師は、間接法という現地の言葉を介して日本語を教えています。
週の半分は現地の先生が授業をし、残り半分は日本人教師と分けていることが多いです。
④勤務場所・時間
- 勤務場所:日本語教室 現地の小中高等学校、大学、幼稚園など
- 勤務時間:早朝または夕方~23時ぐらいまで、週末勤務あり
- グループレッスン プライベートレッスン
教える場所は、主に海外の日本語教室です。
日本でいう英会話スクールのようなところです!
また、教室だけではなく、現地の小中高等学校に派遣される場合もあります。
日系企業に派遣されて、そこで授業を行うこともよくあります。
アジア圏では、幼稚園での幼児日本語教育の仕事もあります。
東南アジアの場合は、「技能実習生送り出し専門機関」で働く人も多いです。
教室は、学校や仕事の後に通う人が多いので、授業は基本午後からで、夜遅くまであります。
また社会人や学生が通いやすい週末にも授業があります。
韓国では、出勤前の早朝時間に授業があります!
基本的に昼間が自由時間で、早朝と夕方からの授業が多いです。
グループレッスンもプライベートレッスンもあります。
兄弟姉妹で一緒にレッスンを受ける子どももいます。
⑤仕事内容
日本語を教えること+現地の先生のサポートが主な仕事です。
基本的には、日本語を教えることに集中できます。
進路相談をされ情報を提供することはあっても、現地スタッフが担当することが多いです。
また、現地の先生の日本語レベルが危うい場合は、指導やサポートをすることもあります。
国内で日本語を教えるメリットと注意点
長所と短所を見てみましょう。
日本国内で働くメリット
- 日本国内で働ける
- いろんな国の学生に教えられる技術が身に着く
- 勤務時間が朝~夕方が多い
- 経験として評価されやすい
日本で働くメリットは、日本国内に住めるということです。
日本語教師は海外で働く場合、日本では考えられない環境に置かれる場合があります。
住み慣れた日本を離れずして異文化交流ができます!
また、国内の日本語学校は朝~夕方まで勤務のところが多いです。
友人との予定も合わせやすいですよね。
そして、色んな国の学生がいるので、どの国の学生にも教えられる教授法が身に付きます。
そのため、転職するにもその経験が評価されやすいです。
日本国内で働く際の注意点
- 非常勤講師からスタート
- 日本語を教える以外の業務がある
日本語教師は、すぐに専任教師として雇ってもらえることが少ないです。
まずは非常勤からスタートする人も多く、生活のため色んな学校を掛け持ちしたり、別のアルバイトをする人もいます。
教師の仕事だけで生計を立てられるまで、数年かかる可能性もあります。
また、学生は留学生が多いです。
海外で生活しているわけですから、トラブルがあった場合サポートする必要が出てくるかもしれません。
進路指導や面接練習など、日本語を教える以外にも仕事があります。
こういった面も楽しめる人には、良い仕事かもしれません
海外で日本語を教えるメリットと注意点
海外の長所と短所も説明します。
海外で働くメリット
- 海外で生活が出来る!
- 仕事しながら現地の文化や言語も勉強できる
- 授業以外の業務が少ない
- その国の人に特化した教え方が身に付く
- 現地語が理解できる場合、教えやすい
求人さえあれば、好きな国で仕事ができます。
生活しながらその国の文化に触れることもできるし、言語を勉強することもできます。
一つの国の人に集中して教えるので、その国の人が間違いやすい部分や教え方のコツが身につきます。
現地語が出来る場合、学生のわからないところを説明できるので教えやすいです。
ずっと同じ国で働く場合、このスキルは重宝されます!
また日本の学校のように、進路指導などの業務が少ないです。
授業にだけ集中することができます。
海外で働く際の注意点
- 給料は現地の人と変わらない
- 海外生活でのストレス
- 体調面の不安
- 勤務時間がバラバラ
- 他の国の人には教えにくい
まず一番の問題は、給与面です。
求人では「現地の大卒程度」と書いてあることが多いです。
それは「生活はできるけど、遊ぶにはちょっと少ない」程度です。
海外の教師は、数年働いても、給料が上がることがあまり期待できません。
ボーナスもない、あっても本当に少しだけ…というところが多いです
海外の環境が合わない場合もあります。
食事や衛生面など、日本では当たり前のことが海外ではできないことがあります。
旅行でなら許容できる文化の違いも、仕事で疲れがたまっている時には受け入れられないこともあります。
そして体調を崩した時、その国の医療に合うかどうかも心配です。
それから、日本語教師の仕事に追われてしまうと、現地の言葉を勉強する時間がありません。
仕事中は日本語を使うので、自然に外国語が身に付くということはありません。
海外に住めば、自然に話せるようになるなんてことはないです
また、勤務時間が早朝、夕方から夜遅くのことが多いです。
会社や学校が終わった後に授業が集中するので、どうしてもこのような時間になります。
気をつけないと生活が不規則になり、体調を崩しやすいくなります。
そして、一つの国で教えるということは、身に付けたスキルがその国以外では通用しない可能性があります。
例えば、中国や台湾での漢字指導は、一から漢字の書き方を指導することはないです。
ほかにも、韓国語と日本語の文法は似ているので、慣れてしまうと別の国で対応する時にとまどうかもしれません。
将来的に国内や別の国で教師を目指すのであれば、色々な教え方を調べておいたほうがいいと思います。
まとめ:ライフスタイルや人生設計に合った方を選ぼう!
国内外どちらにも良い面と注意すべき面があります。
- 行きたい国が決まっているなら海外
- 日本語教師としての経験を積みたいなら国内
かなと思います。
行きたい国が決まっていて、その国に長く居たいなら海外の求人を探すといいと思います!
ただなんとなく、どちらにしようか悩んでいるのであれば、国内で経験を積んでから海外へ出るのもおすすめです。
20代で海外に出たいから日本語教師になりたい!という人は、日本語教師でなくてもワーキングホリデーという手もあります。
ワーキングホリデーで海外生活と勉強をしながら、アルバイトで日本語教師をすることもできます。
海外では常勤講師より非常勤講師の方が時給が高いことが多いです!
国内外どちらにも優秀な先生はいます!
自分のライフスタイルや人生設計に合った方を選んで、悔いのない教師生活を送れるといいですね!